めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

学習しない人類

2017-04-22 13:41:40 | 日本人

ようやく政府が、ミサイルが日本に発射された時、どの様に
身を守るかの方法をメディアに流し始めました。
しかし、その内容は、極めて幼稚であり、まるで鬼ごっこで
鬼から隠れるかのような、国の対策としては、余りにも
国民をバカにしているとしか言いようが有りません。

と言うより、何の手立ても無く、敵に白旗を上げ投降するような
殆ど死を免れない稚拙な手段です。
正に、日本政府が、如何に国民に対して、日頃から目を向けず、
私欲に走って来たかが解ります。
物陰に隠れて、家の中に退避して、核爆弾から命を守れたら漫画です。

そんな事、小学生でも解る事です。
しかし、それ程にも何もできないのが、今のリーダー達なのです。
連日メディアを賑わせる政治家の不祥事、更には、企業との癒着、
どれ程、国民の気持ちを欺いて政治を行って来たかが解ります。

雨が降ってきたら傘を差しましょうと言うレベルの問題ではないのです。
当然彼らは、しっかりと守られる様に、施設が作られていて、例え
東京に核爆弾が落ちたとしても、生きながらえる様に何年も前から
永田町の地下には、要塞ともいえる施設が作られているのですから。

政府としては、親方アメリカと周辺国の力を借りて、何とか事なきを
考えているのでしょうが、あらゆる国際問題に対する弱腰の政策は
今回に限らず、日本国民を不幸に陥れる原因とも言えるのです。
今や、水面下で行われている熾烈な交渉は、日本の未来を変え兼ねない
非常に危険な要素をはらんでいるのですが、積極的に我が国の主張を
行えず、トランプの言い成りにならざるを得ない事が、心外です。

とは言え、日本は開国以来ずっと日本の未来を欧米人に託して来た
過去があり、日本の進歩は、アメリカの影響を多く受けてきました。
途中、戦争を行った時もあったにせよ、戦後から現代まで、それこそ
アメリカファーストの歴史が続いているのです。
経済的に助けられている内は良いのですが、その見返りとして、
有事の時は、日本が盾になる役目を強いられるのが問題であり、
今や日本が一番心配していた事が起こりつつあるのです。

アメリカは、日本や韓国に駐留している軍隊が被害を受ければ
北朝鮮を討つ口実と成りますし、北朝鮮は、日本を攻撃する口実として
米軍が駐留していると言う事を言い訳とするでしょう。
どちらの立場であっても、本当は守られるべき日本は、真っ先に
標的とされるのは明らかです。


しかしながら、いざ、戦争と成れば、私達が想像した以上に悲惨な結果が
日本国民に投げかけられて来る事は明らかです。
もちろん、アメリカが日本を守ると言う強い提言はしていますが、日本人や
日本の街が全く無傷と言うのは考えられません。
米軍の関連施設にミサイルが撃たれれば、当然、その周辺の街は、大きな
被害を被ると思われます。
しかし、軍施設だけを狙って戦争をすると言うのは、過去の戦いを見ても
考え辛く、全面戦争とも成って来ると、日本中の都市が火の海となってしまい、
前回の戦争を遥かに超える犠牲者を生むかも知れません。

また、殺りく兵器も進化していて、最近の戦争に於いては、核爆弾と共に
様々な毒ガスも使われていて、物陰に隠れて事なきを得るなんて、
そんな子供だまししか言えない時のリーダー達の無能さを感じざるを
得ません。

とは言って、何としても、戦争は避けなければなりません。

アメリカの様に戦う力が有ったとしても、決して踏み切る事ではなく、
戦いの犠牲者だけでなく、その先長きに渡って、子孫たちにも苦しみと
憎しみを与え、人間として幸せな人生を送れなくなってしまうのです。

ならば、戦争放棄をし、もし攻められても、敵の成すがままにすればいい

と言うのではありません。
私達日本人の命と財産を守り、日本の国土を守る事は大切です。
それには、新たに軍隊を作り、兵器を開発し、いずれ核兵器を所有すれば
国民も国土も守れると考えるのも早計です。

今の日本に一番大切な物は何か。何を守らなければならないかを

一人一人がしっかりと理解しなければなりません。
戦争の脅威が間近と成って、多くの日本人が、何を守るべきなのかが
解っていません。
何故なら、自分の欲望のままに、経済的便利な生活を追い続けて来たため
常に消えてなくなる物を追い求めて来た事で、一体何を守ったら良いのか
例えミサイルで自分や家族が傷つき殺されようと、大きな実感としては
感じられないのです。と言うより、その様な夢物語が起こるとは、全く
信じてはいないのです。

それ故、子供に馬鹿にされるような避難法を、何の抵抗なく受け入れて

仕舞っている事態と成っているのです。
今や、日本は、戦争が来ようが来なかろうが、国民自体の、国に対する
愛情も、他人に対する思いやりも、非常に薄くなっているのが問題です。

家族に於いても、学校においても、会社に於いても、全てが、経済優先で

一人一人の欲望がひしめいているだけなのです。
家族同士や友達同士の信頼関係も、経済的な事で簡単に崩れてしまい
日本人が、太古の昔から培ってきた、深い家族友達の絆が無くなりつつ
有るのです。

この事は、世の中が、常に、経済優先の社会と成って、子供達も

経済的に豊かになる事を最優先に育てられている事によります。
有名校に進学するのも、将来の豊かな生活が目的であり、経済的豊かさが
優先される社会が一般的と成っているからです。

つまり、人がどうなろうが、自分さえ安全で豊かな生活が出来れば

良しとする、極めて自己中心的な考えの国民が増えているのです。
この傾向は、社会的地位の有る人達も同じであり、連日メディアを
賑わせている政治家や有名人達も同じ穴のムジナと言えます。
その為、例え戦争と言う、国家規模の不幸が訪れようと、自分さえよければ
他人がどんなに傷つこうと一向に構わないのです。

戦争は、庶民は起こしません。

安全と自由が守られている指導者が起こすものです。
そして、犠牲者は、一般の庶民から出るのです。
例え、国民を守る地位に居る方々でさえ、基本的には同じ感情であり
自分達の安全が確保されていれば、何の心配もないのです。
明日、東京にミサイルが落ちて来るとしても、リーダー達の
逃げ道はしっかりと確保されていて、彼らが、深い地下で難を逃れている
その時に、ビルの陰や物陰に身を潜めていた多くの東京都民は、
ことごとく殺害されるのですから。

しかしながら、この有事の事態は、以前からずっと問題にされて来ました。

もしもの時は、国民はどの様に我が身を守ったら良いかと言う事は、
何度も提言されて来たのですが、その都度、地震の前の様に、全く
相手にされず、いざ大地震が起こると、想定外と言いながら逃げまくるのです。

そんな人達に国民の命を守る事を期待すること自体、無駄と言えるのです。

案の定、子供をバカにしたような案しか出すことが出来ません。
これ程にも、日本社会は、崩壊していると言っても良いのです。
日本人としての誇りも、絆も全く無く、ただ、日々の欲望を満たすだけの
安っぽい民族にしてしまった功罪は大きいのです。

欲望を操るだけの消費経済社会は、一部の人達を裕福にすることは有っても

多くの日本人を幸せにすることは無いのです。
戦争をすれば、国民は、傷つき苦しみます。しかし、それ以前に、国民は
自分達の生活に不安を持ち、将来に夢を持てなくなっているのです。
戦後、経済力を増せば、日本人は幸せになると言う妄想の元、日本人自体も
大切な豊かな日本の自然も破壊してきました。

一体、何のために生きているのか、わからなくなっている日本人が多いのです。

刹那的な喜びを与えるテレビ番組は、人々に欲を満たす事のみを伝えます。
ひと時の楽しさで心を紛らわせることをしか出来ず、国民の多くが、
ただ、日頃の不自由と生活苦を忘れようとするだけです。

他人に対して、自然に対して、深い愛情を持って生きて来た日本人は、

いつの間にかに少なくなっているのです。
如何に豊かな生活をするかと言う経済性を目的としたメディアの情報は、
人々の消費意欲は増しても、人々の心を満足させることは有りません。
経済大国となった日本が失ったものはあまりにも大きいのです。

問題は、次の時代を生きて行く子供たちが、人としての幸せを学ぶことなく、

欲望の餓鬼と成って、つまらない大人に成長して行く事です。
幾ら学歴が有って、地位が有って、財産が有っても、人としては未熟で
いつも欲望に目をぎらつかせている日本人は、もう沢山です。

人工物の塊の都市を創り、不自然な自然を街中に作り、自分達を基準とした

身勝手な環境基準で生き物たちを追い詰めていく人間に未来は有りません。
一層、AIが高度に発達して、この身勝手な人類を抹殺してくれた方が
地球の生き物達にとってはベストなのかもしれません。

何度、苦しい思いをしても、学習をしない人類のあくなき欲望が戦争を生み

更なる苦しみを生んで行きます。
人類が、地上を支配していると言うより、地球を破壊しているとする方が
正しいと言えます。
核爆弾で、お互いに殺し合うか、AIにより抹殺されるか、太古の昔から
多くの生き物が死に絶えた、大絶滅の時代が来ない限り、地球には
本当の平和と幸せは訪れないのではと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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