電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

「JIN~仁~(完結編)」第5回を観る

2011年05月19日 06時03分54秒 | 映画TVドラマ
最近の日曜夜のお楽しみは、日曜劇場「JIN~仁~」(完結編)です。第5回目で、お初ちゃんはやっぱり亡くなるはめになり、別な未来を見て江戸時代に戻ってきた仁先生は、思い切り「へこみ」ます。自分がした医療は、その人にとっては、まったく役立たないか、あるいは少しばかりの延命に過ぎないのではないか。歴史が相手では、どうあがいても無駄なのではないか。この悩みは深刻です。

ところが、歌舞伎役者の鉛中毒を治療することに賭けて、寝食を惜しんで没頭するうちに、しっかり者の咲さんの言葉をヒントに、気づいてしまうのです。人間にとって、死は不可避である。その意味で、医療というものは、しょせん一時的な延命措置にすぎない。しかし、延命措置により与えることができる時間には意味がある。なぜなら、人々が、願うものを実現しようとすることを助けることができるからだ。医療の価値はある、と。

さて、咲さんが偶然にペニシリンの抽出液を高濃度のアルコール中に混ぜたとき、白く混濁したことから、これをろ過するという方法で、ペニシリンの粉末化に成功します。なるほど、そういえば、例えば濃い硫酸鉄(II)水溶液を99.5%エタノールに投入すると、硫酸鉄の粉末が沈殿します。アルコールに溶けにくい物質なら、同じ原理で分離することができます。お砂糖の濃い溶液も、エタノールに加えることにより、粉砂糖が得られるというような、そんな原理なのでしょう。

坂本(内野)龍馬の危機は迫っている模様です。来週はどんな展開になるのでしょうか。今から楽しみです。
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