昨年は、母にとって久しぶりにお餅のお雑煮が食べられるお正月となった。
今まで我慢していた歯の治療を受けることができたからだった。
ところが別の歯がぐらぐらになって、今回ばかりは徹底的に治療することができないので、現状を少しでも残して食べられる状態にする治療を受けてきた。
固いものや食べにくいものを避けて、大事にするしかない。
ここ数年来つづいてきた、お餅の代わりに乾麺を茹でて、お雑煮に入れていた状況にまいもどるのか、と思って溜息をついていた。
ところが、ふと、思い出したことがある。
野口先生のお雑煮である。
これがなんともはや、常識ではありえない食べ物であった。
ご説明いたします。
まず、出汁は鶏肉でとって、いろいろな野菜を入れる。葉ものは白菜。このあたりまではまぁまぁ常識のうちだろう。
ここからが問題1
お餅は焼くことをせずに、ドロドロに近くなるまで、形が辛うじて残るくらいグツグツと煮込んでしまう。
問題2
味付けは醤油をたっぷり入れるので、濃い!
「エッ、先生、これを召し上がるんですか?」
いささか躊躇った。
「そうよ、でもここからが真骨頂なの」
柔らかく煮たお餅に、海苔を巻いて食するのである。
するとどうだろう。
しょっぱかった味が中和されて丁度良い加減なのである。
つまりお雑煮の磯辺巻きである。
「はーっ」
これがたった一度だけごちそうになった、野口先生自らお造りになったお雑煮である。
別の意味で、天下一品!
そのことを思い出して、今年の母のお雑煮をお餅にすることにした。
まず、一切れを六等分に切る。少し大きめのアラレ状態。
湯を多めに湧かして、グラグラ沸騰したところに、お餅を一個ずつ投入。
火は強めで煮ていく。
柔らかくなってくるとお餅が自然に浮き上がる。
しかし、ここでもしばらく待つ。
湯が白く濁りはじめたら、もう一呼吸置いて、ふたたび一切れずつ取り上げて器に盛る。
その上から汁をかけ、野菜やしゃぶしゃぶ用の豚肉を入れる。
上手くいきましたね。
無理なく食べてもらいました。
一件落着。
三元日は、これでいこう!
野口先生さまさま、でございます。
今まで我慢していた歯の治療を受けることができたからだった。
ところが別の歯がぐらぐらになって、今回ばかりは徹底的に治療することができないので、現状を少しでも残して食べられる状態にする治療を受けてきた。
固いものや食べにくいものを避けて、大事にするしかない。
ここ数年来つづいてきた、お餅の代わりに乾麺を茹でて、お雑煮に入れていた状況にまいもどるのか、と思って溜息をついていた。
ところが、ふと、思い出したことがある。
野口先生のお雑煮である。
これがなんともはや、常識ではありえない食べ物であった。
ご説明いたします。
まず、出汁は鶏肉でとって、いろいろな野菜を入れる。葉ものは白菜。このあたりまではまぁまぁ常識のうちだろう。
ここからが問題1
お餅は焼くことをせずに、ドロドロに近くなるまで、形が辛うじて残るくらいグツグツと煮込んでしまう。
問題2
味付けは醤油をたっぷり入れるので、濃い!
「エッ、先生、これを召し上がるんですか?」
いささか躊躇った。
「そうよ、でもここからが真骨頂なの」
柔らかく煮たお餅に、海苔を巻いて食するのである。
するとどうだろう。
しょっぱかった味が中和されて丁度良い加減なのである。
つまりお雑煮の磯辺巻きである。
「はーっ」
これがたった一度だけごちそうになった、野口先生自らお造りになったお雑煮である。
別の意味で、天下一品!
そのことを思い出して、今年の母のお雑煮をお餅にすることにした。
まず、一切れを六等分に切る。少し大きめのアラレ状態。
湯を多めに湧かして、グラグラ沸騰したところに、お餅を一個ずつ投入。
火は強めで煮ていく。
柔らかくなってくるとお餅が自然に浮き上がる。
しかし、ここでもしばらく待つ。
湯が白く濁りはじめたら、もう一呼吸置いて、ふたたび一切れずつ取り上げて器に盛る。
その上から汁をかけ、野菜やしゃぶしゃぶ用の豚肉を入れる。
上手くいきましたね。
無理なく食べてもらいました。
一件落着。
三元日は、これでいこう!
野口先生さまさま、でございます。