デジャ2 その2
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こちらが水晶のドクロ。
次の行き先は、石棺と石版がある東京近代美術館である。
研究室に戻り、神宮寺博士の著作「オーパーツ」を読むと、パラオからはその時代にはある筈のない、ガラスやニッケル、アルミで作られた出土品が出ている。
いわゆる「オーパーツ」である。
次第にりゅうすけは、この謎は実際にパラオに行かないと、解けないのではないかと考えるようになってきた。
島流会長に、南米考古学協会に連絡して貰い、がちゃ子にそのことを伝えようと、ドアに張り紙をしておいた。
自室で荷物をまとめたが、そのまま寝てしまう。
翌朝、成田空港で飛行機に乗ると、がちゃ子が見送りに来ていた・・・
カルデック空港には、バーニー・ホイチョイというガイドが出迎えてくれた。
南米考古学協会からの依頼だそうだ。
神殿の中に入り、色々と調べると、りゅうすけは自分は未だここに入る資格がないと感じるようになった。
一旦外に出て、ホテル・アナルーに戻る事にした。
翌朝りゅうすけたちは帰国の途についた。
これで序盤は終わり、中盤に入る。
日本へ帰ると、意外にもがちゃこが素直になっているし、神宮寺のアパートでは大家のおおぱぱが見はっているし、ケンヂは怒っているし、島流会長は喜んでいるし、なんだかよ~わからんが大騒ぎなのである。
そしてケンヂが、がちゃ子が冷たくなったと殴り込みにきた。
こんなアホには口で話してもわからんから、このゲンコで話してやるっ!
ゴチガシベチバチ!
ケンヂは恐れをなして逃げていきよった。
ハアハア!
新宿には「新宿の乳」という占い師がいて、前回(デジャ)の時にも世話になったので、今回も乳ではなく父に会いに行くと、父はいなくて乳のあるリャンリャンという女の子が乳占いをしている。
そして乳が帰るまで父占いで、父を触ってくれというのだ。
そうこうしていると父が帰ってきたが、乳と話してもパラオのことはよくわからないままだった。
AVクラブ坂道では、顔なじみのかおりとその同僚のひろみが、ひみこと男がこの店に来たことがあると言う。
男は中年のいやらしい奴で、下品な感じの男だったそうだ。
研究室に帰ると、ひみこから電話があり、すぐ其方に行くとのことである。
そこへがちゃ子がやってきて、二人で考えることになった。
やがて、りゅうすけは神宮寺博士からの手紙が、不自然な理由に思い当たった。
それは各行の頭の文字のみを拾っていけば、「ひみこはにせもの」となるのだ。
ふたりは急遽ひみこのマンションに行き、鍵がかかっていなかったので中に入った。
部屋を調べると、「榊原ひみこ」と何度も書いたトレーシングペーパーが見つかった。
しかも、神宮寺のパスメ[トが落ちている。
どうやら、神宮寺の部屋を荒らしたのは、ニセのひみこだったらしい。
部屋を出ようとすると、物音がした。
クローゼットを開けると、絞殺されたひみこの死体が・・・
結局この死体の真の身元もわからず、警察に届けてから1週間たった。
デジャ2 その3ヘ続く