四谷怪談 その1
-----------------------
口直しにと、四谷怪談をやってみることにした。
ある日ふと目にしたバナー広告を、何気なくクリックすると、「おねえちゃん あそぼ」というテキストが果てしもなく続く。
電源を切ってもコンセントを抜いても、画面には「おねえちゃん あそぼ」が溢れかえる。
という語りは比奈子のものである。
その後主人公がPCを見ると、メールが来ている。
とおるちゃんという子ども?からである。
そのメールにも怪談話が書かれていた。
主人公は5歳の子どもがいる未亡人で、子どもが「ユキ」という子にいじめられる。
管理人にユキのことを聞いて見ると、いたことはいたが、5年前に行方不明になっているとのことだった・・・
第2夜では、深夜に帰宅途中の会社員が、森の中で隣人がシャベルを振るっているのを目撃し、何をしているのかと聞くと、「私の死体を探しているのです」との答が返ってきた。
会社員は逃げだし、翌日昼間に知人と共にその場所に行き、地面を掘ってみると人の腕が出てきた。
警察の話では、浮気した隣人を妻が殺し、そこに埋めたのだそうだ。
第3夜は、主人公は自分のPCを使うのが怖くなり、大学のPCを使うことにした。
こちらはメールソフトは入っていないし、第一ネットに入っていないので、外部からメールが来ることはあり得ない。
筈だったが・・・
やはりメールが来ていた。
そして第4夜、「ぼくを殺したのはおにいちゃんですか?」というメールが来た。
そして主人公は思いだした。
過日車で外出した時に、子どもを跳ねて死なせたことを・・・
これはトゥルーエンドとのことである。
次は「逢魔時」である。
主人公は「七生早苗」、ある夕暮れ時、公園で一人の少女と出会う。
少女の名前は観夕(みゆう)、彼女はこの場所で夕方5時から7時迄人を待ち続けているそうだ。
早苗と観夕は、毎日会うようになるが、逢魔が時の夕刻に待ち続けている相手は朝観(あさみ)と言い、双子「のような」ものらしい。
「のような」もの? ? ?
そして更に観夕は驚くべきことを言う。
「普通の人間には私は見えない、私は一種の幽霊のようなものだから。
早苗は特殊な人間だから、その種のものも見える」
翌朝早苗は公園で朝観に出会い、声をかけると朝観は驚いた顔をして振り向いた。
そして「観夕とは関わらない方がよい あれは酷い女だ」などと、妙な事を言い出したが、丁度その時学校のチャイムが鳴り始め、早苗は学校に戻らざるを得なかった。
その後早苗は再び朝観と会うが、朝観は
「普通の人間は私たちにはあまり関わらない方が良い。
私たちと関わり続けると必ず良くないことが起きる。
どうしてもというなら、この実相寺という人間に詳しいことを聞きなさい。
そやつはイカレ魔術士だがその種の知識は大量に持っている」
と奇妙なことを言い、メモを渡してくれた。
翌日は日曜日、公園では観夕と会えたが、これでお別れだと彼女は言い、やがて朝観がやってきて、二人は去って行った。
エンド?である。
逢魔時 その2へ続く