館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

グローバルスタンダード。

2006-01-23 07:10:12 | 時事言いたい放題
21日「朝日新聞」に経済評論家・内橋克人氏の論評が載った。
切れこみ鋭く、読後に頭がスッキリだった。いか部分引用する。

 東京地検特捜部がライブドアの強制捜査に手をつけたことは、いまの社会を覆う「怪しげなる時代」の鍍金が剥げ落ちる幕開けの表象となろう。
 堀江貴文氏と小泉政治はウリ二つの「合わせ鏡」だ。「努力したものが報われる社会を」と叫び続けた怪しげな政治スローガンの真意が、実は、一攫千金の成金や富裕層優遇を正当化するレトリックに過ぎなかったことが、ケタ違いの「報われ方」を享受したホリエモン錬金術によって暴露された。
 「グローバル・スタンダード」なる和製英語が。社会規範や節度、倫理を足蹴にする免罪符として使われた。法の不備を突く魂なき知略に「時代のヒーロー」の称号を与えたメディアに恥じるところはないのだろうか。ーー中略ーー
 武部幹事長、竹中現総務相らは選挙区で「刺客」に声を限りの熱狂的声援を送り続けた。
 「人の心もカネで買える」「社会保障など不要」と政策を競う重大な選挙戦のさなかに公言する「怪しげな錬金術師」に自民党は破格の「市民権」を与え、ホリエモン流儀を見習うべきモデルとして社会化するのに一役買った。小泉政権の標榜する「格差ある社会は活力ある社会」との政治スローガンを1人の世俗的成功者の実践例で立証し、「誰でも努力さえすればホリエモンになれる」と喧伝したに等しい。新自由主義改革の本性もそこにある。---中略ーーー
 マネー・ゲームのつかの間の勝者に国民の敬意を凝集させるような政治ではなく、労働の正統な報酬とは何かを明示できる政治こそ。21世紀日本のものでなければならない。

以上引用。

姉歯からホリエモンそして再開したばかりの「米国産牛肉」の輸入の破綻まで、マスコミは記事に困らないほどに事件が起こる。(牛肉はあきれて記事を書いた・カテゴリーの「時事言いたい放題」参照)
この「グローバル・スタンダード」に気をつけて事象を見ていかないととんでもない「払い」をさせられると思っている。
「これが世界の趨勢」「この基準で行かないと取り残される」と煽られて、その気になってしまう日本人が「着々と」増えている。

工場で・物流拠点で・物を売るお店でISOなる「グローバル・スタンダード」が強要され、ふるいにかける道具として使用されている。

牛肉事件ではすでに発覚してすぐ「米国」から「そもそも日本のルールが間違っている」「世界水準」に日本が合わせろ!と声が上がる。

大きなお世話である。うまいもんは食いたいが、アブネーもんまで食いたくない!

常識・スタンダードのキーワードで暫らく事象を眺めてみては如何だろう?その嘘を探すだけで、子供に恥じない「大人に」なれる気がするんだけど? (オ サム)


コメント (8)
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