伊豆半島の旅1、金谷旅館の千人風呂
伊豆の大室山へ来たついでに、蓮台寺まで足をのばして金谷旅館に泊まることにした。
あてずぽうな旅です。
金谷旅館の千人風呂に入ったら、のんびりしたくなって宿泊できるか頼んでみた。
食事なし素泊まりで9千円でした。
消費税と入浴税を加えると1万円を少しでた。
ここの千人風呂は何十年前に来たことがあったが、もう一度来てみたかったのだ。
金谷旅館は古い旅館で、もちろん伊豆なんで千人風呂は温泉です。
源泉をもっているらしく湯量がかなり多い。
築150年だそうで、木造建築で、障子、襖とガラスでできている。
今の基準からすると、脱衣所もえらく小さくせまい。
古い旅館ですが、日光の金谷ホテルや箱根の富士屋ホテルのような格式が高い旅館じゃない。
たぶん湯治客が多かったのか、街道を行きかう旅人が汗を流すためにあったのだろう。
今では、日帰り温泉客がほとんどですが、あんがい昔から宿泊者は少なかったのかもしれない。
伊豆急行の蓮台寺駅から歩いて10分もかからない距離にあります。
150年前と言うと1870年あたりになるので、日清戦争、日露戦争があったころでしょう。
英国人のイザベラバードが単身日本を縦断していますが、その当時の日本の風俗が書いてあり、いちどお読みになるとこの金谷旅館のありようが想像できます。
たぶんだが、青森の酸ヶ湯温泉のような感じだったのだろう。
ただ酸ヶ湯温泉など東北の寒い地域の温泉は湯治客だが、伊豆なので一般旅人のいこいの湯のような気がします。
蓮台寺の千人風呂は湯舟は大きいが、洗い場が湯舟の大きさの割に狭い。
なぜなのかわからないが、、、。
酸ヶ湯温泉の湯舟は千人風呂ほど広くないかもしれないが、風呂場全体はもっと広かったかもしれない。
千人風呂も混浴なのは同じです。
酸ヶ湯温泉の大浴場も混浴で、脱衣所は男女左右に離れていますが、同じ大浴場に出られます。
ココ金谷旅館の千人風呂も男女左右の脱衣所から入れます。
ただ女性の方には女性だけの湯舟があるらしい。
女性客には湯浴みを貸してくれるようだ。
湯の温度は私にはぴったりで長湯ができます。
湯舟の長さはは20mあるかなーーー?
浅い湯舟は腰下の深さで、深い方は胸までつかります。
お湯は浅い方にそそぐので、浅い湯舟が熱くて、深い方はそれよりは温度が低い。
湯温は違うけどどちらも快適です。
こんなに適温な温泉は他にないくらいのぴったし加減です。
真中縦が浅めの湯舟で比較的熱めで、木で仕切られている左側(曇って見えない)が深くて湯温が低め(適温ですが)の湯舟。
突き当りの木戸を開けて外に出ると露天風呂になります。
でも、金谷旅館の千人風呂は室内がいいなーーー。
湯舟はすべて木でできている。
総ヒノキ造りです。
相当古いので木がへたってきて凸凹しています。
年月を感じるので反対に味わいになります。
日帰り温泉の千人風呂は正面奥です。
日本古来の木造建築ですね。
エントランスがこれだから全く高級感はない。
日帰り温泉というか昔ながらの湯治場の入り口か?
色気もぜんぜんないような造りでしょ。
これが明治時代にあったならば、えらくハイカラさんだったかもしれない。
伊豆は日帰りのつもりだったが、千人風呂に入り一泊させていただき良かった。
伊豆の気温は東京よりは暖かい。
東京に帰ったらエラク寒く感じられた。
カメラ:Nikon・COOLPIX AW120
カメラ:Nikon D5300、18mmー55mm
金谷旅館
静岡県下田市河内114-2
0558-22-0325