日本が高度成長の頃、日本のサラリーマンは寝る間を惜しんで
一日中働き、地方から次々に上京する若い働き手が、絶え間ない
労働力を補充していました。
日本中の中小企業が若い人達で溢れ、街は活気に包まれていました。
会社における労働条件は悪かったものの、日本人は働き蜂と言われ位
働く事を美徳とすら考えていました。
しかし、バブルの崩壊以降、日本経済はいまだ低迷を続け、いつになれば
右肩上がりの社会に戻るのか、いまだ混沌とした状態です。
ところで、バブル以前と以後で、社会の状況が経済的に大きく変わってしまい、
世の中が不況真っただ中にあるのですが、日本人の心や、行動も
かなり変わってきました。
特に、生まれた時から不況の中にある若者たちは、半ばあきらめのムードがあり
根性とかガッツと言った、かつての日本人の熱がすっかり冷めてしまいました。
高齢者が増えた事も有りますが、人々の感覚が優しくなったと言うよりも
何事にも自信がない、将来を期待しない意気消沈した風潮が流れています。
不況下で有っても躍進を続ける大手企業が企画する巨大プロジェクトは
さまざまな施設やイベントを提案しますが、そこには、寂しい限りの人々が
訪れて、いつも祭りの後の寂しさの様な雰囲気が有ります。
多くの人々が集まるところには高齢者が目立ち、子供や若者たちの歓声が響く
活気のある会場が少ないのが気になります。
やはり、今の一部の人が潤っている社会は、活気がなく不自然です。
多くの庶民が笑顔で生活できる社会が有れば、何処の街も会場も人々で溢れ、
その結果、世の中をお金がうまく回っていくのです。
若者たちに活気がなく、大きな夢を抱けない社会で有る限り、
日本の未来は安泰とは言えないのです。
今の日本に、借金、年金に頼らないで生きていける人がどれだけいるでしょう。
たとえ若くて働けていても、毎日がぎりぎりの状態の方がとても多いのです。
余裕を持って人生を送れることが、豊かな思いやりのある社会がを築いていく
大切な要素であることをリーダーになった方々は考えて欲しいものです。
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