羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

証明写真

2012年06月24日 12時03分03秒 | Weblog
 先々週のこと。
 急に履歴書に貼る紙焼きの証明写真が必要になって、某百貨店の写真室を予電話約した。
 そこでは、ヘアメイクをしてくれる美容室の予約も受けていた。
 学生のシュウカツ用、知人の家族写真等々、“とてもいい”と、噂を聞いていたので、一度は試してみたかった。
 何事も経験だ。この時とばかりに出かけていくことにした。

 さて、美容室では小一時間かけて見事に髪を結い上げてくれた。途中からメイクも始まった。
「ナチュラルメイクにいたしましょう」
 今まで取材やテレビ東京の朝の情報番組に出演したときなどしてもらったことがある。
 その比ではない。
 仕上がって鏡を見てびっくりした。
 高く結い上げられた髪。しかし、メイクは抑え気味だったが、なかなか感じがいい。
 その時、ハッとしましたね。
「和服を着て、帯をキリッとしめて、もう少し派手な化粧を施したら、提出する先が違うね!」
 お給料だって、三ケタくらい違うんじゃないの? 我ながら、まだまだイケル?と思ったものの気持ちを落ち着かせてよくよく見ると、やはり年相応かも。

 その美容室からは、数歩も歩かずに写真室へ直行できる。
 最終チェックを自分で行って、スタジオに入ると、発音からして中国人らしいカメラマンが撮影してくれた。
 それほどの時間はかからなかった。
 すぐにも丁寧な応対の女性が、今しがた撮ったばかりの映像をMacに映し出し、気に入った一枚を選び出すのを手伝ってくれる。
 実に、スムーズ。何もかも手際よくすすめられていくのには驚かされた。

 かくしてお目にかかる予定のある4日後には、出来上がった写真を貼って、無事に提出とあいなりました。
 が、書類を受け取った先方の大学の先生が、写真と私の顔を遠慮がちに見比べている様子がうかがえて、笑うに笑えず。澄まし顔でお辞儀をして、その場を後にしたが、廊下に出たとたん抑えがきかなくなった。
 通りがかった学生が、何事か?という怪訝な表情でこちらを見た。それでも、目尻は下がり頬は緩みっぱなし状態がしばらく続いた。
 お蔭さまで、還暦もとうに過ぎたのに思わぬ経験をさせてもらった。
 人生はこれからかもネ、って思いたい女心でーす。(ぅフフフッ。)
コメント (2)
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