憧れだったライカはようやくM4を手に入れた。 更にお金に余裕が出来たその後には、M5 M3 M6とM形ライカを一式揃えてしまった。 この頃になるとライカも随分と廉価になり、国産よりちょっと(あるいはかなり)高いというレベルになっていた。
距離計式ライカというカメラは、純粋に写真を撮るための機械としては「非常に限られた条件でしか、その機能を十全には発揮できないカメラ」というのが実感だった。 要するに万能機ではないのである。
ストロボをたけない劇場内などの撮影とか対談での撮影とか、そのような限定された状況で撮影する機会が、一般人にどのくらいあるか。 広角レンズではピント合わせのしやすさと精度は、確かに距離形式に軍配が上がるが、その代償として限定された交換レンズとファインダーしか使えない。 つまりは「なんでも撮れる機械」ではないのだ。
ところが「信者」或いは「よいしょ業者」の中には、なんでも賞賛かんでも最高という連中がいて、ライカはなんでも最高、国産なんかという調子の連中が多かった。
私はライカの一眼レフも使ったが、はっきり言って写真を撮る機械としてはキャノンの方が遙かに優れていた(当時は)と断言できる。
特にモータードライブやその他の付属機器がひどすぎた。 ごく普通の使い方で数ヵ月で壊れてしまい、まともに使える状態ではなかった。 カメラボディはそれなりに優れているし、レンズも良いものが多かったが、全体のバランスや使い勝手は国産カメラシステムと比べてかなり劣っていたと思う。
このような「よいしょ業者」はカメラに限らず、パソコンなどでも存在する。 Macは良いマシンと思うし、アップルも嫌いではない。 しかし、「Mac信者」は大嫌いである。
この連中も「なんでもマック かんでも最高」という点では、ライカ信者となんら変わりはない。
何より、昔々始めて買ったMac(SEだったと思う)が実に不安定なしろもので、1.2ヶ月使っている内に指ではじくと電源が落ちるようになってしまった。 モニターと本体が一体の、デザイン的にはもっこりとした可愛いものだったが、この不安定さはMacとアップルに対する不信感を煽った。
なにせ当時100万円近い価格だったのだ。 なのにこの不安定さはなんだ!というわけだ。 あるアップルショップの店員は、事ごとに98をけなしアップルとMacを賞賛していた。 この頃からこれらの「よいしょ業者」や「信者」に対する嫌悪感が強くなっていった。
閑話休題、カメラのお話しに戻る。
ハッセルも500CMとSWCを買った。(無論中古である) SWCのビオゴンの描写には驚天動地の感があった。 かなり古いものなので、レンズもマルチコートではなくシングルコートである。 にも関わらず、テスト撮影では逆光気味の曇りという悪条件でさえ、スッキリと抜けるような描写だった。 これがツァイスの実力かと感嘆した。
実力に問題があるのはそのカメラを使う方の人間で、こちらはいい加減且つ能力不足、そのため写真館まがいはお客さんの累計数約2名であえなく閉館した。
レンズというのは不思議なもので、現在に至るまで最高性能のレンズとなるとまずツァイスであり、日本のメーカーがいかに努力してもツァイスを抜くことはできなかった。 コンピューターを使ってのレンズ設計という時代に入っても、レンズの性能には数値以外のなにものかがあったようだ。
現在はツァイス自製のレンズは大型カメラなどの例外を除いて、民生用としては存在しないようだが、天体望遠鏡とかの特殊な分野では未だツァイスの名は輝いている。
距離計式ライカというカメラは、純粋に写真を撮るための機械としては「非常に限られた条件でしか、その機能を十全には発揮できないカメラ」というのが実感だった。 要するに万能機ではないのである。
ストロボをたけない劇場内などの撮影とか対談での撮影とか、そのような限定された状況で撮影する機会が、一般人にどのくらいあるか。 広角レンズではピント合わせのしやすさと精度は、確かに距離形式に軍配が上がるが、その代償として限定された交換レンズとファインダーしか使えない。 つまりは「なんでも撮れる機械」ではないのだ。
ところが「信者」或いは「よいしょ業者」の中には、なんでも賞賛かんでも最高という連中がいて、ライカはなんでも最高、国産なんかという調子の連中が多かった。
私はライカの一眼レフも使ったが、はっきり言って写真を撮る機械としてはキャノンの方が遙かに優れていた(当時は)と断言できる。
特にモータードライブやその他の付属機器がひどすぎた。 ごく普通の使い方で数ヵ月で壊れてしまい、まともに使える状態ではなかった。 カメラボディはそれなりに優れているし、レンズも良いものが多かったが、全体のバランスや使い勝手は国産カメラシステムと比べてかなり劣っていたと思う。
このような「よいしょ業者」はカメラに限らず、パソコンなどでも存在する。 Macは良いマシンと思うし、アップルも嫌いではない。 しかし、「Mac信者」は大嫌いである。
この連中も「なんでもマック かんでも最高」という点では、ライカ信者となんら変わりはない。
何より、昔々始めて買ったMac(SEだったと思う)が実に不安定なしろもので、1.2ヶ月使っている内に指ではじくと電源が落ちるようになってしまった。 モニターと本体が一体の、デザイン的にはもっこりとした可愛いものだったが、この不安定さはMacとアップルに対する不信感を煽った。
なにせ当時100万円近い価格だったのだ。 なのにこの不安定さはなんだ!というわけだ。 あるアップルショップの店員は、事ごとに98をけなしアップルとMacを賞賛していた。 この頃からこれらの「よいしょ業者」や「信者」に対する嫌悪感が強くなっていった。
閑話休題、カメラのお話しに戻る。
ハッセルも500CMとSWCを買った。(無論中古である) SWCのビオゴンの描写には驚天動地の感があった。 かなり古いものなので、レンズもマルチコートではなくシングルコートである。 にも関わらず、テスト撮影では逆光気味の曇りという悪条件でさえ、スッキリと抜けるような描写だった。 これがツァイスの実力かと感嘆した。
実力に問題があるのはそのカメラを使う方の人間で、こちらはいい加減且つ能力不足、そのため写真館まがいはお客さんの累計数約2名であえなく閉館した。
レンズというのは不思議なもので、現在に至るまで最高性能のレンズとなるとまずツァイスであり、日本のメーカーがいかに努力してもツァイスを抜くことはできなかった。 コンピューターを使ってのレンズ設計という時代に入っても、レンズの性能には数値以外のなにものかがあったようだ。
現在はツァイス自製のレンズは大型カメラなどの例外を除いて、民生用としては存在しないようだが、天体望遠鏡とかの特殊な分野では未だツァイスの名は輝いている。