羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

挨拶の効用

2008年07月18日 13時45分18秒 | Weblog
 朝、5時30分頃、何とはなしに家の裏側の様子を見にいった。
 北側である。
 隣家にとっては南側にあるの庭の樹木が、伸び放題になっていて、切ってもらうために、お願いに行くことがしばしばある。
 からたちや棕櫚、、名前のわからない木等々、蔵の樋や北側窓のガラスのひさしに枝がかぶさって、迷惑している。

 雑草を抜いていると、上からガサガサっと音が聞こえた。
 人の気配である。
 塀越しに音のする隣家の二階を見上げると、ベランダに置いてある草花に、中年後期の男性がが水をかけていた。お祖母さんが亡くなって、ひとり住まいなのだ。
  
 その時、私の視線を相手も感じ取ったようだった。
 瞬間、目をそらして相手から見えない位置に、1、2歩からだをずらした。
 しかし、すぐにも気が変わった。
「このときだ!」
 思いなおして、元の位置まで戻って声をかけた。
「おはようございます」
「エッ?」
 怪訝な表情を見せた。
 すかさず、もう一度
「おはようございます」
「オハヨウゴザイマス」
 なにやらぼそぼそとした声で答えてくれた。
「あの~、葉が茂ってますから、枝をおろしてください。お願い……」
「わかりました」
 ほんの少しだけ笑みを浮かべて、今度ははっきりした声で答えてくれた。
 あんな表情は初めてだった。

 いやはや、玄関のチャイムを鳴らしてたずねるときは、相手も居丈高になって
「今、忙しいので、しばらくしたらやります」
 答えるだけだったのに。

 早朝、偶然に出会って挨拶をしてお願いした、このタイミングはベターだった。
 今日の学習。
《挨拶は、最良の緩和剤》
 会話のきっかけを掴むには、まずは心の扉をノックすること。
 何事もそれからだ。
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