羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

浮沈子

2012年06月17日 11時27分39秒 | Weblog
 しばらくご無沙汰してました。
 昨日の朝日カルチャー土曜日クラスのレッスンは、「浮沈子」がテーマでした。これは呼吸器「肺」に関わりがあります。
 
 来週6月23日(土)に、皆で作ることになりました。ぜひ、空の炭酸飲料のペットボトルを持ってきてください。たとえばCCレモン等がおすすめです。あとのものは羽鳥が用意します。

 6月16日のレジュメの一部を貼付けておきます。

※「浮沈子」についての記事が、日本経済新聞 2012年6月9日(土)にありました。作り方をこの新聞で知ったところです。

※「浮沈子」の作り方と浮く理由。
 密封された容器の中に水を入れておく。空気を入れた小容器が逆さまに浮く状態をつくる。空気が押しのけた水あの体積に等しい上向きの浮力が小容器の下向きの重さと釣り合って、丁度、水の中に浮かぶように調節しておく。
 容器を外からつぶすと水の中に新たな圧力が発生する。
「液体に加えられた圧力は、液体内のいたるところに等しい大きさで伝わる」よいうパスカルの原理を思い出しましょう。
 そこで小容器内にも圧力が伝わり、その圧力によって空気の体積が小さくなり、押しのける水の体積も小さくなり、受ける浮力も小さくなるのに、容器の重さは変わらないので、差し引き重さの方が大きくなって浮沈子は沈む。

※潜水艦には、タンクがあり、沈もうとする時にはタンクの中に海水をいれて潜水艦を重くする。この時、タンクの中の空気は押し縮められる。浮かび上がるときは、中の空気をふくらませて海水をはじき出し、タンクを軽くする。つまり、タンク内の重さを調節することで、浮いたり沈んだりする。

※魚はお腹のなかに浮き袋をもっている。血液に含まれる酸素などを浮き袋に入れたり出したりして浮き沈みする。硬骨魚類の浮き袋は、かつて軟骨魚類から、大陸変動で不安定な淡水域(海水より酸素濃度が低い)に「進出した硬骨魚類が獲得した「肺」が元だ、といわれている。
 その一部が「肺」を発達させて上陸し、多数のものは「肺」を抱えたまま海に戻り、のちに「肺」を浮き沈みの為に「浮き袋」に転用したと考えられている。

「ガリレオ温度計」とは、液体中にそれぞれ質量と体積が違う浮き子を入れ、液体の比重が温度によって変化するのに伴って浮沈する浮き子に表記された数字で、大まかな温度を示す温度計。1592年ガリレオ・ガリレイが球付きガラス柱を水面に倒立させて、球部を暖めることによって水面が変化することを示す(空気温度計)。これには意義もあり、ガリレオの友人サントリオ・サントリオ(1561~1636)が発明したという説もある。
 ここにリンクしているサイトのなかに「浮沈子」の説明もあります。
コメント (2)
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