羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

膝のあくび

2011年10月29日 08時23分28秒 | Weblog
「膝」は動きの要だ。こんな言葉がある。
「膝を屈する」「膝を打つ」「膝を進める」「膝を正す」「膝を交える」「膝とも談合」「膝が笑う」「膝が流れる」「膝が抜ける」「膝を容れる」「膝を折る」「膝を崩す」「膝を組む」「膝を突き合わせる」「膝を抱く」等々。

 叔母の脚の状態が気にかかって以来、街を歩きながら前から来る年配女性の脚の形と歩き方を見るようになってしまった。
 男性よりも女性の方が脚の形の崩れからくる歩行の不自由さが見られる。

 授業でも学生に話をした。
 何人かの学生は、身近に膝を痛めている人や、歩行が難しいお年寄りがいるのだろうか。
 真剣なまなざしを返してくる。
 で、思わず膝を打ちましたね!
「膝のあくび」を推奨しよう、と。

 腕を伸ばして“伸びをしながらあくびをする”ことはあるけれど、日常生活のなかで「脚を伸ばして膝のあくび」をする人は少ないかもしれない。それは特別なストレッチを行う面倒臭さが先に立つからだ。
 しかし、である。
 膝が伸びれば、足首や股関節が柔らかくなる。というより自由がきく。
 そこで今週は「上体のぶらさげ」に注目して、その一点に集約して練習してみた。
 いわゆる「前屈運動」ではない。これは決して「膝のあくび」にはならないし、痛がる人が多い。

 先日、総務省での講演会で「上体のぶらさげ」に特化して行ったが、嫌がることなくみなさんご機嫌であったことを思い出した。佐治さんのブログに写真を載せてくださっています。再度、ご覧あれ。
 
 そうなのだ。運動することは、本当は気持ちがいいことなのだ。
 仕方が肝心。
 膝が伸びをすること、膝があくびをすること。これって高齢化の時代におすすめ体操に違いない、と確信を得た羽鳥です。
 さて、どのように伝えようかな? 思案、思案、。。。。。試案あり。
コメント (2)
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