午後、空一面が真っ黒な雲におおわれたので、さぞ激しい夕立が来るかと思ったら、気休め程度に降ったきりだった。
油蝉の合唱に負けずに、今日はR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を聞く。ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏、チェロ独奏はピエール・フルニエで、ヴィオラをクリーヴランド管弦楽団の首席ヴィオラ奏者、エイブラハム・スカーニックが受け持っている。「騎士的性格の主題による幻想的変奏曲」という題名からわかるように、主題の変奏曲の形を取っており、LP(CBS-SONY,13AC-217)では、A面に主題と第1変奏~第3変奏、B面に第4~第10変奏とフィナーレが収録されている。
このレコードは、1960年の10月28日と29日に録音されたもので、もともとドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいたフルニエをCBSが借りるかわりに、セルがベルリン・フィルを指揮して、ドヴォルザークのチェロ協奏曲をグラモフォンに録音するという約束だったらしい。おかげで、私たちはピエール・フルニエの素晴らしい演奏に接することができるわけで、実にありがたいことである。
指揮者セルは、CBSとの契約上、楽曲の選択に制約条件があったらしく、なんでも録音する「全集魔」ではない。にもかかわらず、R.シュトラウスでは「ドン・キホーテ」のほかにも「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ホルン協奏曲」「家庭交響曲」「ドンファン」などかなり多くの作品を録音している。
セルの指揮するシュトラウスの音楽は、精緻で軽妙なもので、どちらかといえば「ばらの騎士」のような音楽に向いているように思うが、この「ドン・キホーテ」では、ウィンドマシンをまじめに使いながら、ダイナミックで緊密な演奏を展開している。そして、フルニエのチェロが、オーケストラと一体となって演奏を行い、スカーニックもまた、サンチョ・パンサの役割を演じている。何度聞いても、いい演奏だなぁ、と思わせられる。
写真は、LPレコードと、他に「ホルン協奏曲」や「ティル」等を一緒に収録した楽しんだカセットテープ。
油蝉の合唱に負けずに、今日はR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を聞く。ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏、チェロ独奏はピエール・フルニエで、ヴィオラをクリーヴランド管弦楽団の首席ヴィオラ奏者、エイブラハム・スカーニックが受け持っている。「騎士的性格の主題による幻想的変奏曲」という題名からわかるように、主題の変奏曲の形を取っており、LP(CBS-SONY,13AC-217)では、A面に主題と第1変奏~第3変奏、B面に第4~第10変奏とフィナーレが収録されている。
このレコードは、1960年の10月28日と29日に録音されたもので、もともとドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいたフルニエをCBSが借りるかわりに、セルがベルリン・フィルを指揮して、ドヴォルザークのチェロ協奏曲をグラモフォンに録音するという約束だったらしい。おかげで、私たちはピエール・フルニエの素晴らしい演奏に接することができるわけで、実にありがたいことである。
指揮者セルは、CBSとの契約上、楽曲の選択に制約条件があったらしく、なんでも録音する「全集魔」ではない。にもかかわらず、R.シュトラウスでは「ドン・キホーテ」のほかにも「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」「ホルン協奏曲」「家庭交響曲」「ドンファン」などかなり多くの作品を録音している。
セルの指揮するシュトラウスの音楽は、精緻で軽妙なもので、どちらかといえば「ばらの騎士」のような音楽に向いているように思うが、この「ドン・キホーテ」では、ウィンドマシンをまじめに使いながら、ダイナミックで緊密な演奏を展開している。そして、フルニエのチェロが、オーケストラと一体となって演奏を行い、スカーニックもまた、サンチョ・パンサの役割を演じている。何度聞いても、いい演奏だなぁ、と思わせられる。
写真は、LPレコードと、他に「ホルン協奏曲」や「ティル」等を一緒に収録した楽しんだカセットテープ。
ティルもからっとしたいい演奏で、好ましく感じられます。
ところで、yurikamome122 さんのweblog、記事のペースがすご~い!!怒涛の投稿ですね。
記事のペース、基本的には1日1つです。でも週末、コンサートがあったりしたものですから(笑)。読んでくださりありがとうございます。