めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

中目黒の発展

2014-11-14 13:36:34 | 地域振興

11月も中旬になると、東京の街はクリスマスを前にして華やいできます。
街中の街路樹には様々な電飾が施され、各商店は年末に向けての商戦に
活気がみなぎっています。

中目黒の街も先月からすると、都心部ほどでは有りませんが、山手通りの

商店だけでなく、住宅街に入った目立たないところにある有名店も、
店の周りや、ショーウィンドウにクリスマスの飾りつけが目立って来ました。

今でこそ、住みたい街のベストテンにいつもランクされる中目黒ですが、

20年程前は、狭い山手通りに、歩きにくい歩道が続き、店と言っても
地方都市の店と変わらない、何処にでもある様な商店街でした。

雑誌やテレビに取り上げられる様になったのは、ここ10年位の事です。

一度、30年程前に目黒川の老化した桜を植え替え、古木の無くなった
ただの都会の川に過ぎなかったのに、その幼木がいつの間にかに
一抱えもある大木となり、更には、目黒川を覆い隠すまでになった事により
一躍有名になったのです。

目黒川は、昔、暴れ川と言われる程川辺の人々にとっては難解な川であり、

ここ数十年の護岸工事で今の様に穏やかな流れとなったのです。
それにしても、最近の中目黒周辺の混雑ぶりには驚かされます。
特に、桜の季節ともなると、山手通りは大渋滞、いつもの数倍以上の人々が
各地から訪れ、一日中、夜中まで賑わいが無くなりません。

更には、有名なショップが開店
したりして、毎年その規模は大きくなっています。
私達地元の人間にしてみれば、多くの人々が集まって、街が活気づくのは
嬉しい事なのですが、少しずつ昔の面影が無くなって、都心部と変わらない
やたらと有名ショップが並ぶビルばかりの街になる事は少し寂しいものです。

ヨーロッパの観光地を訪ねると、数百年前の建物がそのまま利用され

何代にもわたる古い店が軒を連ね、街全体がその個性を失わず、
近代化されつつも、昔からの建物や道路が大切に保存されている事に
羨ましく感じられます。

日本は世界でも有数の歴史国家です。

しかしながら、京都や奈良と言った歴史的な場所には多くの古い建物が残り、
古都の風情を残していますが、大都会となると、殆どどこの街も同じ景色で
数年たつと全く別の建物が並んでいたりするのが、新しさに目を引くものの
一時の珍しさだけの街並みに思えてしまいます。

大都会には田舎にない華やかさや新しさに溢れています。

特に若者は、その煌びやかな豊かなセンスを感じ上京します。
しかし、都会にも昔ながらの素晴らしい建物が多く残っています。
日本を訪れる多くの海外の方は、日本の近代的な部分にも驚きますが、
日本の古来からある建物や美しい大自然に感動しています。
私達日本人も、私達の祖先が創りあげた文化や歴史を大切にして
外国の方だけでなく、住んでいる私達も心安らぐ街を作って行きたいものです。



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