バーニングャCント その4
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書斎で見つけたアランの日記には、「カスミンはマフィアや麻薬取引の連中と関わりがあり、その証拠も発見したので、近日中に告発できそうだ」とある。
しかしそれは、あの15年前の火災で実現できなかったのだ。
ヘレンの状況やその他の証言から推測すると、あの火事は事故ではなく、犯罪だったとも考えられる。
「その犯罪で利益を得る者を疑え」、犯罪捜査の鉄則である。
こうしてまず、スパイラルに話を聞くと、「火を以て制せよ」とは、15年前にカスミンの息子デニス・カスミンの選挙スローガンだそうだ。
始めて市議選に立候補した時、そのスローガンを使ったという。
スパイラル・デニス・カスミンと何回か回って事務所に帰ると、FAXが来ている。
それには、「君の今の調査は君のためにならない。 今すぐ手を引きたまえ」 と、走り書きで書いてある。
おっとりのんびりのマイクもこれにはイカリ、デイビスの店で飲み慣れぬ酒を飲むと、たちまち酔っぱらってしまい、気がつくとどことも知れぬ裏町を彷徨っていた。
そこへ殺し屋風の男が銃を構えて表れ、発砲する。
ゲームオーバー・・・・・・
とはならず、唐黷スのは殺し屋の方だった。
撃ったのはロブである。
後は任せろとのことなので、マイクは事務所に戻り、FAXの手書きの筆跡を頼りに、脅迫状の主を調べることとなった。
そしてお手製の隠しカメラも、30ドルでロブから買うことが出来た。
これで各人の筆跡とFAXの筆跡を撮影し、比較すれば脅迫状をだした者がわかるだろう。
■発火点(バーニングャCント)
FAXと、カウンセラーのカーモディの筆跡を比較すると、完全に一致した。
早速カーモディを尋問すると、確かにFAXは送ったが、それは君に注意するよう警告するためで、殺し屋など送った覚えはないと言う。
そこへ銃を擬したヘレンが表れ、「この男は知りすぎているわ。 きっと敵が送り込んできたのよ、『おとうさん』」と言った!。
お父さん!?
カーモディは、私の名はカーモディではなく「アラン」だと打ち明けた。
つまり彼はヘレンの父アランの、世を忍ぶ姿だったのだ。
こうしてアランは15年前の別荘火災事件のことを語り出した。
15年前の嵐の夜、突然シャローンの悲鳴が聞こえ、かけつけると二人の男が乱入していた。
格闘中に男が持っていたガソリンに火がつき、あたりは火の海となった。
この事件で死んだのは、シャロンと侵入者の中の一人で、アランはフィストバーグと相談して死んだことにしたのだ。
スージーと話すと、アランは養子に出したのではなく、私とフィストバーグの間に出来た子どもだと言う。
スージーはフィストバーグの愛人だったのである。
アランはもう殺し屋を送り込んだ者は、発見できないだろうと言うが、マイクは事務所のオレンジ(リンゴに非ず!)を使って声紋分析をすれば、犯人は特定出来ると主張した。
この事件があったのは9月19日、デニスの「火を以て制せよ」の立候補演説は、9月20日。
19日の時点でそのスローガンを知っていたのは、デニス自身かそれに近い人間としか考えられない。
容疑者の声を録音し、声紋をテープと比較すれば特定できるだろう。
それにはマイクが必要だが、マイクならここに一人あるのだが、このマイクではトロすぎてだめなので、これもロブから購入した。
スパイラル・デニス・カスミンと会話して録音し、声紋分析をしてみると、カスミンとは異なるが、スパイラルとデニスには似ている。
しかし、どちらとも決めかねるのだ。
ラベンチール警部を拝み唐オて、プロに分析して貰ったが、同じ結果だった。
デニスは「火を以て制せよ」の原稿は自分で書いたと言っているが、ヘレンはデニスは見栄っぱりだからスパイラルに書かせた可能性もあるという。
これでまたスパイラルとデニスの筆跡が必要になった。
二人の筆跡を隠しカメラで撮影し、またもアランの所で話しあった。
そして、デニスとスパイラルのどちらかだが、証拠からは決めきれず、賭としてまずスパイラル犯人説で、明日の記念パーティーで対決することとなった。
パーティーでは人物と嫌疑の理由とを選び、話を進めて行く。
このバーニングャCントは、非常に良く出来たゲームで、はまりもゲームオーバーもなく、プレイ時間も充分、しかもGAOGAOのような執拗なコマンド選びもなく、理想的なシステムだった。
内容的には「明るく楽しく爽やかに」というNHK的ゲームだが、誰でも楽しめる良作である。
私の好みもあるが、この時代の一連のゲームの中でも、スナッチャーに次いで好きなゲームである。
となると、最大の問題は次のゲームである・・・
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