さて2日目。宿は、女房子供はツイン・僕はシングル。部屋は、別々なのだ。うれしい・・ケムタガラレナイぜ!
写真・僕のシングル。セミダブルのベッド、ソファーなどあって、十分広い。
まあ、ちょっと広い「ビジネスホテル」なのだ。そして一泊、朝食がついて6000円である。安い!
これなら宿で浮いたお金を、タクシーを豪華に使ったりで、1日で考えれば、1っ箇所は多く観光できるではないか!
極めてふつうのバイキングの朝飯だが、こんなもんでOKだ。ただ、八丁味噌の味噌汁がどうも関東人の僕には合わないな。
今日のメインは、「お見舞い」!!
昼前に叔父さんの家と、連絡しておいたので、その間の時間で「大須観音」に向かった。
ネットで調べたら、この日「骨董市」が開かれるという。
大須商工会に電話して取材したら、だいたい5時頃には、業者同士で、物色などあるが、一般の客は8時頃から集まりだす、とのこと。
この市は、毎月月末の日曜に行われているらしい。
写真・ふるいマッチ・・1000円。
まあ、当然、「古伊万里」とか中国の焼き物とか、器の店は多かったが、古い布・大戦時代の装備・軸・刀などなど・・並ぶ。
フリーマーケットとは明らかに違う、面白みがあった。
女房は初めてらしく、興味津々、おもしろかったらしい。
1時間ほど冷やかして、近鉄の駅に向かった。
古いボタン・ふるいタイルまであった。
名古屋は巨大な街だ。
列車は、知多半島を目指す。車窓からは、のどかな田園が見え始めた。
単線・出口は1つなので、線路をまたいで、出口であった。
駅のすぐ側に叔父さんの家はあった。
伯母さん・叔父さんが、暖かく迎えてくれた。
半身が不随であったが、リハビリでかなり良くなったらしい。少しなら自分で歩け、利き腕ではないが、左手で、ご飯やお茶は大丈夫なようである。
たぶん14とか15で「満蒙開拓青少年義勇軍」に加わって、命からがら逃げ帰り、働きながら「帯広」で学び、獣医となって、長野・・やがてこちら愛知が終の棲家になったようである。
苦労人なのでか、人柄が良く、人格者である。女房の親父は兄弟が多かったが、僕は、この叔父さんが一際好きだ。
暫く、部屋でお話・・「伯母さんから聞いた、叔父さんとの馴れ初め」は感動的であり、お二人の非保守性を垣間見た。
伯母さんからの事前のやり取りで、観光したい場所を、昼飯を兼ねて案内してくれるとなっていたようである。
僕らは「新美南吉記念館」と「常滑」を希望した。
知多半島では大きな「半田市」。そこの「新美南吉記念館」だ。
緩やかな岡の下が記念館のような、印象深い建物だ。
29の若さで亡くなって、残された作品は多くは無いのだろうが、教科書には、今も必ずと言ってよいほど、作品は載る。
僕はあの、名作「ごんぎつね」は大好きだ。
記念館は、もう少し工夫が居ると思った。あの情緒的だが、人への視線がやさしく、生活の匂い漂う、南吉が、浮かび上がる工夫が欲しいと思った。
ごんぎつね・・・狐もモデルとなった猟師も居たようだ。そのごんぎつねの森だ。
車で10分足らずで、常滑。
朱泥に特徴の常滑焼、が、僕の印象。
あの、赤い急須もね。
でも、実際は、様々な土を使った、陶器が焼かれているようである。
写真の「土管」なども、一世を風靡したようである。
常滑屋という店で昼をご馳走になった。
カンパチノちらし寿司。緑の物は、糸のように刻まれたしその葉。
ものすごく旨かった。
デザートは和洋選べる。これも秀逸。
ちなみに、この器すべて、常滑焼である。2階はギャラリーになっていた。
食べ終え、近くのここらの窯元の作品や、廉価な常滑焼までぎょうさん展示即売の場所に行った。
写真・僕の購入の人間国宝、山田常山氏の孫の作品の酒器。1万円ではちと足りなかった。
酒屋の寄ってもらって、駅で叔父さんたちと別れた。
思い切って見舞いに来て良かった。
まだまだ、叔父さん、長生きしてください。
宿には早いので、宿までの途中、有名な「熱田神宮」に参拝(ひやかしか?)に行った?
有名な、あの「草薙剣(天叢雲剣・あまのむらくものつるぎ)」・三種の神器の1つな、が、保管されているといわれている場所ってのが、興味をひく。
僕はね、このヤマタノオロチ退治など、大学時代専門にした分野なのだ。
スサノウがヤマタノオロチを退治し、その八つのしっぽの1つから出てきたのが、この剣・やがて、姉のアマテラスオオミカミに剣を預ける、アマテラスは孫のヤマトタケルに授け、在野の野蛮人を征服させるやつよ。
まあ、大河は水神の場所。水神はヘビ(おろち)よ。しっぽが8本とくれば、山の頂から流れる渓流が、いくつも集まり(まあ8本としよう)大河になる。その大河・氾濫を繰り返す。それを、土木技術を伴った渡来人が、やってきて、堤防を築き、その地を農業のできる土地にして収めたってのが、神話になってるわけさ。
ちょうど賽銭を回収の現場に遭遇。
賽銭箱の裏は、3つの巨大な引き出しがあるのな。仕掛けが分かったぜ。
賽銭・・・ほとんどお札が無いのな。やっぱし不景気なのな。
当然宝物殿にも、剣は無いのね。あっても、見せないんだって。
ゆりのおみくじは中吉だった。ここらが、良い位置でないか?
やはり、こうした場所には、大きな木。見事だった。すんばらしかった!
不信心な、不心得者の僕であった。
宿まで、贅沢に帰った。宿の近くを女房と散歩。
部屋に戻って、風呂・マッサージ・そして先ほど購入の愛知の名酒「蓬莱泉」でまったりした。
写真・骨董市で購入、400円の杯。
7時目指して、ホテル近くの僕の調べた「居酒屋」に歩く。途中ブック**で、帰りの電車で読む本を購入。もってきたのは、もうすぐ読み終わってしまう。105円なり。
「とりとり亭」ってのな。若者が集まりそうな、店なのな。
世界のやまちゃんより、メニューが豊富そうで、しかし「鳥手羽」も食べてみたいのでここにした。
半田市の酒「国盛」・・・まあまあ旨い。
乾杯なのだ。お茶と乾杯なのだ!
お通し・そして、手羽先。お通しは旨かった。手羽も甘辛のたれが良く、カラッと揚がっておいしい。
大根サラダ・焼き鳥。
家族で、あそこは良かったとか、つまらなったとか、叔父さんのことなど、結構話が弾むものであった。
ゆりの食べたおにぎり。醤油あじのちゃんこ鍋。
こうして、2日目・そして最大のテーマ、お見舞いは終了した。
それにしても、計画おこたりない旅なのだ。
わたしイキアタリバッタリ・・・。
骨董市は大好きで昔は東寺に朝5時ころから通ったもんだす。
業者間の物色に首を突っ込んで・・・
もしかしたら、一生に一度かも?
と、思ったら、計画に力も入る。
骨董市ってさ、特に器なんぞ、価値観というか、値段が、見当つかん・・・
ありゃ、気に入った物が、それで出してよい値段なら買うって、世界だった。
また、行きたい・・・
そういえば、T市でもやってるらしいのだ。
やはり、神社でね。
中世門前市のなごりか?
それにしてもおいしそうなものばかり~。常滑やさんの器、素敵だね?おすしもおいしそうだぁ!!!
親戚付き合いというのは、
面倒なようで、でも大切なことだと思います。
気は心だからね。
骨董市で見つけた桜のお猪口、すてきです。
これから、春に使うたびにこの旅を思い出しそうですね。
私も骨董市大好きです。
自分にとっての掘り出し物をあれこれみつけ、
どんな人が使っていたのかな、などと想像して楽しんでいます。
どちらの方も、会いに行ってよかったです。
磁器と違って、陶器らしい陶器でありました。
気軽さもある、器が多い。
骨董市って、初めてだったのだが、こんなに楽しめるとは思わなかった。
雰囲気が、なんとなく、財布の紐を緩めますね・・・
お体のほうも良くなられているようでホッとされたのではないですか?
充実した旅にいつも感心しています。
計画性のない旅しかしていないので見習わねば!
せっかくだから・・・と・・・計画たてる。
たててるときって、これが楽しい。