「女房を質に入れてもいい砥石を買え」とは、職人の世界の物言い。
本日(12日)日経新聞朝刊の「春秋」にあったことばだ。
職人は道具を大切にする。
板前や大工なら当然のこと常に‘刃物’を砥ぐ。
とにもかくにも刃物がなまくらになるのを嫌う。
野口三千三先生は、農家がどれほど農作業につかう道具を大切に扱ったかを、子供のころの養蚕農家に育った思い出として話してくださった。
仕事が終わると、明日のために道具の手入れを行う。
汚れを落とし、磨き、修理し、長く使う。
これは大原則だった、とおっしゃる。
「春秋」では、成人になった若者に、「これから砥石を探し求め、研いで、の長い日々が続く」とメッセージを贈っている。
岩波書店の編集部がまとめた『これからどうする』に寄稿された野口先生の短文にも「鉄棒」を磨くはなしがエピソードとして入っている。
‘磨く’という行為は、一回磨けばすむというものではない。使われ、その都度磨かれる。その行為が繰り返されて、‘もの’も‘ひと’も滑らかに柔らかに、そうしてしたたか(下+確か)に、何事かを全うするしぶとさや強さが身についていくのだ。
同じく「春秋」の最後に、七十歳になる保阪正康さんのことばが記されていた。
「つまるところ人生とは、一冊の本、一人の女性、一人の親友、一本の酒、一つのことば(詩)を求める旅だったな」
自分に引き寄せて言えば「二十代半ばから、‘野口体操’という最良の砥石で自分の人生を磨いてきたし、これからも磨き続けるだろうな(キザッ!)」
本日(12日)日経新聞朝刊の「春秋」にあったことばだ。
職人は道具を大切にする。
板前や大工なら当然のこと常に‘刃物’を砥ぐ。
とにもかくにも刃物がなまくらになるのを嫌う。
野口三千三先生は、農家がどれほど農作業につかう道具を大切に扱ったかを、子供のころの養蚕農家に育った思い出として話してくださった。
仕事が終わると、明日のために道具の手入れを行う。
汚れを落とし、磨き、修理し、長く使う。
これは大原則だった、とおっしゃる。
「春秋」では、成人になった若者に、「これから砥石を探し求め、研いで、の長い日々が続く」とメッセージを贈っている。
岩波書店の編集部がまとめた『これからどうする』に寄稿された野口先生の短文にも「鉄棒」を磨くはなしがエピソードとして入っている。
‘磨く’という行為は、一回磨けばすむというものではない。使われ、その都度磨かれる。その行為が繰り返されて、‘もの’も‘ひと’も滑らかに柔らかに、そうしてしたたか(下+確か)に、何事かを全うするしぶとさや強さが身についていくのだ。
同じく「春秋」の最後に、七十歳になる保阪正康さんのことばが記されていた。
「つまるところ人生とは、一冊の本、一人の女性、一人の親友、一本の酒、一つのことば(詩)を求める旅だったな」
自分に引き寄せて言えば「二十代半ばから、‘野口体操’という最良の砥石で自分の人生を磨いてきたし、これからも磨き続けるだろうな(キザッ!)」
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