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S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 3760 続・御神楽少女探偵団

2020-04-29 16:47:00 | ゲーム S.T.A.L.K.E.R.

御神楽少女探偵団その31

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満州行きの客船内で、殺人が起きた所からである。

■さ・よ・な・ら 前編 捜査編3

翌朝、巴の部屋の扉が激しくノックされた。

現れた藤堂は、大変なことが起きたので、すぐ特別船倉まで来てくれとのことである。
特別船倉には、書生の高来龍一と坂田曹長の死体があった。

そして、特別船倉の扉は大きく開け放たれ、仏像は消え失せていたのだ。

見張り役の梶田上等兵と話すと、現場検証となる。

坂田の胸部には、正面から撃ち込まれたであろう、二つの銃創が開いている。

高来の胸部には二発の銃創があり、そこからにじみ出た血がじっとりと胸元をぬらしている。

坂田を撃った銃弾は貫通しているが、高来は身体内に留まっている。

どうやら二人を撃った銃は別々のものらしい。

そして高来は左手に短刀を握っているのだ。

特別船倉の扉を調べると、鍵穴にはまったく傷らしい物が見当たらず、何も変わった様子は見当たらなかった。

八号室で美和に仏像のことを聞くと、人を殺してでも手に入れたいと思う美術商は多くいるのではないか、と言う。

あの仏像は、翡翠の玉眼を使用した日本最古の仏像だそうだ。

畑中中佐の話では、特別船倉の鍵は、畑中、志田、利根川の三人しか持っていないとのことで、となれば鍵穴に傷をつけずに鍵を開けられるのは、その三人だけということになるのだが・・・

志田中尉の言によると、利根川は最後まで探偵に依頼する事には反対していたそうである。

三号室の浦安は、自分も困った事になってしまったと言う。

彼は奪われた阿弥陀如来像とよく似た釈迦如来像を所有していて、阿弥陀像が見つからなかった時は、その釈迦像を提供するよう、軍から依頼されているらしい。

なぜ軍は、仏像を満州に送ることにこれほど執着するのだろうか?

兵藤は、なぜ書生の高来が現場にいたのかという質問に対しては、もしかしたら犯人を見つけたのかも知れないと言った。

犯人を見かけて後を追い、現場で撃たれたということかも知れない。

そして部屋を出ようとすると、兵藤は「克己を見かけたら、わしが探している」と伝えてくれと依頼するのだった。

美和に克己のことを聞くと、支那人を捜していると言って船内を歩き回っていたそうである。

調理室に行くと兵藤克己を発見した。

彼は自分も犯人を見つけようと、深夜後部甲板に行くと、特別船倉の方から志那語の混じった会話が聞こえてきて、その後2発の銃声が響いたと言うのである。

その夜、黒潮丸は激しい嵐に見舞われた。

そしてその嵐のため、一発の銃声が響いたことに気づいたものはいなかった・・・

■さ・よ・な・ら 後編 捜査編1

翌朝、巴は自室の前を駆け抜ける時人の姿を見た。

時人に何事かと尋ねると、畑中中佐が自決したとのことである。

一等客室1号室には、座って右即頭部から左即頭部に向け、こめかみを撃ち抜いた畑中の姿があった。

結局、仏像輸送計画は中止となり、4日後に黒潮丸は横浜港に帰港、軍の臨検を受けることとなった。

臨検でも阿弥陀仏は見つからず、犯人にしてやられた一同は、しおしおと事務所に戻ったのである。

まず、仏像については、黒潮丸の乗客乗員は、全員下船時に軍の荷物検査を受けたが、仏像は発見されなかった。

次に、畑中の自殺については、あの日の朝6時ごろ、志田中尉と遠峰が航海継続の是非を確認する為に一等1号客室を訪れた。

しかしドアをいくらノックしても返事がなく、ドアの鍵もかかっていたため、ドアの小窓から中を確認すると、畑中の死体が見えたのだ。

志田は遠峰に、御神楽探偵事務所のメンバーに事態を知らせるよう指示し、遠峰はすぐに時人の部屋へ向かった。

その間に志田は一等1号室の合鍵を調達し、部屋に踏み込んだのである。

というのがこれまでの経緯なのだが、千鶴は上の空でまともに話を聞いていない。

不審に思った巴が尋ねると、千鶴は今回の事件をモデルに新作を書いているらしい。

いつもいつも大成功では真実みがないので、たまにはこういう失敗談もよいのではないかと、千鶴は言うのだ。

そんな話に興じていると、突然浦安が訪れてきた。

今度は浦安の家に、釈迦如来像を奪うという、怪盗から予告状が送られてきたとのことなのだ。

阿弥陀仏が奪われたため、釈迦如来像を軍に供与することになっていて、像が軍に移送されるまでの二日間、浦安家を警護して欲しいとの話である。

そして手のすいている者は・・・という話になると、全員の視線が蘭丸に集中した。

結局、浦安家の護衛には、蘭丸がメイドの女装をして当たることになった。

蘭子ちゃんかわゆい!

と一同が喜んでいると、いきなり陸軍将校が踏み込んできた。

阿弥陀仏強奪の嫌疑が時人にかかっているので、軍まで同行する連行するようにとのことだ。

実は、御神楽探偵事務所のメンバーは、下船時には手荷物検査を受けていなかったのである。

そのため、事務所の一同にに嫌疑がかかってきたのだった。

一同は、時人を救う為には、どうすれば良いのか相談した。

その結果、まずは滋乃の父である久御山子爵の力を借りることにした。

蘭丸は、予定通り蘭子として浦安家に宿泊して護衛することになった。

そして千鶴と巴は、浦安に黒潮丸乗船者の所在を教えてもらい、捜査を進めることとした。

まずは美和と藤堂に、時人が軍に拘束されたことを伝えなければならない。

美和に時人のことを話すと、遠峰の御前に手を回してもらえるよう、お願いしてみるとのことだ。

遠峰は日露戦争時の勇士であり、軍の上層部にはかつての戦友も多数いるそうなのだ。
浦安家を訪れ応接間に入ると少女がいる。

彼女は浦安蒔彌と自己紹介し、浦安の娘だそうだ。

彼女の話では、兵藤も仏像の提供を嫌がっていたのに、結局仏像を差し出さなければならなくなったそうだと言う。


御神楽少女探偵団その32へ続く



S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 3759 続・御神楽少女探偵団

2020-04-29 09:23:00 | ゲーム S.T.A.L.K.E.R.

御神楽少女探偵団その30

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生き人形をクリアした所からである。

この生き人形は、筋の運びが強引で現実離れしているため、ともすると白けてしまう。

次の「さ・よ・な・ら」で、このシリーズを打ち切りにしたのは、正解だったと思う。

というわけで、こちらも少しばかり飽きてきたこともあり、最終話「さ・よ・な・ら」は、かなり端折って書くことにした。

■さ・よ・な・ら 前編 捜査編1

突然けたたましい悲鳴が、事務所に響き渡る。

千鶴の悲鳴である。

「あた あた あたっちゃった!」 

どこかぶつけたのかと心配する巴に千鶴は、

「こないだ出版社に送った探偵小説を、出版してくれるんだって!」

これで千鶴は一躍名士の仲間入り・・・とまではいかないが、小説家の仲間入りとなる。

その内容は、この御神楽時人と少女探偵団をモデルにしたものだという。

喜ぶ一同の前に、突然現れた男がいきなり時人に同行せよと迫る。

軍人らしいが、あまりにも無礼な態度に怒りを顕わにする一同。

しかしともあれ、時人は同行して話を聞こうと答えたのである。

陸軍省情報部では、志田数馬という陸軍中尉から、ある非常に高価な仏像を満州に送るのだが、どうもその仏像を狙っている怪盗がいるらしい。

なのでその仏像を無事送り届けるために、護衛をして欲しい、というのがその依頼だった。

怪盗に興味を覚えた時人は、その依頼を引き受けることにした。

一週間後、時人と三人娘は横浜港の第五桟橋から、民間の旅客船黒潮丸に乗り込んだのである。

前甲板では、義手義足の老人と出会った。

一等客室の二号室には、志田中尉がいて、軍の輸送艦を使わず、民間の旅客船にしたのは、一種の偽装計画だそうだ。

民間人らしき人物も乗っていることを尋ねると、この船は表向きは苧ム会の貸し切り船ということになっているらしい。

苧ム会とは美術商の親睦団体で、「苧ムの清談」から名前を取ったということである。
一号室には、今回の仏像輸送計画の責任者である、畑中秋之介中佐がいるが、先程の老人たちと話していた。

畑中中佐は、最終目的地の奉天までは同行してもらうつもりだと言う。

5号室にいる美術商の兵藤茂徳は、時人のことを知っているようだ。

そのことを聞くと、「ああ、それは当然だろう。君達を今回の計画に推薦したのはわしなんだからな。」と言うのだ。

しかも巴達のことまで知っているのだ。

「当然だろう。わしの仏像の護衛にあたる人間だ。ちゃんと君達の事務所の事は事前に一通り調べさせてもらったよ。」ということだった。

二等客室の三号室には利根川がいた。

仏像は特別船倉に保管してあるとのことで、時人が一応見ておきたいというと、上官の志田中尉と畑中中佐の許可を得た上で案内してくれた。

仏像は「阿弥陀如来像」と言い、30センチ程の意外に小さいものだった。

よい出来映えの仏像ではあるが、とてもそんなに価値のあるもののようには見えないのだが・・・

後甲板に上がると、なんと美和がいた。

そう言えば、美和も美術商だったことを、一同は思い出したのである。

美和は、時人の事を兵藤さんに教えたのは、私だと言う。

そして一行は夕食会のパーティホールに行く事になった。

人百倍食い意地の張っている巴は目を輝かし、一目散にパーティホール目指して駆けだした。

そして巴が隣の美和の和食膳に、物欲しそうに目をやっていると、突然悲鳴が響いてきた。

■さ・よ・な・ら 前編 捜査編2

翌朝、三人組が起きると、時人は船酔いでこけているらしい。

昨夜の被害者は、久下直人という苧ム会所属の美術商だが、仏像は被害にあっていない。

現場のパーティーホールには白衣の男がいて、何か調べている様子である。

彼は高柳紀久男と名乗り、医師だそうだ。

そして志田中尉の依頼で、犯行に使われた毒物を調べているという。

医務室に行って高柳に尋ねると、ろくな機材もないのでネズ公を捕まえて貰い、食材を食べさせてテストしたそうだ。

それによると、奈良漬の中に毒物が混入されていたようで、どうやらジギタリスの中毒症状と思われるとのことだった。

そして、検死は一応完了したから、。パーティホールは自由に調べてよいと言う。

パーティーホールでは、美和の食べていた和食膳は、奈良漬が半分ほど食べられていたが、美和には全く異常がない。

犯人は久下の和食膳にのみ、毒物を混入したらしい。

調理室では、志田中尉らが関係者を集めて調査していた。

中尉の話では、毒物を混入するチャンスは昨日の日中だけたらしい。

奈良漬は日中に、それぞれの皿に盛り付けられ、冷蔵庫に入れられていた。

調理室は、日中は人が少なく、冷蔵庫は誰でも空けられる状態だったそうだ。

しかし、冷蔵庫の中のどの皿が誰に配膳されるかということは、その辞典ではわからなかった。

夕食前は、調理室には多くの者が出入りしていたので、怪しまれず毒を混入するのは難しかったようである。

三号室の浦安蔵人に話を聞くと、久下は和食党で、犯人はそのことを知っていて和食に毒を混入したのではないかというのだ。

五号室には兵藤と書生の高来がいるが、事件については何も知らないようだ。

二等客室の八号室には美和と藤堂がいるが、夕食前に遠峰の秘書の中村が、苧ム会関係者全員に夕食は和食か洋食かを、聞いて周っていたそうだ。

後甲板には利根川がいるが、これも特に話はない。

前甲板に行くと、中村武一がいて、克己と二人で苧ム会の人々の注文をとったと言う。
また、その注文票は他の者には一切見せず、そのまま調理室に届けたそうだ。

しかし、この殺人は不確定な要素が多すぎる。

特定の人物に毒を飲ませるつもりなら、もっと確実な方法がある筈なのだが・・・


御神楽少女探偵団その31へ続く



S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 3758 続・御神楽少女探偵団

2020-04-29 08:55:00 | ゲーム S.T.A.L.K.E.R.

御神楽少女探偵団その29

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生き人形事件で、巴達が一服盛られた後からである。

■生き人形後編 捜査編4

三人は事務所でこれまでの調査の結果を話し合った。

大城家で起こった睡眠薬騒動は、時江によるものではないかと推理した。


睡眠薬が入っていたレモネードは、勧めたのが時江であること、薬はレモネードの原液にあらかじめ仕込んでおけばいいこと、時江だけはレモネードではなく、紅茶を飲んでいたことなどがその根拠である。

そして、巴たちが眠っている間に音楽院へ行っていたのではないか、と千鶴は言うのだ。

また、音楽院の理事長が暢であり、三井はその後継者ということから、三井=時江、つまり大城時江こそが、一連の事件の真犯人なのではないか、と推測したのである。

守山美術には使用人の藤堂弥八郎がいた。

藤堂の話では、赤桜とは人間の潜在意識を利用した殺人の場所ではないかとのことだ。

自殺の名所である場所に他殺体を置けば、それも自殺体であると考えさせることが出来るからである。

大城家で諸星警部にレモネードのことを聞くと、原液は白だが嬢ちゃん達の飲みかけのレモネードからは検出されたとのことだ。

ということは、レモネードが作られた段階で睡眠薬が混入されたということになる。

レモネードを作ったのは千賀子なのである・・・

書斎には栗山刑事がいるが、大輔が使っていたロープや鉄格子には、全く指紋は残されていないそうだ。

手袋をしていたか、後で拭き取ったかのどちらかだろう。

大輔にも聞いてみたが、鉄格子の聡怩ネどはしていないそうだ。

しかし屋上には貯水槽があると言う。

その言葉でピンと来た千鶴は、諸星に屋上の貯水タンクを調べたらと進言した。

早速諸橋が調べさせると、千鶴が言うようにタンクの中からは睡眠薬の反応があった。

となれば、時江も千賀子も犯人ではないということになる。

依然薬剤師の勉強をしていた千賀子に、睡眠薬について訪ねると、睡眠薬の中には熱するとで分解されてしまうものもあるそうだ

あの時熱い飲みものを飲んでいたのは、時江だけである。

南天堂病院に行って看護婦に本のことを聞いてみた。

「う~ん。結構厚い本だったから、辞典の類だったと思うけど・・・。」とのことである2

岸辺音楽院では河村須美子にも聞いてみると、理事長が引退して、後継者に道を譲るそうだ。

その後継者は、三井ではない別の女性だが、名前まではわからないと言う。

刑務所で、葉山紀夫と面会したが、葉山はどうみても殺人などおかしそうもない、穏和な人物に見える、

そんな彼がなぜ犯罪を冒したのかと問うと、理由は特になく、あえて言うならそれが日々の糧となるからだとのことだった。

そして彼は裏社会からは足を洗うつもりだと言うのだ。

警察の調査で、貯水タンクの中にあった睡眠薬は、熱でその効果を失う種類のものだったとわかった。

こうして千鶴たちは、事件の真相に辿り着いたのである。

■生き人形 解決編と推理

事務所では、時人は偽志保美を捕まえに行く、と言う。

一同は大城家の書斎へ向かった。

そして時人はこの書棚の中に、大輔の母親がいるというのだ。

時人は書棚から一冊の英語の辞典を取り出し、この中に大輔の母親がいると言って、その辞典を開いた。

辞典の中は繰り抜かれていて、志保美の生き人形仮面が入っていた。

こうして時人の問いかけが始まる。

本物の志保美さんは・・・?
2 無実を証明しようと証拠を集めた方

何を知ってしまった為に殺害された?
3 国井が生き人形師であるという事

そして一行は仮面舞踏会会場へと繰り出す。

跡継ぎに出来ない理由は?
3 三井は架空の存在だった為

紀夫さんの犯行の動機は?
2 金で殺害を引き受けた

会場で、時人は美和をパートナーにダンスを踊るが、それを見つめる滋乃の目は、険しかったwww

その時、仮面の女がナイフをふるって時人を刺そうとするが、会場に潜伏していた警官が取り押さえたのである。

その女は時江だった。

暢始め大城家の家族は、裏世界の人間だった。

紀夫も時江も裏世界の人間だったが、それを嫌った紀夫は大城家から離れて行った。

時江は生き人形師の国井と知り合い、愛し合うようになっていた。

時江は国井を守るため、志保美と大輔を隅田川に誘い出し、川へと突き落としたのだが、大輔は生きのびてしまった。

不良女学生が殺されたのも、暢から依頼だったのだ。

後に、大城暢は逮捕されたが、逃亡した国井皓の行方は杳として知れないままだった・・・

生き人形全巻の終わりである。

御神楽少女探偵団その30へ続く



S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 3757 続・御神楽少女探偵団

2020-04-28 09:09:00 | ゲーム S.T.A.L.K.E.R.

御神楽少女探偵団その28

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生き人形後編で捜査中の所からである。

■生き人形後編 捜査編2続き

舞踏会場で吉和泉佳世に、内倉貴子のことを聞くと、そのような個人の情報は話せないと断れた。

会員になるには、既存の会員の紹介によってのみ、新たな会員になることが出来るそうである。

つまり、内倉貴子が仮面舞踏会の会場を知っていたのは、あの不良三人娘の紹介だったということだろう。

そして、その三人を紹介したのは、吉和泉が日頃から世話になっている人物らしい。

岸辺音楽院の女子寮で、内倉貴子と話すと確かにフーテン三人組から誘われたそうだ。

しかしそれは断ったとのことで、他の人物に舞踏会を紹介されたそうだが、それは言えないとのことだった。

そしてその代わりにと、楽譜をくれた。

事務局の女性に三井のことを聞くと、物凄い美人だという噂だが、事務局の人間ですら一人も彼女の顔を見た事がないそうである。

これもまた妙な話ではある。

■生き人形後編 捜査編3

事務所に戻ると美和が表れ、時人が蘭丸を発見したと伝えられた。

あっと驚く巴ちゃん!

そこへ時人と蘭丸が現れた。

ご心配をかけてすみませんと神妙な蘭丸。

時人は蘭丸発見は連絡するのを忘れていたと、いつもの調子である。

蘭丸は、国井家の地下に閉じ込められていたそうだ。

時人は、真犯人と大輔は、それぞれ別の目的を持ちながら協力していたのではないか、と、自分の推理を話す。

大輔は時人に復讐することが目的、真犯人は理由は不明だが、女子寮15号室の4人を殺すことが目的ということである。

真犯人の目的は、事務所のスタッフとは別の所にあったのである。

そして母親の志保美によく似た千鶴が、ひとりで大輔と話すことになった。

千鶴が病院に行くと、大輔は完全に回復し退院するところだった。

大輔は千鶴にこれまでのことを詫び、事務所の人たちにも謝りたいというのである。

大城家には、既に巴と滋乃が到着していて、時江と話し込んでいた。

千鶴と大輔は大城家の2階にある書斎に入ろうとするが、鍵がかかっていて入れない。
すると大輔はちょっと待ってと言って階下に降りていった。

待つ程もなく扉が開いて、大輔が千鶴を招き入れる。

書斎の下は大輔の部屋なので、ロープを使って1階から書斎の窓に登り、鍵を開けたのだった。

そこの書斎に立ち込める古い本の匂いが、病院に現れた本を抱えた幽霊志保美の匂いと同じだと大輔は言うのだ。

しかし、千鶴が大輔に聞くと、志保美は写真機一筋で本には興味が無かったとのことである。

書斎の右の本棚には、英語の辞典がある。

岸辺音楽院で事務局の女性に聞くと、生徒は三井の事を「アードゥア」と呼んでいたそうだ。

河村須美子にその意味を聞くと、アードゥアとはシャープが3つついた、「イ長調」のことだと教えてくれた。

三つの♯、つまり「三井」である。

女子寮に入り、貴子はいないので窓を調べると、学長室の中には学長ともう一人、黒い光沢を放つシゾール素材の帽子をかぶった女性が見えた。

よく見ようと千鶴が身を乗り出すと、「見てはだめっ!」と声がかかった。

内倉貴子が戻ってきていたのだ。

そして「不正入試や単位の売買・・・この学院の裏ではそんな事が横行してるんです!」と言う。

殺された三人は成績が良くなかったのだが、そんな三人に三井が単位の売買を持ちかけている場面を、貴子は目撃していたそうだ。

貴子は三人は舞踏会会場で単位の売買を他の参加者に喋ってしまい、そのために三井に殺されたのではないかと言う。

千鶴は、舞踏会場で美和の仮面を被って死んだ女性は、貴子の身代わりに死んだのではなく、三人から単位の売買を聞いていたために殺されたのだ、と推理したのである。

浅草署で諸星警部にその後の進展を聞くと、今の所は特にないとのことだ。

しかし、裏社会では生き人形仮面は変装用としてよく使われているそうである。

2年前の事件でも、葉山紀夫が使っていたとのことだ。

栗山刑事は国井の家は、迷路のように入り組んだ作りになっていたと言う。

刑務所では葉山紀夫に話を聞いてみた。

暢は紀夫に跡を継がせたかったらしく、彼が志保美と結婚する為に家を出たことには激怒して怒鳴りまくったそうだ。

ただ、紀夫は秘書の三井という人物については何も知らないと言う。

事務所に戻り蘭丸の自室へ入ると、蘭丸はすっかり回復したようだ。

大輔が時人を殺そうと決意したのは、志保美が死んだ翌朝、彼を迎えに来たという偽志保美に、「お父さんの敵を取りましょう」と何度も言われて、ついその気になったそうだ。

その偽志保美は、笑いもせず泣きもせず、無表情だったそうだ。

これは、真犯人は生き人形仮面を被っていたということになるのだろう。

その後、千鶴は大輔を大城家に送り届けるのだが、巴と滋乃、時江、千賀子がソファーで眠りこんでいた。

幸い毒などではなくて睡眠薬らしく、暫くすると皆起き上がってきた。

巴など「ああ! よくねたぁ!」と、相変わらず能天気そのものの反応だったのである。

千鶴は四人を病院に連れて行き、大したことは無いとの診断を受けた後、事務所に戻った。

御神楽少女探偵団その29へ続く



S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 3756 続・御神楽少女探偵団

2020-04-27 21:49:00 | ゲーム S.T.A.L.K.E.R.

御神楽少女探偵団その27

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「生き人形」で聞き込みをしている所からである。

■後編 捜査編1 続き

待合室では二人の看護婦が話をしていて、その言葉の中に「その子がね、例のあの子なのよ。ほら、美紀ちゃんが母親の天使セットを用意した・・・。」とあった。

滋乃がそのことを聞くと、「天使セット」とは病院関係者の間で使われる隠語で、「死体安置セット」の事だそうだ。

この南天堂病院は、大輔の母親が入水自殺で亡くなった病院だったのである。

岸辺音楽院に行ってみると、事務局で河村須美子と出会った。

彼女は、今生徒達の中で噂の的である、謎の美人秘書の姿をちょっと見ることができたそうだ。

その秘書は理事長であるにもかかわらず、学園関係者でその姿を見たことがあるものはほとんどいないそうだ。

そしてその美貌で学長の愛人となり、次の学園理事長の地位を手に入れたなどと、様々なと噂が乱れ飛んでいるらしい。

その秘書の名前は三井というそうである。

国井家では多数の警察官が捜査を行っていて、栗山刑事もその中にいた。

証拠などのことを聞くと、見つかっているのは、鑿や鑢などの道具類と、やたらにため込んである写真ばっかりだと言う。

驚いた顔とか、ふくれっ面とか。たぶん事務所で雑談しているところを撮ったものらしい。

そしてその中には、巴の恥ずかしい姿の写真もあったそうだ。

巴「ウッソだあ!」

栗山「ホントだあ! ほれ、恥ずかしいだろ!」

巴のャPッとしたビックリ顔のその写真は、下から煽るアングルで撮影されていて、どうやら大輔が撮ったものらしい。

確かに恥ずかしい写真ではある。

浅草署に行くと、諸星警部から頼まれていた毒物鑑定の結果が出たと言われる。

それは大輔が時人に持って行ったお茶で、猛毒が入っていたそうだ。

舞踏会場で吉和泉佳世と話すと、仮面を作った人間の名前は、彼らの間で禁忌として話さないらしい。

しかもその仮面は非常に薄く、また軽かったというが、巴たちが見た仮面は、むしろ厚く重かったのである。

大城家の暢の部屋で立ち聞きをすると、暢は「だから、紀夫のような失敗を犯して欲しくはない。失敗はそのまま我々の命取りにつながるのだ。分かるな?」と時江に言っていた。

直己の話では、玩具に使われている接着剤やワックスなども、人体には有害だそうだ。
この後は推理となる。

直己の証言で手鰍ゥりになる事は?
人体に有害な接着剤やワックスがある。

婦人の証言で手鰍ゥりになる事は?
仮面は薄くて軽い事。

諸星警部の証言で手鰍ゥりになる事は?
ゼリー状の液体から猛毒を発見。

■後編 捜査編2

推理の後、岸部音楽院女子寮で、内山貴子と話していると、窓から大城暢の姿が見えた。

貴子の話では、暢は学院の理事長だそうだ。

大輔の病室に行くと、眠っている大輔と時人がいた。

時人は仮面の裏についていた接着剤が、有毒だったと確信するのである。

その時、大輔が目を覚まし、傍にいたとき人の顔を見て「どうして生きているんだ! お前は僕が殺したはずなのに!お前なんか死んじゃえ!」と叫ぶのだった。

時人は生き人形仮面の裏に有毒な接着剤が塗られていたことを教え、
大輔が「この事件の本当の犯人」に利用され、殺されかけたのだとと伝える。

そして巴たちに、大輔の本名が葉山大輔であり、彼の父親葉山紀夫はかつて時人が捕らえた殺人犯で現在服役中であること、彼女の母親は隅田川で入水自殺した、葉山志保美であることを伝えた。

国井の家で、栗山刑事に聞くと、国井はすでに逃走したらしいが、仮面作りの資料となる顔写真が多数発見されたそうだ。

その写真の中には、巴達の顔写真もあったが、それらはいずれも大輔が撮影したもののようである。

わからないのは、なぜ大輔は国井に写真を渡したのか、ということである。

浅草署で諸星警部に捜査状況を聞くと、依然として国井の行方は不明、恋人の時江も彼の行き先をしらないと言っているそうだ。

緑茶は大輔が所長室に運んでいったもので、中からは猛毒が発見されたとのことだ。

■生き人形後編 捜査編2

翌日は時人に話を聞くと、大輔の父葉山紀夫は2年前、時人が解決した事件で犯人として逮捕されたそうだ。

彼はプロの犯罪者で殺人の常習犯であり、現在は服役中である。

それにより、大輔の母志保美は入水自殺してしまった。

大輔は時人を逆恨みして彼を殺そうとしたのだろう。

とはいえ、今回の生き人形事件は、幼い子供である大輔に計画できるようなものではない。

大輔を利用して時人を殺そうと計った真犯人が他にいるのは間違いのない所である。

また時人は、志保美の死は自殺ではなく、他殺かもしれないと考えているそうだ。

相談の結果、三人組は刑務所で葉山紀夫に話を聞いてみることにした。

葉山紀夫は、志保美は無実を証明してみせると意気込んでいて、写真機を持って出かけて、無実の証拠を集めていたらしいと話した。

早速浅草署に行き、諸星警部にその件を聞いてみた。

警部は葉山の犯行であることは間違いないと言う。

仮面舞踏会で二人目の被害者が襲われる寸前に諸星が現行犯逮捕したそうである。

国井家で捜査中の栗山刑事にも聞いてみると、時江襲撃の犯人は、あの女が俺の生活を潰したんだと言っていたそうである。

時江に金をだまし取られた、つまり詐欺にあったということらしい。

大城時江の前科も調べたが、詐欺罪が「成立したもの」はなかったそうた。

成立したものはないというのは、詐欺で逮捕されかかったものはあるらしい。

あれだけの美人なので言い寄る男は多数あり、その一人から金を巻き上げていたらしいが、結局犯罪にはならなかったと栗山刑事は言った。

その後は大城家で又々立ち聞きである。

どうやら岸辺音楽院のことらしく、設備投資費の概算書類の件である。

直己の部屋では、直巳は今が事業を拡大のチャンスと、張り切って伝票整理をしていた。

南天堂病院の小児科病室では、大城千賀子がせっせと大輔の世話をしている。

待合室で看護婦の話を立ち聞きすると、「やっぱりさぁ、噂通り、殺されたんじゃないの、大輔君のお母さん。」などと言っているのだ。

そして志保美が化けて出てきたなどと穏やかならぬ話になった。

滋乃が聞いてみると、「あのね、志保美さんが死んだ翌朝の事なんだけど。 泣き疲れて待合室で眠っていた大輔君のもとに志保美さんがやってきて、大輔君を起こして連れて行っちゃったのよ。」とのことなのだ。

これは確かにお化けである。

しかしそのお化けは、大きな本を抱えていたそうである。

本を抱えたお化けや幽霊は、あまり聞いたことがない・・・


御神楽少女探偵団その28へ続く