羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

映画公開の紹介

2013年07月19日 12時35分33秒 | Weblog
 明日、7月20日公開予定の映画『シャニダールの花』、石井岳龍監督 綾野剛、黒木華出演、テアトル東京の紹介です。
 日経新聞「文化往来」で知りました。
 因みに「シャニダール」とは、イラクのネアンデルタール人遺跡で人骨と共に発見された花の化石を指し、「人間の心の発生」を意味するのだそうです。
 まさに『人口減少社会という希望』のなかで、人類史20万年「三つのサイクル」のうち第一段階「狩猟採集社会」5万年前「心のビッグバン・文化のビッグバン」シンボリックなコミュニティの成立、と定義したその時代のことで、ネアンデルタール人が埋葬に花を手向けた証拠を示す化石の発見は、“花とは何か”を探る大きなヒントでもあります。

 シャニダール遺跡は、非常に大きな規模で、幅は53メートル・深さは40メートルにもわたるそうです。
 岩の多い層が厚く、発掘は難航したものの、花のサンプルはかなりの量が得られたところから、鳥やゲッシ目が運ぶことは考えられず、人間が運んだに違いない結論にいたりました。
 遺体の下に植物が敷かれていたことが想像できるといいます。
 たとえば、シャニダール洞窟の「ネアンデルタール人号遺体」は、50,000年以上もそこに眠り続けていて、埋葬の時期は5月の終わりから7月初めにかけてであったことが、花の化石や花粉分析から想像されるという研究報告があります。

 ネアンデルタール人という命名は、1856年(日本では安政3年幕末)ドイツのデュッセルドルフ・ネアンデルタールから最初に発見されたことに由来します。
 原人から進化した人類で、脳容積は平均1300㏄。中には現代人より上回った1600㏄のものまでも発見されているらしく、約20万年前~3万5000年前まで続いたと推定されています。
 この時代の文化を「ムステリアン文化」と名付けました。

 さて、映画の話に戻しましょう。
 内容は、SF仕立てで、花から新薬を開発する2人の研究員の愛の物語だそうです。
 封切りすぐに見に行けないのが残念で、ブログに紹介だけを先に書かせてもらいました。
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