羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

誕生日……潅仏会

2008年04月08日 14時09分38秒 | Weblog
 プレ還暦、59歳の誕生日。
 絵と花とチョコレート、プレゼントはいくつになっても嬉しい。

 で、今日の新聞紙面から、2008年4月8日の時勢を。

 日経新聞朝刊:
 「やさしい経済学ー21世紀と文明ー未来の読み方 関西学院大学 奥野卓司
3、本当の覇者」より。
 
 産業革命は蒸気機関を基盤に、十八世紀イギリスで起こったが、結果的に農耕社会の覇者イギリスの没落の契機となった。本当の覇者はアメリカだった。
 (次に)情報革命でアメリカがその先人を切ったものの、結果的にアメリカ没落の契機になりつつあることも納得できる。情報化社会の最終的な覇者が工業社会の覇者アメリカや日本でないことが現実になってきた。
 遊牧社会のような農耕社会と工業化を体験しなかった民族と地域が、情報社会の覇者となる予兆が見えてきた。
 
 つまり、こうだ。
 工業社会はモノの大量生産、流通、消費によって成長した。ところが情報社会は「モノづくり」ではなく「モノ語りづくり」、農耕民的性格ではなく、遊牧民的性格が価値を持つ、と筆者は言う。遊牧民や非定住民は、移動が生活の中心になるため、巨大なモノを維持できない。重さも体積もない共通の情報で結ばれることの意味が明確になった。
「その代表がヘブライ語とユダヤ教という情報だけで結ばれているユダヤ民族で、彼らがコンピューターやインターネットの歴史をつくってきた」
 さらに筆者は、情報社会としての未来をみれば、これまで世界史の視野に入っていなかった遊牧社会や非定住社会がリードしていくことが予測できると言う。
 最後に、工業社会の覇者がそこで生き残る道は、先端型の農耕社会に変容することであろう、と結んでいる。
 確かに、タタ自動車(インド)によるジャガー買収があったそうだが、かつての植民地が宗主国イギリスを超えたという意味で地球規模の工業社会の幕引きの象徴だという記述にもうなずける。

**********

 さて、来年の今日、果たしてどんな社会になっているのだろう。
 十年後、プレ七十歳の今日、果たしてどんな社会に変貌を遂げているのだろう。

 そのひとつの記憶に、ひとつの短い文明史観を、ブログに書き残しておきたかった。
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