めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

芸能界薬物依存

2016-12-21 16:08:50 | 日本人

芸能界に於ける違法薬物使用のニュースが後を絶ちません。
毎年の様に、著名人が逮捕され、疑惑をもたれる有名人の名が
週刊誌を賑わせています。
これまで何度も逮捕されている常習犯から、新たなる人まで、
ほんの氷山の一角とは言え、常にマスコミから芸能人の薬物使用の
ニュースが無くなる事は有りません。

多くの人々が、いかに芸能界が薬物によって汚染されているかと
驚くのですが、薬物汚染は、芸能界に限った事ではなく、今や、
一般の庶民の中にも広く広がっていて、普通の主婦が常習者で
ある事も珍しくは無いのです。

ただ、芸能界や政界は、ひとたび薬物使用が発覚すると、
そのインパクトは絶大であり、ニュースソースとしては
最高の記事となるのです。
その為、発覚する場合も、出来るだけ著名人を狙って、
関係者が暴露したり、薬物を使って陥れたりと、弱肉強食の世界では
安易に使用すると、本人のみならず、周囲の多くの人々を巻き込み
一大スキャンダルとなりやすいのです。

しかし、問題は、発覚しにくい一般の薬物使用者であり、
最近増えている、ごく普通の家庭の家族の一員が不法使用したり
売買をしている事です。
この事は、ある意味で、公にし辛く、日本中に薬物が蔓延していると
公表された時の社会的リスクは非常に大きいのです。

マスコミに於けるニュースの取り上げ方も、その様な、社会的な
問題となる可能性のある事は控える傾向が有り、国民の不安を
煽ったりすることは、避ける場合が多いのです。

その為、ニュース紙面やテレビ等の報道の方法には、幾つもの規制が
儲けられていて、全ての事件が公表されるとは言えません。
例えば、年間の自殺者は、交通事故者を遥かに超えていて、
若者だけでなく、高齢者の自殺も年々増えているのです。

この様な問題をマスコミで取り上げると、社会不安を生む可能性もあり
出来るだけインパクトの無いような報道を行っている事が多いのです。
日本人の、違法薬物の使用は、昔から非常に多く、現在においても
覚せい剤の使用量は、世界的に見ても非常に多いのです。

ただ、薬物は身体にとって良くないと言うだけの報道では、
薬物依存を無くすことは非常に難しいものです。
例え、刑罰を重くして、使用者たちに圧力を加えようとしても
一度薬物に浸ってしまうと、どんなにやめさせようとしても、
中々本人の力で断ち切る事は難しいのです。

人は、本来、非常に弱い生き物です。
その為、心も身体も、守るための術を常に考えて生きて来ました。
他の生物に比べ、身体も運動能力も秀でていない為、何かにつけ
自分達の身を守る事を考えて来ました。

しかしながら、長い歴史の中で、人類の英知は、他の生物を圧倒する
力を身に付け、更には、その力を競う様になりました。
経済力であり、地位であり、名誉も、全てが、他から秀でる為の
武器となり、誰もが憧れ、身に付けようとするようになりました。

とは言え、個人差は大きく、誰もが望む物を手に入れる事は出来ません。
その為、社会で生きて行くだけで、様々なストレスが心と身体を
傷つける様に成ったのです。

そんな中、傷ついた体や心を癒してくれるものを人々は求めました。
様々なレジャー、美味しい食事、旅行と、戦いで傷ついた心と身体を
癒すために、人々は、癒す手段を至る所に探すようになったのです。

しかし、日常生活を工夫して、身体と心を休めるられる人は良いです。
自分の時間を持つことも出来ず、忙しさだけの毎日が続けば、
そこから逃げ出したい気持ちが募るのは明らかです。
その時、一瞬にして、心を解放してくれるものが有ったら。
心と身体が疲れ果てていたとき、いけないと思いつつも
手を出してしまうのが薬物の怖い所です。
しかも、その効果は、病んだ心を忽ち覚醒させ、日常の全ての
喜びに勝る快感と言われます。

これ程にも人間の心を変えてしまえば、何とかして手に入れようと
犯罪に手を染めたり、自らの生活を破たんさせてしまったりします。
心身共に社会生活を営めなくなるだけでなく、人格すら破壊して
しまうのが、薬物による悲劇です。

また、これほどにも人を狂わせると共に、売買にに巨額な金銭が流れるのも
薬物の特徴であり、よからぬことを考える人達や、暴力団の資金源とも
言われいて、社会の平和にとっても決して流通してはならないものです。

何故、芸能人のみならず、社会に広く浸透しているかを考えると、
やはり、人々の暮らしに、精神的なゆとりがなく、常に、上を目指し
経済的に豊かな暮らしを人生の目的としなければならない社会構造が
人々の心を苦しめている事にあります。

死ぬまで必死に働き続けなければならない社会は、人の事を案じたり
構ったりするゆとりは有りません。
人を蹴落としても上に立つことを望まれる人生は、人々の心を荒廃させ
誰からも助けられない孤独感が募るものです。

そんな社会で、自分の心を開放する為に薬物に手を出す事は、
やってはいけないとはいえ、苦しみの渦中にある人の中には
思わず手を染めてしまう人も出てくるのでしょう。
薬物に手を出した人を責めるだけでなく、そんな人を生んでしまった
社会をもう一度考え、如何に、同じような道へ進む人を減らすかを
暮らしの中から考えて行かなければならないのです。

薬物は、メディアに登場する知名度の高いものが問題視されますが、
探せば、身の回りに、更には自然界にも、同じような作用をする物が
多数存在します。
人の生活圏には、危険な物が幾らでもあるのです。
それらに手を出さず、健康な人生を送るには、やはり、正しい知識と共に
周囲の人や家族の暖かい理解と日頃の思いやりが必要です。

人は、多くの人の期待の下に生きていると、悪の道は目指さないものです。
誰からも関心を持たれず、常に孤独の中で生きている時、時に、壁にぶつかると
冷静に判断が出来ず、いけない道に走る事も有るのです。
人の闇は、人々の優しい心で明るくなるものです。
お互いに無関心になることなく、日頃から、周囲の人たちと交流を持ち、
自分の気持ちをお互いに表すことによって、健康な毎日を送る事が
出来ると思われます。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿