スナッチャー その3
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ニールセンの家を出ると、タクシーが停まっている。
乗り込んでいく先を告げると、運転手は院長だった。
局へ着くとシャッターが降りているが、開けて入ると廊下に誰か唐黷トいる。
ハリーだが、既に手遅れである。
再び全ての部屋を回り、フロントでカニンガムを見つけたが、ミカを盾ノしている。
ここではミカを撃つとアウトなので、慌てずに1379などの隅のキーで攻撃すると良い。
ともあれ、ようやくスナッチャーを唐キと、クレジットとなるが、これがいつ果てるともなく延々と続く。
この88版スナッチャーは第2章までで、未完結のまま終わっているが、その続篇まで含んだゲームは幾つか発売されている。
しかし、私がプレイしたのはMSXのSDスナッチャーのみで、これはストーリーは完結するが、2頭身のチビキャラがキョトキョトと動き回るという代物で、ゲームとしてはあまり楽しくはないが、纏まったスナッチャーのストーリーとしては貴重である。
総合的な評価は、「超傑作」である。
1988年当時は、既にPC88時代が終わり、PC98時代となっていたが、現代のゲームと比べてもいささかもひけを取らない、見事な仕上がりである。
グラフィック単体では、3分の1世紀後の現在と比べれば、当然ショボイのだが、それまでの88ゲームと違い、映画的手法を駆使した小島氏の演出で、殆ど気にはならない。
「画期的」とか「エャbクメイキング」という言葉は、このゲームのためにあるのではないかとさえ、思える程のゲームなのである。
今回3年ぶりにプレイして、始めてプレイした時の熱狂と興奮を、まざまざと思いだしてしまった。
奇跡のゲームとしか言いようがない。
続いて88のホラー「アンジェラス」である、
アンジェラスは「悪魔の福音」という副題がつけられていて、1988年発売のエニックスのホラーSFゲームである。
雰囲気的には最高なのだが、スナッチャー同様に未完のまま終わり、続篇はアナウンスはされたものの、ついに発売されなかった。
グロもあり、かなり人を選ぶゲームではある。
1980年代の末は、88ゲームの末期であり、スナッチャーやジーザズ、バーニングャCント、そしてこのアンジェラスと、傑作が目白押しという、嬉しい時代だった。
内容は、原因不明の奇病が、ほぼ同時期に日本とペルーで発生する。
ロンドンャXトの記者ブライアン・パールは、飛行機の中で隣席にいた人物が、その奇病を発症させたのを切っ鰍ッに、この事件を調査することになる。
それは、今元気に話していた人が、急に緑色に変色し、死んで行くという、ショッキングな事件だった。
西ドイツ(当時は未だ東西のドイツに別れていた)の建設会社バイエルン・カンパニーは、ペルーにおいてインカ時代のピラミッドを移転し、その跡地にダムを建設する大事業を行っていた。
ダムは無事落成し、完成記念の祝典が催されている最中、事件が起こった。
副社長であるゲイツ・シュミットが、挨拶中に急に苦しみだし、その場に唐黷スのである。
全身が緑色に変色し、容貌も誰だかわからない程変形した。
この事件は検死の結果、正体不明の奇病であるとされたが、しかし、これと同じ奇病は、ペルーとは地球の反対側にある日本でも、同時刻に発生していたのである。
翌朝、事件のことを聞いた、ロンドン・ャXト誌の新聞記者ブライアン・パールは、出張先からロンドンに戻る途中、飛行機で臨席に乗り合わせた男ガルンが、同じ奇病に冒されるのを目撃する。
そしてガルンのャPットには、光る青い石があり、ペルーの占い師デュマのことを書いたメモも見つかった。
こうしてブライアンは、このオカルティックな事件に巻き込まれて行く。
飛行機に同乗していた、知人の細菌学者エドガー・スミスを呼んで貰い、話を聞くと、「君は悪魔の福音」という書物を知っているか?」と聞かれる。
それは、暗黒世界のことを書いた本だそうだ。
青い石には模様のようなものがあり、ブライアンには見えるがエドガーには見えないらしい。
やがてロンドンに着き、エドガーの病院に向かった。
エドガーにガルンのことを聞くと、手術中に死亡したとのことである。
悪魔の福音は、遙か昔に、北イタリアのデムリエという村で使われていた方言で書かれていて、解読が非常に難しいらしい。
作者はデバイン・ハウエルという人だが、その本にある挿絵はガルンの死に様とそっくりなのである。
また、デムリエには超常的な能力を持った人が多く存在したとも書かれている。
そしてグノーシス派の話も出る。
ゲーム内では「13世紀のデムリエで、邪神セヴァを復活させる宗教」となっている。
しかし、現実の世界では「秘教的知識の歴史的カテゴリーとして、反宇宙的二元論により、現在われわれが生きているこの世界を悪の宇宙、あるいは狂った世界と見て、原初には真の至高神が創造した善の宇宙があった」とする、キリスト教の一宗派とされている。
ここでガルンの遺族が訪れ、話が終わると自動的に編集部に戻ると、編集長が帰ってきており、同僚のエリスは東京での奇病患者にインタビューすることとなった。
アンジェラス 悪魔の福音 その2へ続く
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