電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

私の好きな「番号なし」の曲

2011年05月16日 06時03分07秒 | クラシック音楽
「私の好きな『第n番』」という題で、第1番から第9番まで、オールジャンルのクラシック音楽から番号のついた曲を1人1曲ずつ、計10曲を選ぶという試みをしてきました(*1)。また、「10番以上の番号を持つ曲」を、すでに取り上げました(*2)。こんどは、「番号を持たない曲」をノミネートしてみよう、というものです。一度、記事を予約投稿したものの、なぜか消えてしまっていましたので、再度のトライです(^o^;)>poripori

モーツァルト 「クラリネット協奏曲」
ベートーヴェン 「ヴァイオリン協奏曲」
メンデルスゾーン 「ヴァイオリン協奏曲」
シューマン 「ピアノ協奏曲」
ブラームス 「ヴァイオリン協奏曲」
ドヴォルザーク 「チェロ協奏曲」
フランク 「ヴァイオリンソナタ」
R.シュトラウス 「ドン・キホーテ」
プロコフィエフ 「ロメオとジュリエット」
シベリウス 「ヴァイオリン協奏曲」

【次点】
ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」
チャイコフスキー 「ヴァイオリン協奏曲」
グリーグ 「ピアノ協奏曲」
デュカス 「交響曲」
ラヴェル 「弦楽四重奏曲」
グラナドス 「12のスペイン舞曲集」
ショスタコーヴィチ 「ピアノ五重奏曲」
エルガー 「チェロ協奏曲」


いや~、いずれ劣らぬ知名度と価値を有するものばかり。そのジャンルに一曲のみという、唯一無二の傑作群です。本選に入れたり外したり、10曲の選定には、本当に苦労しました。モーツァルトとブラームスでは、クラリネット五重奏曲とどちらを選ぶか迷いましたし、ドヴォルザークでは「伝説曲」なども候補にあがりました。結果としてみると、協奏曲が多いと感じます。ただし、ハイドンのオラトリオ「四季」、ヘンデルの「メサイア」などの声楽曲は、今回は外しました。ちょいと考えることがありまして(^o^)/

(*1):これまでの結果~私の好きな「第○番」の過去記事~「第1番」「第2番」「第3番」「第4番」「第5番」「第6番」「第7番」「第8番」「第9番
(*2):私の好きな「第(n>9)番」~「電網郊外散歩道」
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暑からず寒からず~週末農業の適期

2011年05月15日 06時06分08秒 | 週末農業・定年農業
5月の山形は20度前後くらいの最高気温で、暑からず寒からず、たいへん良い気候です。朝晩も、一枚多く上にはおるだけで、肌寒さを回避することができます。半袖の下着に長袖のシャツ、作業着というスタイルで畑に出れば、今はリンゴの花盛りです。ほんのり色づいたリンゴの花は、実に美しく見事です。



きちんと消毒をすれば、美味しいリンゴが収穫できるのでしょうが、週末農業には消毒の回数の少ないサクランボとスモモくらいがせいいっぱいで、消毒の回数の多いリンゴ、梨、桃まではとても手が回りません。現状では、リンゴは花の観賞用になってしまっています(^o^;)>

定年退職して時間ができたら、きちんと剪定も消毒もして、立派なリンゴや梨などを収穫してみたいものです。
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山響第213回定期演奏会でボロディン、プロコフィエフ等を聴く

2011年05月14日 21時09分16秒 | -オーケストラ
平日の金曜日、山響第213回定期演奏会に出かけました。土曜日も同じ曲目で演奏会があるのですが、残念ながら近所の親戚の法事が予定されており、たぶん出かけることはできないだろうと予想し、花の金曜の夜という悪コンディションをものともせず、山形市のテルサホールへと、愛車 TIIDA Latio を走らせました。なんとか辛うじて開演前に滑り込んだものの、恒例の飯森範親音楽監督によるプレ・コンサート・トークは終わりそうな頃でした。会場に入る前にPAで聞こえたのを総合すると、どうやら本日の曲目を紹介していたみたい。残念ながら、詳細は不明です。

ステージ上の楽器配置は、今回は対向配置ではなくて、通常の、左から1st-Vn、2nd-Vn、Vc、Vla、その右手奥にCb、正面後方に木管で、ピッコロ、Fl(2)、Ob(2)のうち1本はコールアングレ、さらにその後方にCl(2)とFg(2)、奥に金管が二列に並び、Hrn(4)、Tp(2)、Tb(3)、Tubaとなっています。左手奥にはHrpとパーカッション、ティンパニという具合です。

金曜夜という条件のせいか、お客さんの入りはいつもよりも少なく、あまり良好とは言えません。最前列から3列ほど空いており、サイドも何列か空いています。たぶん日曜のマチネはうまるのでしょうが、かなりもったいない感じです。



本日の曲目は、

(1) ボロディン 歌劇「イーゴリ公」より「だったんの娘たちの踊り」「だったん人の踊り」
(2) プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.19
(3) グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
(4) ストラヴィンスキー 3楽章の交響曲
 演奏:シュロモ・ミンツ(Vn)、飯森範親指揮山形交響楽団

というものです。

第1曲め、ボロディンです。ふだんからよく耳にしている曲ですが、ティンパニとバスドラムが一緒に叩いている、それであの迫力が出るのだな、と実感します。ヴァイオリンがリズミックに弓で弦を打つように奏するとき、チェロとヴィオラがピツィカート。リズムの力でしょうが、思わず興奮する音楽です。それでも、どことなく上品なのは、作曲家が生まれ育った環境のせいでしょうか。

続いて、待望のプロコフィエフの協奏曲第1番です。
私はこの曲が大好きですので、定期演奏会に取り上げられるだけでもうれしいのに、独奏者がシュロモ・ミンツ氏というビッグネームです。今シーズンの曲目が発表された時から、ワクワクして待っておりました。

楽器編成は、フルート(2)ただし1本はピッコロ持ち替え、オーボエ(2)、ファゴット(2)、ホルン(4)、トランペット(2)、チューバ、ティンパニ、小太鼓、タンバリン、ハープに弦五部というところでしょうか。

第1楽章:アンダンティーノ。ヴァイオリンのトレモロのゆらぎの中で、ソロ・ヴァイオリンの繊細な美音が立ち上がり、フルートが寄り添います。シュロモ・ミンツさん、何気なく直立して楽器を横に掲げてますが、膝はやわらかく使っています。この曲を最初に知ったアイザック・スターンの演奏でも感じましたが、「屋根の上のヴァイオリン奏き」みたいな、ジプシー風な旋律まわしが印象的です。フルートの透明な響き、ヴィオラのゆらぎの中でヴァイオリンが繊細で細やかな音を奏で、ハープがひそやかに鳴らされると、いつのまにかオーボエとピッコロに移っています。思わずため息の美しさです。
第2楽章:スケルツォ。急速なテンポで、ソロもオーケストラも、ものすごい技巧的な楽章です。でも、思わず聞き惚れてしまいました。
第3楽章:モデラート~アレグロ・モデラート。再び叙情的な旋律です。美しい響きの中には、そっとクラリネットが入っていたのですね。そして、背後では低い音域でファゴットがリズムを支えているのが、実に効果的です。隠し味のハープも効いていますし、チューバの迫力も。それにしても、ソロ・ヴァイオリンの音の美しさ、技巧の自然さ、的確さ。指揮者が指揮棒を下ろした後、思わずため息がでるような間が、ホールをうめていました。なんと素晴らしい音楽を聴いたものかと、拍手する手が痛い。あの聴衆の人数から、こんな拍手になるのかと思うほどでした。大好きな曲だけに、もう大満足です。

拍手に応えて、ミンツさん、アンコールを1曲。



クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」です。これも唖然、呆然!なんとも見事な、幸福な時間でした。

休憩の間に、ステージにはハープとパーカッションの位置に、ピアノがセットされました。それと、ファゴットのわきに、見慣れぬ楽器も。もしかして、コントラファゴット?

後半の始まりは、グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲です。かなり速いテンポで演奏されますので、疾走感というのか、スピードの快感です。
今回気づきましたが、退団された牧さんのかわりに、若いクラリネット奏者が座っています。パンフレットでお名前を調べたら、川上一道さんという方らしい。山響での活躍が楽しみです。

さて、最後の曲目はストラヴィンスキーの「三楽章の交響曲」です。当方、あまりなじみのない曲です。演奏時間が20分余りのようですが、それにしては楽器編成もだいぶ増強されます。ピッコロ、フルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(2)、バスクラリネット、ファゴット(2)、コントラファゴット、ホルン(4)、トランペット(3)、トロンボーン(3)、チューバ、ティンパニ、ピアノ、ハープ、バスドラム、弦五部、というものです。

第1楽章:ピアノを打楽器のように扱う、リズムの面白い、活発な音楽です。「春の祭典」でもそうですが、ストラヴィンスキーはファゴットの使い方がうまいと感じます。
第2楽章:アンダンテ。弦のピツィカートの中に、フルートやクラリネットの短いフレーズ。ハープも入って、響きも重くならずに、わりに古典的なスタイルの音楽になっています。連続して第3楽章へ。
第3楽章:コンモート。やっぱり、高橋あけみさんと鷲尾さんのファゴットがすごくいいなあ~。昨夜の酒席の疲れが出ても、ティンパニの一撃や金管の咆哮が眠気を吹き飛ばします。トロンボーンとピアノの掛け合いなんて、面白い音の組み合わせです。それがハープとピアノになり、バスクラが入ってきたり、なんとも面白い音楽です。いい経験をしました。



演奏が終わって、ファン交流会がありました。ミンツさんのインタビューがたいへん興味深かった。
多くの演奏家がキャンセルされる中で、よく東北へ、山形へ来てくださいました、という挨拶に答えて、「それが人間としてやるべきことだと思った」とのこと。うーむ。
最高の演奏家や最高のオーケストラというのはありえない。音楽はそこで生まれるものであって、常に最高ではありえないものだと言います。また、自分にとって音楽とは、届かない真実への追求であり、聴衆は演奏家がそれを追求する過程を共有するものだ、とも。
たいへん厳しくかつ誠実な応答と感じました。



並んでいたCDの中から、フランクとドビュッシーとラヴェルのソナタの録音を購入し、ミンツさんにサインをお願いしました。"What's your name?" と聞かれましたので、名前を答えると、For narkejp(本当は名前), Mintz とサインしてくれました。やったね!
(ブロークンな英語で)プロコフィエフはとても美しかった、幸福な時間を過ごしました、ありがとう、と感謝を伝えて来ました。宝物のCDがまた増えました(^o^)/
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便利な文具~カラーの綴じ紐

2011年05月13日 06時02分27秒 | 手帳文具書斎
あまり取り上げられることはありませんが、便利に使っている文具に、カラーの綴じ紐があります。ふつうは黒の無愛想な綴じ紐ですが、赤、青、黄、緑とそろうと、実にカラフル。仮に書類を綴るとき、色を分けると便利な場合が多いです。また、電器製品のコードやコンピュータの各種ケーブル類を保管するにも、カラーの綴じ紐で束ねておくと、見やすいものです。いろいろな使い方があり、お値段も安いものですし、ワンセット揃えておくと、たいへん便利です。



今晩は、某酒席で宿泊の予定。ネット環境はたぶんないので、あらかじめ記事を準備しておきました。さて、予約投稿は正常に機能するか?
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消えてますがな!

2011年05月12日 06時06分21秒 | ブログ運営
ええ~っ、昨夜、せっかく準備した記事が、きれいさっぱり消えてますがな!
そりゃないよ~(T-T)
こりゃ、システム的な問題だな。たぶん。それとも、私の操作ミス?そんな~(T-T)
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無印良品の「滑らかな書き味のノートパッド」

2011年05月11日 06時03分49秒 | 手帳文具書斎
車で移動中に、休憩のためコンビニに立ち寄ることがあります。眠気覚ましやトイレ休憩だけでは申し訳ないので、時々のぞくのが文具コーナー。たまたま入った某ファミリーマートで、無印良品のA5判ノートパッドを見つけました。「滑らかな書き味のノートパッド」という名前がついています。方眼罫で、万年筆での筆記も可能という上質紙の製品です。同社の製品は、継続的に使い続けるのが困難な面がありますので、どちらかというとムラ気・思いつきで購入することが多いのですが、今回もまさにそれです(^o^)/



「万年筆での筆記も可能な上質紙を採用」というフレーズに、見事に釣られてしまいました(^o^;)>poripori
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「JIN~仁~(完結編)」第4回を観る

2011年05月10日 06時04分07秒 | 映画TVドラマ
アンテナもテレビも新しくなり、ピカピカの環境で「JIN~仁~(完結編)」第4回を観ました。
今回は、要するに仁先生が消えちゃうお話。話の発端は、川越藩の奥方の耳の下の首に、こぶができたのを治療してほしい、との依頼でした。で、仁先生は咲さんと二人で川越まで旅をするのです。このあたりのやきもきは、まあ時代劇にはよくあるパターン(*1)で、「想定内」なのですが、今回は桶を利用した遠心分離機を開発、血漿と血球を分離し、仁先生の血液型がA型であることを手がかりに、輸血の際の血液型の適合(*2)をネタにするとは、いやはやまったく「想定外」でした(^o^)/



咲さんが、川越藩の奥方に説明した血液型の解説は、まるで生物の授業のようで、それを一発で理解した奥方様の理解力は、抜群の切れ味というべきでしょう(^o^)/
だからこそ、仁先生も、「貧血」と言いそうになって、「おまえは徳川家の血を貧しいと言うのかっ!」と誤解されるのを恐れて、あわてて言い直したのでしょうか。
なかなかうまくいかない薩長同盟も、内野龍馬が奔走してなんとか形になったみたい。で、襲撃事件におけるお龍さんの裸の警告も登場。危うし、龍馬!てなところでしょうか。
折り紙のエピソードは、咲さんとのやきもきを盛り上げるための挿入かな、と思っていたら、なんとあの女の子が生きてしまうと、仁先生が存在しなくなる?ずいぶんな想定です。いやいや、この作者が、そんな安易な想定で許すはずがありません。来週の展開が楽しみです。

ところで、血漿と血球の分離って、どのくらいの回転数でできるんだろう?大腸菌 E.coli くらいだと、数千rpm (rotation per minute) くらいでもできたような気がしますが、手回しの遠心分離機で、可能な範囲?当方、血を見るのが苦手で、学生時代には Biochemistry の方へ進んだものですから(^o^)/

(*1):たとえばこんなふうに~佐伯泰英『紅椿ノ谷:居眠り磐音江戸双紙(17)』を読む~「電網郊外散歩道」2009年3月
(*2):血液型に関するWikipediaの解説
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テレビアンテナを更新し、ついでにテレビも交換する

2011年05月09日 06時04分39秒 | Weblog
経年劣化と冬の大雪で、屋根馬が破損し支線がゆるんでしまっていたテレビのアンテナ(*1)を、ようやく更新しました。Hi-8デッキやLDプレーヤーといった年代物の機器を修理(*2)してもらったり、FMアンテナを更新してもらったり(*3)するなど、いつもお願いしている近所の電器屋さんに、がらんと開いた南側の壁に20素子相当の平面アンテナを設置し、BSアンテナも移設してもらいました。屋内の配線も、余分な分配をしないようにして、テレビの台数も5ヶ所から3ヶ所に減らしました。老母のところは、すでにテレビを新しくしていましたので、残る二ヶ所に、液晶テレビを設置してもらいました。書斎というか仕事部屋のは、32インチです。



設置してみると、まるで誂えたようにぴったり収まりました。ただし、いままでの SONY のトリニトロン・モニター Profeel BASIC 25 のような、多くの入出力端子は装備していませんので、Hi-8デッキは茶の間のほうに移し、DVD,LDプレーヤーは残しました。したがって、映像はBS及び地上デジタルテレビ放送とDVD、LDの3系統となりました。音声のほうは、FM放送とCD、MD、LD、DVDの5系統となります。よく考えると、テープメディアが排除されてしまいました(^o^;)>poripori



デジタルテレビ放送の質感は、さすがにくっきりとしています。クライバー指揮するニューイヤー・コンサートのLDを再生してみましたが、映像の質感の違いが明瞭にわかります。それでも、シュトラウスの音楽を聴いていると、映像の質感の違いなんて忘れてしまいます。

(*1):テレビアンテナに雪の被害~「電網郊外散歩道」2011年5月
(*2):8mmビデオもLDも全部修理できた~「電網郊外散歩道」2005年7月
(*3):再びFM専用アンテナを立てる~「電網郊外散歩道」2007年7月
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何のテーマ曲だったかな?~モーツァルト「ピアノと管弦楽のためのロンド、K.382」を聴く

2011年05月08日 06時03分10秒 | -協奏曲
しばらく通勤の音楽として聴いていた、モーツァルトのピアノ協奏曲全集から、「ピアノと管弦楽のためのコンサート・ロンド ニ長調 K.382」を、自宅でゆっくりと聴きました。そういえば、これは何かのテーマ曲として使われていたな~、と懐かしく思い出すのですが、かんじんの番組が浮かびません。たしかNHK-FMだったと思うのですが、「海外の音楽」ではないし、何だったかな~(^o^;)>poripori

独立したコンサート・ロンドとして演奏されるこの曲は、もともとモーツァルトのピアノ協奏曲第5番の第3楽章の代用として使われたのだそうな。ふむふむ、ヴォルフガング君が、最初の自作ピアノ協奏曲として意識し、後年もしばしば演奏したという、あの曲(*1)ですね。なるほど、ザルツブルグからウィーンに移ったばかりのモーツァルトが、予約演奏会にかけるために新しいピアノ協奏曲を次々に書く必要があり、旧作に付け加えて演奏効果が上がるようにしたのでしょう。本CD全集に添付の解説書の中で、海老沢敏氏は、姉のナンネルにあてた手紙の中でモーツァルトがこんなふうに書いていることを紹介しています。

いちばん新しいロンドもお送りしますが、これはぼくがニ長調の協奏曲のために書いたもので、こちらではたいへんな評判となりました。この曲は、宝物のように保存してください。そしてだれにも、たとえマルシャンと彼の妹にでも渡して弾いてもらっては困ります。これは特別にぼく自身のために書いたのですし、ぼくのほかには大好きな姉さんしか弾いてはいけないのです。

なるほど、自分自身のための特別な曲だった、ということのようです。

添付の解説書によれば、楽器編成は独奏ピアノにフルート1、オーボエ2、ホルン2、トランペット2、ティンパニと弦五部というもので、アレグレット・グラツィオーソ、ニ長調、2/4拍子だそうです。オーケストラの総奏でもたらされた主題が独奏楽器等で変奏される間に、ロンド主題がトゥッティで反復される形、とのこと。いやなに、この楽しい曲に、理屈っぽい分析は似合いません(^o^)/

それにしても、何のテーマ曲だったのかな。気になって、調べてみましたら、どうやら NHK-FM の「あさの音楽散歩」という、日野直子アナウンサーが出ていた番組らしい(*2)。
で、調べて見ました、FM-fan のバックナンバー(^o^)/





どうやら、1988年度まではこの番組名で、1989年度には「あさのバロック」という番組名に変わっているようです。はるか昔に、服部幸三さんと皆川達夫さんが解説していた、「バロック音楽のたのしみ」の後継番組でしょう。たいへん懐かしいものです。FM放送のテーマ音楽で、一気に数十年前にタイムスリップです。

(*1):モーツァルト「ピアノ協奏曲第5番」を聴く~「電網郊外散歩道」2008年2月
(*2):NHK-FM「あさの音楽散歩」の思い出~「バロックの森」
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和田哲哉『文房具の足し算』を読む

2011年05月07日 06時02分45秒 | -ノンフィクション
年度始めの多忙期も終わりましたが、相変わらずスケジュールに追われる日々が続いております。なかなか本も読めず、図書館から借りてきた実用書をパラパラと眺めるのがせいいっぱいという状態でした。今回取り上げたのは、ロコモーション・パブリッシング刊の和田哲哉著『文房具の足し算』です。ほぼ一年前に、同著者の文房具に関する文庫本(*1)を取り上げたことがありますが、「多ノート派」という言葉が印象に残りました。今度の本は、A5判サイズ、ソフトカバーの単行本で、写真と文章を単位とした、ちょいと絵本のような雰囲気の印象です。

内容面では、タイトルのとおりに二つの要素を組み合わせたおもしろさを提案するもので、例えば「クルマとクリップボード」は「どこでもデスク」になりますよ、という具合です。駐車券などは、すぐにサンバイザーに挟むようにしていますが、車内でメモを取りたいとき、あるいは車検整備時に直接サービスマンに伝えたい内容等のメモをはさんでおく、などの用途に使うと、確かに便利です。また、「ダイアリーとノート」は「多ノート派という考え方」を伝えるものですし、「万年筆と手ぬぐい」は、日本手ぬぐいの折り方を工夫することで、ロール式のペンケースになってしまうという意外性が面白い。

そして、今回のハイライトは、「小物や書類とオーガナイザー」でしょう。「効果を見越した持ち物整理」とまとめていますが、この中の、「書類+パートファイル」に「うーむ」とうなりました。複数枚の丈夫な厚紙を背で綴じただけの製品ということですが、LEITZ 社のデスクオーガナイザーが示す考え方に興味を持ちました。

当方、届いた文書は、まず「当面の業務」というファイルに、締切り等の日付を付箋に書いて貼り、日付順に綴っておきます。システム手帳のスケジュールとこのファイルが、当面の業務を管理します。そして、予定終了後にそれぞれの保存用の綴りに移すか、あるいは廃棄して、「当面の業務」ファイルの厚みを一定に保ちます。このようなやり方ですので、「オーガナイザー」という製品の工夫に、ぴんと来るものがありました。ああ、私の「当面の業務」というファイルは、要するにオーガナイザー機能を果たしているんだ、という実感です。

ハイカラな道具を並べ、眺めて楽しむという趣味は持ち合わせてはおりませんが、少数の道具をシンプルに使うことで物事を単純化することは心がけております。財布は持たず、システム手帳に備忘録ノート、ペンとデジカメと携帯電話というのが基本のスタイルです。メモできないものは、デジカメで撮影してしまい、合間をみて要点をテキストファイル備忘録に記録します。その意味では、たしかに「紙の手帳と備忘録ノートとテキストファイル」の「多ノート派」と言えるでしょう。

(*1):和田哲哉『文房具を楽しく使う~ノート・手帳編~』を読む~電網郊外散歩道2010年5月
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この連休の出来事の覚書

2011年05月06日 06時04分49秒 | Weblog
この連休は、もっぱら果樹園の手入れなどの畑仕事で過ごしましたが、その他にもいろいろと出来事があり、用事を済ませました。

(1) 病院に同僚を見舞いました。
(2) 冬用の衣類と夏用の衣類を入れ替えました。
(3) FF式の温風ヒーターを掃除しました。
(4) ほとんどアホ猫専用になっている安楽椅子のクッションを天日干ししました。
(5) 依頼原稿を一つ仕上げました。

音楽も、いっぱい聴きました。

「君はわが心のすべて~ホセ・カレーラス愛唱曲集」
「メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番、プレヴィン(Pf)他」
「グラズノフ/ピアノ協奏曲第1番」
「モーツァルト/ピアノ協奏曲第14番、アンネローゼ・シュミット(Pf)」
「ハイドン/交響曲第99番、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管」
「シューマン/詩人の恋、フィッシャー=ディースカウ、エッシェンバッハ」

こんなところでしょうか。残念ながら、本のほうはほとんど読めませんでした。晴耕雨読、年中音楽がモットーですが、連休の後半はよく晴れていたからなあ(^o^;)>poripori


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畑でよく働き、妻と帰省した娘と老母と夕食を囲む

2011年05月05日 06時05分28秒 | 週末農業・定年農業
五月の連休、サクランボの花が一斉に咲き、ほぼ満開に近くなりました。農機センターに整備を依頼していた自走式草刈り機が、整備できたとの連絡が入っていましたので、午前中に軽トラックで受け取りに行きました。ベルトとベアリング等を交換したとのこと。さっそく自宅裏の果樹園の草刈りをしましたが、エンジンの調子が快調です。二時間ほど草刈りをして芝生状態になった上に腰をおろし、水を飲み、塩味のおせんべいをぽりぽりかじると、五月の風が気持ちいい。









おや、何か動いていると思ったら、裏の畑に住みついているキジのつがいの片われの、オスの方でした。いやはや、丸々と太って、堂々たるものです。アホ猫もいませんでしたので恐れる風でもなく、ゆっくりと歩いて行きました。ワタシが人畜無害であることは、鳥にもちゃーんとわかるのでしょうか(^o^)/





昼食後に一休みしてから、午後は老母のリクエストに応え、軽トラックで耕運機を運び、少し離れたところにある畑を耕しました。お隣の田んぼでは、トラクターで耕しており、田植えの準備でしょうか。夕方になったら、風が出てきて肌寒くなりましたので、早々に引きあげました。その間、妻と帰省中の娘が、共通の知人の葬儀に参列。

で、夕食は四人で食卓を囲みました。



たらこのスパゲッティとニシンの塩焼き、五月菜のおひたしに漬物で、ビールがうまかった!写真には、おやつのブラウニーの残りまで写っております(^o^;)/
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モーツァルト「ピアノ協奏曲第14番」を聴く

2011年05月04日 06時01分51秒 | -協奏曲
最近の通勤の音楽は、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第14番 K.449」でした。アンネローゼ・シュミットのピアノ、クルト・マズア指揮のドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団による全集からの一枚です。

添付の解説書によれば、このピアノ協奏曲は1784年に完成したもので、モーツァルト本人が父親レオポルトに書き送った手紙には、「まったく特別な種類の協奏曲」であり、「大編成の管弦楽よりも、むしろ小編成のために」書かれた、とされているとのこと。具体的には、弦五部にオーボエとホルンが任意に加わるだけとされているそうな。これは、たぶんモーツァルトの弟子のお嬢さんが自宅(むろん貴族の館)で演奏するために都合が良かったからと考えられているとか。でも、そんな裏の事情よりも、この曲の魅力のほうが、はるかに大事です。

第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ。変ホ長調、4分の3拍子。管弦楽による、比較的長い提示部があって、オーケストラがソナタ形式の主題と変奏を繰り広げた後、ピアノがおもむろに始まります。これがまた、なんといきいきとした音楽なのでしょう。若いヴォルフガング君が、自作の曲を作品番号で記録し始めた第一号の曲だそうです。そう言われてみれば、ピアノの腕前を披露するのに向いた曲かもしれません。
第2楽章:アンダンティーノ。変ロ長調、4分の2拍子。やわらかな弦楽の響きに導かれ、そっとピアノが歌い始めます。まどろみの午後のような、でも聴覚の意識はしっかり目覚めているような、実にステキな音楽です。ピアノの分散和音や微妙な転調も、弦楽の奏でる優しい響きも、実に至福の時間です。
第3楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ。変ホ長調、2分の2拍子。優雅で軽やかなリズムが楽しいオーケストラに続いて、同じテーマをピアノが次々と変奏していきます。このリズムが楽しい!フィナーレも、ピアノが中心になって、華やかに結ばれます。実際の演奏会ならば、思わずブラボー!が飛ぶところです(^o^)/

■アンネローゼ・シュミット(Pf)、マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管
I=9'00" II=6'39" III=5'48" total=21'27"



連休の晴天を利用し、早朝からサクランボの開花前の消毒をしました。今年は寒くて開花も遅れるかなと心配しましたが、昨年も同時期でした。ということは、サクランボの開花は主に日長に依存しているのかな?今回は殺菌剤が主体とはいえ、訪花昆虫への影響をできるだけ少なくするために、まだ虫たちが動き始める前の時間帯に、スピードスプレーヤで手早く防除を終えました。シャワーを浴びて朝風呂に入り、ゆっくりと朝食を食べ、食後にうつらうつらする気持ちよさ。通勤の音楽とは違い、部屋のステレオ装置で聴くモーツァルトの音楽の気持ちよさは、また格別です。
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「JIN~仁~」(完結編)第3回を観る

2011年05月03日 06時02分53秒 | 映画TVドラマ
先々週から、日曜の夜は「JIN~仁~」(完結編)を観ることになりました。第3回目にあたる今回の放送は、仁先生が皇女和宮毒殺未遂容疑で牢送りになり、牢内で命の危険にさらされていましたが、冷酷な牢名主の命を救ったことで逆に牢内の囚人の信頼を集めるようになります。さらに、毒殺未遂の容疑は、あんドーナツではなく、お茶の中に砒素が含まれていたことが判明して晴れ、仁先生はようやく無罪放免となります。
ところで、牢送りになった仁先生を救うために、野風さんはお金持ちの異人さんの求婚を受け入れ、いわゆる「ラシャメン」となって、時代劇にはお約束の牢名主向け賄賂(ツル)を牢内に差し入れたのでした。野風さんの心情を察した咲さんは、自分だけが幸せになることはできないと、仁先生の求婚を拒絶。
それと、毒殺未遂事件の真相開明に努力してくれた漢方医に対し、お礼にペニシリンの製法を教えることとし、相互理解の形に一歩近づきます。また、坂本龍馬も勝先生の前で薩長同盟のアイデアを披露。歴史の動きも歯車が音を立てて回った感じです。


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テレビアンテナに雪の被害~更新ついでにテレビも

2011年05月02日 06時02分39秒 | 季節と行事
この冬の大雪では、果樹園に枝折れ被害が多発しましたが、もう一ヶ所、屋根上のテレビアンテナに不具合を生じていました。ふだんテレビを見ないので気づきませんでしたが、強風の後に映りが悪くなったことに、老母が気づきました。

屋根に上がってみると、たしかに屋根馬も腐食していますし、支線も切れて、どうやら寿命のようです。さっそく近所の電器屋さんに来てもらうように手配しました。どうせアンテナを更新するのであれば、デジタル放送対応のものですので、ついでにテレビも更新することにしました。また、我が家の三台のテレビを処分して、二台にすることに。ようやく、のデジタル化です(^o^)/
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