殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

偶然

2016年10月09日 15時34分13秒 | みりこんぐらし
前回「宇宙人のその後」の記事を書こうと

病院の厨房に勤めていた頃を思い出していたら

厨房時代に度重なった、人間関係の偶然も思い出した。


調理師免許欲しさと、高齢になった両親の

近くに居たいという里心で

実家からわずか20メートルの場所にある

公立病院の厨房に就職したのは41才の時。

偶然は、就職した時から始まる。


幼稚園から中学まで同級生だった

けいちゃんが働いていた。

高校が違い、それきり会うことがなかったので

中学卒業以来、26年ぶりの再会だ。


離婚して大阪から実家へ帰っていることも

病院で働いていることも全く知らなくて

この偶然に驚いた。

けいちゃんは離婚して日が浅かったためか

懐かしがる私と裏腹に、迷惑そうで

「ひっそり働きたかったのに

なんであんたが来るのよ」と言いたげだった。


1年ほどして、C子という地元の女性が入った。

彼女は偶然、けいちゃんと同じ高校の同じクラスだった。

けいちゃんは電車を乗り継いで通う

遠い町の高校へ行ったが、C子はその高校が地元で

結婚してこの町に来たのだった。

懐かしさに驚くC子を横目に

けいちゃんはやはり迷惑そうだった。


よってC子と私は同い年ということになるが

C子とは、2人いる子供の年齢も同じだった。

6才離れた男兄弟2人という構成である。

さらにC子と私の子供たちは、兄弟それぞれが

違う町にある別々の高校へ行ったが、その高校も同じ。

つまり子供同士は同級生だった。


けいちゃんの実の姉は

結婚前、同じ病院で管理栄養士をしていた。

お姉さんが働いていたので

親しみがあって就職したのかと思ったら

そうではないと言う。

「大阪から帰って調理師の仕事を探したら

募集がここしかなかった」

ということで、全くの偶然らしい。


偶然はさらにある。

けいちゃんのお母さんと、今の管理栄養士は

同じ名前だ。

後に入ってきた栄養士と

管理栄養士をしていたけいちゃんの姉も

偶然、同じ名前だった。


私より少し早く厨房に入った先輩で

一回り年上のエミさんは

ママさんバレーで顔見知りだったが

彼女の兄は義父アツシのゴルフ仲間であり

公務員をしていた兄嫁は、私の母と同僚で

仲のいい友人だったことを何年も後になって知った。


数年後、エミさんが病気で退職し

代わりに入ってきたのが5才年上のD子。

これも偶然だが、彼女の夫は以前

義父アツシの会社に勤めていた。

アツシの会社に入るまでは

どこか大手で労働組合の運動をしていたらしく

何度か家に来て、労働条件や雇用体制について

アツシに改善を求めていた。


妻のD子はそんなことを知らない様子なので

私も触れなかったが

大手から零細に流れた自己責任は問わず

ひたすら願望だけを主張するご主人同様

D子も愚痴の多い女性だった。



狭い田舎で、中高年の女が就職できる職場は少ない。

たどってみれば、それぞれに何らかの繋がりが

存在するのは不思議ではないが

ちょっとばかり多いような気もする。

しかし私にとって最大の偶然は

ある人物に関する事柄であった。


折に触れ、先輩たちが口を揃えて悪口を言う

一人の退職者がいた。

当時40代後半だったその女性は

明るくて可愛らしい人だったそうだが

何年経ってもドジでそそっかしいため

しょっちゅうひどい失敗をしていたという。


失敗は仕方ないが、問題は逃げ足の速さ。

うっかりしていると、いつの間にかギャラリーになっており

「大変でしたねぇ」と、同情する側へ

回っているのだという。

それを悪気でなく、善良風味の天然でやってしまうのが

女たちの神経を逆なでしていたようだ。


やがて病院の経営方針が変わり

給料が減ってボーナスが無くなると決まった。

「いつまでもここで働きたい」

が口癖だった彼女は、すぐさま別の病院に転職した。

その変わり身の早さから、裏切り者と呼ばれていた。


決して悪い人じゃないけど、なぜか腹の立つ女として

厨房で語り継がれる伝説の女性

「山下さん(仮名)」。

私は、彼女の代わりに入ったそうだ。


それが義母ヨシコの従姉妹の娘

「ミワちゃん」だったと知るのは

ずっと後のことである。

たまにうちへ来るので、顔は知っているが

苗字の方は知らなかった。

なかなかの衝撃だった。



《追伸》

さっき友達からメールがあったんですが

今月は土曜、日曜、月曜が5回あるそうです。

あるそうもなにも、カレンダー見りゃわかるんだけど。


これは823年に一度の珍しいことで

「金の袋」と呼ばれているんだそうな。

で、このことを5人か5グループに伝えると

4日後、つまり13日には

お金が舞い込んでくるんですって。

不幸の手紙の幸せ版?

カレンダー的に珍しいのは確かなので

お知らせしてみました。

皆様に幸せが舞い込みますように!
コメント (20)
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