殺しのドレス3 その1
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殺しのドレス3は、フェアリーテール発売のアドベンチャーであり、シリーズ第三作なのに出来は第一ではないかと思う。
通常シリーズものは、1>>2>>3というパターンが多いのだが、デジャなどの例外では2>>1となっている。
この殺しのドレスシリーズも同じなのである。
殺しのドレスシリーズは、刑事や私立探偵の主人公が事件を捜査していく、推理ものとなっている。
音声はなく、ボリュームや画像などの設定もないという、シンプルというか手抜きというか、そんなシステムである。
1993年の作なのだから、もう少し設定にも気を配ってほしいものだ。
操作はシンプルな、コマンド選択型のアドベンチャーゲームとなっている。
この頃のアドベンチャーゲームの常として、コマンド総当たりで進行する。
尚、この「殺しのドレス」というタイトルは、 ブライアン・デ・パルマの映画「殺しのドレス(原題Dressed to Kill)」から取ったものだろう。
「Dressed to kill」とは、「魅力に溢れる、とても素敵な、女性が男性を悩殺するような服装をしている」を意味する言い回しだそうだ。
殺人事件が起こり、刑事である主人公「真柴」は同僚の本田刑事と共に捜査に当たっている。
事件は、被害者は神崎敏哉、35歳のフリーライターである。
真柴と本田はこれまで、独身男性の連続殺人事件を追っていたので、その線かとも考えたのだが、これまでの事件では、情事の後であることと、マザーグースの詩を真似たメモを残すという共通点があった。
それが今回はないということは、その線は薄いのかも知れない。
現場には発見者がいたそうで、それが槇村千尋というこのお嬢さんである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/32/91eb9f4ef9138ebd1d21fa6c90a8953f.jpg)
一見Halさん好みの炉だが、実際の年齢は22歳という老婆WWである。
しかし、本人が動転していることもあり、千尋からはほとんど何も聞くことができなかった。
その後、渋谷署第5分署に戻って課長と会話したが、会話というより、「バッキャロー! 現場100回という言葉を知らねえのかぁ!」と罵られただけである。
で、現場2回。
しかし、最初に見た時となにも変わりはない。
ではと、槇村千尋の自宅を訪れてみた。
場所はなんと渋谷区の松涛である。
真柴には一生縁はないという、高級住宅街なのだ。
22歳の女性がなぜこんな所に住めるのだ?
しかし、ドアは押しても引いても開かない。
どうやら留守らしい。
ならばと、友人の田沢綾子の家に行ってみたが、ここも不在である。
殺しのドレス3 その2へ続く