電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

現地滞在の楽しさ・面白さ

2011年05月31日 06時01分35秒 | 散歩外出ドライブ
興味を持っている時代や歴史的事件について、現地に滞在してその現場を歩くのは、旅の醍醐味と言うべきでしょう。当方のあまり多くない経験から言っても、単に駆け足で通過するだけの観光とは異なる感銘と充実感があります。当地で言えば、単にサクランボ観光で終わるのではなくて、「山形サクランボのルーツと明治期洋風建築をたどる旅」というようなヒソカなテーマ性があったら、なお面白かろう、と思うのです。山形サクランボのルーツと明治期洋風建築の間には実は共通の要因がありまして、各地に残るアーリーアメリカン風な明治期洋風建築の立役者と言えば三島通庸ですが、北海道開拓使であった黒田清隆を通じ山形にサクランボの苗木を取り寄せ、栽培を奨励したのも、実は初代県令の三島だったのです。いわば、二つの近代化遺産をたずねる旅ということに。様々な品種の開発の歴史にも、歴史とドラマがあります。あれこれと調べて現地に滞在し、ひとつひとつ確かめて歩く旅は、ほんとうに楽しいものです。サクランボ園での体験も、ぐっと色合いが違って見えることでしょう。



海外で言えば、ボストン~プリマスをめぐるアメリカ建国の旅は興味深く楽しかったし、妻と行ったシンガポールの街散歩も楽しかった。これから出かけてみたいところはたくさんありますが、例えば今まで一度も足を踏み入れたことのない四国や北九州あたりかなあ。「バルトの楽園」や長崎など、想像するのも楽しそうです。定年退職して時間ができたら、こんなこともできる、あんなこともできると空想しておりますが、できればその頃までには、震災の影響にも明らかな復興の歩みが見られ、原発事故も終息して生活に落ち着きが見られるようになっているといいなあと、願わずにはいられません。
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