東アフリカのエチオピア政府は、東日本大震災の義援金として、544万ブル(約2500万円)を在エチオピア日本大使館に寄付した。
同大使館などによると、帝国主義の時代、欧州列強に抵抗したエチオピアは、日露戦争でロシアに勝利した日本を近代国家建設の模範とした親日国。国民の1割が食料支援に頼る最貧国ながら、「約80年の外交関係がある友好国のために」と、震災後に日本支援委員会を発足させ、現地企業などに寄付を呼びかけていた。
義援金を岸野博之大使に手渡したハイレマリアム副首相兼外相は、「日本の長年の支援に感謝している。友好の証しとして日本の皆様に義援金を渡したい」と語った。(ヨハネスブルク 中西賢司)
(読売新聞 - 06月25日 23:21
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このような記事を読むにつれ、エチオピアやトルコ台湾タイなどの親日国には、もう少し暖かい対応ができないものかと、ついつい思ってしまう。 先日の台湾からの義援金に首相が感謝広告を打たなかった件などがその例である。
トルコはイライラ戦争の時、自国民の避難を後回しにして、一番先に日本人用として救援機を派遣してくれた。 日本政府は自国民避難のための救援機を派遣しなかったのにである。
台湾にしても韓国や中国より遙かに少ない人口なのに、東北大震災の時には世界で最も多額の義援金を送ってくれた。
タイの新聞のアンケートで、「最も友人になりたい国民は?」の問いには、圧涛Iに゛「日本人」がという答が多かったそうだ。
エチオピアも日露戦争以来の親日国とのことだが、タイと同じく決して裕福な国ではない。 なのにスラム街の人々が財布をはたいて義援金を募ってくれた。
これらの国々に対して、日本は何も恩返しをしていないのではないか?
トルコやエチオピアが親日的な理由の一つは、日露戦争があるようだ。 トルコもエチオピアも長年ロシアの圧政に苦しんでいたが、極東の小国日本が大国ロシアに勝ったということで、一挙に親日国になったと聞いている。 そのためトルコでは一時「日本人党」という政党があったという。
日本の外交上の弱点として、「友人がいない」という点が指摘されている。 上記の国々はいずれも大国でも強国でもないが、立派な友人としておつき合い出来る国々ではないかと思う。