羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

暮らし方

2018年04月06日 07時24分54秒 | Weblog
 昨日、誕生日を祝う手紙をいただいた。
 そうか、花祭りの4月8日はもうすぐ目の前に来ているのだ、と手紙を手に郵便受けの前で立ち止まってしまった。
 69歳。
 数え歳では70歳になる。
 そんなに歳を経たような自覚はまったくないのが、正直な心持ちだ。
 
 野口先生の70歳ごろを思い出してみると、お若くもあり、老練でもあり、流石に戦争をくぐり抜けて「野口体操」を創造し続けた一人の体操教師としての尊厳を感じさせてもらっていた。
 龍村仁監督の「お手本は自然界」セゾン3分CMでの活き活きした姿や話ぶりや動きは、70歳代を生きている貫禄と華やぎに満ちたものだった。

 当時、教室に通ってくる皆さんにとって、歳をとる「お手本は野口」だった。
 一週間の終わりに教室に入ってレッスンを受けることで、リフレッシュされている方々の集いだった。
「これでいいのだ」
 会社や、家族や、友人知人・・・・・、なんとなくの違和感や不自然さを、野口レッスンで洗濯させてもらって英気を養う。
 レッスンのあとの一杯のビールが美味しい!という方もいらした。
 心身がほぐれて乗り込んだ電車の中でのうたた寝が、気持ちいい!という方もいらした。

 そんなことを思い出しながら、これからの自分の70代をいかに生きようか、と問いかけている。
 哲学的な答えを求めているわけではない。
 目の前の、いや足元の日常の暮らしを、少しだけ変えていきたい、と思っている。

 母が入所して8ヶ月。
「ここらあたりでよかろうか」
 老いの身丈にあった暮らし方を、ぼちぼち本気で探すことにしたい。
 焦りは禁物。
 しかし、のんびりし過ぎてもよろしくない。

 周りを見回すと、危ういことばかり多い。
 現在のカオスが、新しい良き事を生み出す動揺であるならよいのだが。
 果たして、世界を覆う右傾化が、不気味な怪物を生み出さないことを祈りたくなる。。。。。。

 東京の桜花はすでに散った。
 新緑が眩しい灌仏会の日は間近い。
 無信心の私でも、お釈迦様に見守られていることを感じる誕生日なのであります。
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