電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

一番長く使っているもの

2005年07月20日 21時27分16秒 | Weblog
あるブログの記事をきっかけに、今も使っている自分の身のまわりの品物の中で、一番長く使っているものは何だろうと考えてみた。
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大工道具セット 昭和40(1965)年~
認印 昭和43(1968)年~
OLFAの初代カッターナイフ 昭和43(1968)年~
LP ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」セル指揮クリーヴランド管 昭和45(1970)年~
パイロットの万年筆 昭和54(1979)年~
米国Lakewood市からもらったマグカップ 昭和62(1987)年~
BINDEXの革製システム手帳 昭和63(1988)年~
備忘録テキストファイル 平成元(1989)年~
組版システムTeX/LaTeX 平成5(1993)年~
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こうしてみると、最初にしっかりしたいいものを購入し使い始めると、長く使えるし、長続きする、ということがわかる。
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修理できてLD三昧!諏訪内晶子/チャイコフスキー・コンクール

2005年07月19日 20時55分48秒 | -協奏曲
もうだめかとあきらめていたLDプレーヤーが修理できたので、うれしくてLD三昧である。昨日はクライバーのニューイヤーコンサート、今日は、諏訪内晶子/チャイコフスキー・コンクールを。(PILC-9501,1990)
収録された曲目は、パヴェル・コーガン指揮モスクワ・フィルハーモニー交響楽団の演奏で、
A-1 パガニーニ / ヴァイオリン協奏曲第1番 (コンクール本選より)
A-2 J.S.バッハ / シャコンヌ (第1次予選より)
B-1 サラサーテ / カルメン幻想曲 (第2次予選より)
B-2 チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲ニ長調 (コンクール本選より)
いずれも堂々たる演奏である。

若い演奏家を前にして、大家との違いを取り上げ、あれこれ批評しても始まらない。チャンスを手にした若い演奏家の成長を願い、同時代の芸術家として活躍してくれるよう祈るだけである。あれから15年、情熱を内に秘め、確かな技巧で理知的な演奏スタイルを築き上げているように感じられる。そういえば、近ごろ女性ヴァイオリニストがプロコフィエフの曲を取り上げる例が多い。彼女の演奏で、プロコフィエフのソナタや協奏曲を聞いてみたい。
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夜中に野良猫騒動!

2005年07月19日 20時29分38秒 | Weblog
夜中に何やらネコの鳴き声がする。低くしわがれたようなだみ声で、我が家のネコではなさそうだ。どうも、すぐ近くにいるようだったので、仕方なく起きてみると、でっかい黒いトラネコがこちらをにらんでいる。野良猫がどこからか入り込んだらしい。いそいで追いかけて部屋のすみに追い詰めると、ふてぶてしく反撃してくる様子をみせるではないか!スリッパで一発顔面をひっぱたいてやったら、障子を破って逃げ出した。どうやら、我が家のネコどものエサを狙って、鍵を閉め忘れた二階の窓のアルミサッシをこじあけて入り込んだらしい。あれが近所で近ごろ噂のオス猫「モンジロー」か。その後しばらく目が冴えてしまい、眠れなくて困った。おかげで今日は眠い眠い。
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8mmビデオもLDも全部修理できた

2005年07月18日 13時45分17秒 | Weblog
7月11日に修理を依頼(*)した8mmビデオカメラと8mm/VHSダブルデッキ、それにLDプレイヤー、3台とも1週間で修理完了して戻ってきた。正直のところ、修理可能かどうか危ぶんでいただけに、全部修理されて戻ってきたのには驚いた。修理内容は以下のとおり。
(1)8mmビデオカメラ(SONY CCD-TR3) メカスプリング不良交換、ヘッド、ピンチローラ各所掃除。13,965円。
(2)8mm/VHSダブルデッキ(SONY WV-H4) 電源コンデンサ不良交換、各所掃除。15,225円。
(3)LD/CDプレーヤー(SONY MDP-A10) CDが1枚内部につかえており、動作しなかったもの。レンズ掃除。3150円。
合計して 32,340 円の請求額(税込)である。
これで、しばらくはまた8mm/LDともに楽しめる。重要なものは、今のうちにDVDにダビングしておくことにしよう。
それにしても、やっぱり地元の電気屋さんはありがたい。量販店ではこういうサービスは望めないかもしれないと思う。ただ売るだけの商売ではなく、技術的な対応ができ、早く親切なサービスでかせぐ、という方向性は、コンピュータ販売や小規模システムインテグレータでも言えることだと思う。

さっそく LD でクライバー/ニューイヤーコンサート1989 を楽しんだ。今年のマゼールのニューイヤーコンサートは、大津波災害のために恒例のラデツキー行進曲がカットされていたが、このディスクではしっかりと手拍子とともに記録されている。カルロス・クライバーも楽員も聴衆も、本当に楽しそうだ。
(*): 壊れるときは次々と
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Google Local/Map は結構使えるぞ

2005年07月18日 08時23分22秒 | コンピュータ
いまさらの話題かもしれないが、Google のトップに、「New! 近所にあるお店やサービスを探したい? Google ローカルをおためしください」という表示があったので、試してみた。要するに地図検索サービスなのだが、Google らしくお店や施設などが地図上に表示され、関連サイトがページランクの順に表示されるというものだ。おそらく、住所や電話番号などが記載されているページを自動で収集し、ここから店や施設の名前などを抽出して、WEBサイトのページランクに応じてゼンリンの地図データ上に表示する仕組みと思われる。
ためしに、「寿司、山形市」で検索すると、山形駅に近い江戸寿司が最上位で表示された。ここはつい先日利用したばかり。料理も美味しかったので、この結果は納得できる。
しかし、「図書館、山形県」で検索すると、1館しかないはずの「東根市さくらんぼ図書館」がBとHに二重に表示される。このあたり、まだまだ改善の余地がありそうだ。
しかし、単純な地図サービスでは得られない、関連サイトとの連携表示というアイデアは素晴らしいと思う。と同時に、WEB地図サービスを提供していた企業にとってはまさに「黒船来襲」状態だろう。たいへんだろうなぁ、と思う。私は郵便番号検索(*)と連携したMapFanWEBサービスも利用することがあるが、これは郵便番号から位置を探すには便利だ。関連サイトを知るには別ウィンドウを開き、別途Google検索する必要がある。
(*):7桁郵便番号検索
本家の米国のGoogle(*2)では、Localから「MIT,Boston」でマサチューセッツ工科大学を検索・地図表示し、縮尺を調整すれば、「Satellite」をクリックすることで(米国内なら)スパイ衛星並みの衛星画像で見ることができる。Googleの故郷はここだったんじゃないかな。それとも、スタンフォード大学だったかな。
ところで、これって不穏な目的にも利用できそうな気がして、今どき大丈夫かい。
(*2):本家Google(USA)のLocal
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子ども用のノートパソコンをHP社に注文

2005年07月18日 07時06分10秒 | Weblog
だいぶ前から、子ども(大学生)にノートパソコンをねだられていた。いくつかの研究室でも、ノートパソコンを持っていないのは自分だけだとのこと。学部生が研究室の共用パソコンを占有するのは不都合だという。たしかに、それはそうかもしれない。
先日、ヒューレット・パッカード社が新聞に見開きの広告を大々的に打っていたので、これ幸いと注文した。送金して確認通知があり、月末に配送の予定とある。CeleronM(1.4GHz),512MB,30GB,15"XGA,DVD/CD-RW,WinXP Home,1000BASE-Tに内蔵無線LANを追加して、配送料と消費税を加え、86,100円とのこと。
以前、同僚がD***社のノートパソコンを新調して、液晶が暗いことを嘆いていたが、今回のHP社のはどうだろう。子どもはアパートにデスクトップを置いているので、大学内でデータ整理やWEB閲覧等に使うだけのようだが、その程度なら大型のノートでも大丈夫だろう。
私はあえて分類すればデスクトップ派で、ノートパソコンのキーボードを毎日常用する気にはなれないが、それにしてもいい時代になったものだ。8万円のノートパソコンと1,980円のアプリケーションソフト、無料のブラウザとメーラ。256MBでも数千円のUSBメモリを使えばメディア代も不要だ。唯一ウィルス対策ソフトの更新だけが金食い虫というわけか。
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平岩弓枝『御宿かわせみ7 酸漿は殺しの口笛』を読む

2005年07月17日 10時28分26秒 | -平岩弓技
文春文庫で、平岩弓枝著『御宿かわせみ7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』を読む。ずいぶん前に、水曜の夜だったか、真野響子と小野寺昭の共演で連続テレビドラマとして放映されていた。配役は別だが、今も別シリーズが放送されているらしい。強く優しく年下の町方与力次男坊・神林東吾と、幼馴染でやきもち焼きの元同心の娘・るいが、御宿「かわせみ」を舞台に、東吾の親友の堅物・畝源三郎と、これまた元鬼同心の番頭やよく気のつく女中頭の吉などとともに毎度毎度めでたく事件を解決するのだが、自分たちのほうはいっこうに進展しない、というお話だ。こういっては実もふたもないが、連続時代劇にはこういうマンネリズムがちょうどあうのだろう。多少やきもきしながら、年寄りも安心して見ていられるからだ。それともうひとつ、このシリーズのファンはやっぱり女性が多いような気がする。

ところで、酸漿と書いて「ほおずき」と読むことを、この作品で初めて知った。袋に入って赤くなるほおずきはよく見かけるが、これを鳴らす遊びは子ども時分にもしたことがない。女の子は鳴らして遊んでいたのかもしれないが、私には全く記憶がない。本作では「殺しの口笛」と言うが、どんな音がするのだろうか。
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ビアガーデンに行き、思ったこと

2005年07月16日 21時15分13秒 | Weblog
夜、ビアガーデンに出かけた。地区内の老若男女が出ている。今年は、和太鼓の出し物があった。三人の奏者がたっぷり三十分、リズムの饗宴を繰り広げた。交互に強弱があり、乱打あり変拍子あり、お腹にびんびん響く迫力ある演奏だ。主催した若者会の人たちも楽しそうだ。
普段はなかなか顔を合わせることができない同世代の人たちと、ひととき話しに花を咲かせた。製造業では、上海やらアメリカやらポーランドやら、いきなり明日の出張がとびこんでくる現実がある。英語が通じる国だけとは限らない。地図のコピーと手真似だけで行き先を知る場合も多い。お互いにそんな話しをすると、未知の世界に何の苦もなく飛びこんで行ける若さが羨ましいと言う結論になった。
十年一日のごとくカラオケで同じ演歌を歌う老人たちとは違う苦労が、変動する世界を生きる人たちにはある。ビアガーデンに和太鼓グループを招こうという意欲が、若い人たちの間にあることが頼もしい。これまでになかったことを始めようとする気力を高く買いたい。
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ソースネクストがLinuxを売るようになると

2005年07月16日 13時38分14秒 | コンピュータ
三連休の初日、朝寝坊したので午前中に床屋に行き、ゆっくり新聞を読んだところ、朝日の土曜版のフロントランナーに面白い記事が出ていた。PCソフトを価格破壊する「第三の男」というキャッチフレーズで、ソースネクストの松田社長を紹介するものだ。この記事の中で、8月にLinuxを発売する、と言明している部分があり、興味を惹かれた。調べてみると、発売予定なのは、TurboLinux PersonalとMultimedia の2製品のようだ。

私が利用しているソースネクストの製品は、唯一 StarSuite6.0 のパッケージを購入して、VineLinux 上で使っている程度だが、最近書店や量販店で1,980円のパッケージをよく見かける。知人に「とにかく安いウィルス対策ソフトを紹介して」と頼まれたとき、手っ取り早く店で売っている一番安いやつを入れとけ、などと無責任な答えをしているが、特に苦情もないところを見ると、それはそれで不都合はないようだ。また、Lotus1-2-3があの値段で売られているのを見ると、かつての栄光の時代を知る者には、なにかしら感慨を覚えずにはいられない。

StarSuite7.0は、一年間の有効期限付きで売られていたが、一年なんてすぐにたってしまう。実際問題として、PDF作成機能は魅力的だがPDFなんてそうそう作るものではないし、Windows用に購入したAcrobat3.0 を 4.0 にバージョンアップしている。Windows98用だが、2000 でも管理者権限でならば動作する上、TeX/LaTeXで作成したdvi文書はたいてい mkpdfmx コマンドで作成できる。そんなわけで、魅力を感じつつバージョンアップは見送っていた。
(もっとも、最近期限なしの unlimited 版が出ているようだ。)

だが、雑誌 LinuxMagazine も休刊し、新しいディストリビューションを入手してフォントや環境を整備してアプリケーションをインストールする手間を考えると、TurboLinux に StarSuite7.0 が付いた製品が3,970円(初回限定:*)で買えるなら、それも面白い。また、関連する Linux用アプリケーション、例えば「かんな」のかわりに使える日本語入力などが1,980円で買えるようになるということも期待できるかもしれない。利用者に頻繁に届く製品案内のメールの在り方は改善の余地があると思うが、松田社長にはがんばってもらって、コンピュータの日用品化を実現してもらいたいものだ。

*:ソースネクスト社の新製品案内のページ
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ブラームス「VnとVcのための二重協奏曲」を聞く

2005年07月15日 21時40分31秒 | -協奏曲
ブラームスの協奏曲の魅力というと、まず第一にそのシンフォニックな響きがあげられると思う。もちろん、ピアノ協奏曲第1番のように、ソロ楽器(ピアノ)のしみじみとした魅力もあるけれど、あの魅力的なヴァイオリン協奏曲でさえ、第2楽章ではヴァイオリンが演奏をやめ、ひたすらオーケストラの美しい調べを聞く場面が印象的だ。特に、重厚な交響曲を聞いたあとで、ブラームスの協奏曲を聞くと、ソロの名演もさることながら、オーケストラの充実した響きにひかれるのを感じる。
ブラームス最後のオーケストラ作品である、この「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」もまた、当初は第五交響曲として構想された由来からも納得できるように、シンフォニックな響きを堪能できる作品だ。

ふだん聞くのは、ヴァイオリンをダヴィッド・オイストラッフ、チェロをムスティスラフ・ロストロポーヴィチが受け持ち、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団が演奏した録音である。残念ながら、他の演奏を知らない。これは、LP(ヴィクター、VIC-3113)とCD(FECC-30535)と両方を楽しんでいるが、CDのほうは The CD Club という会員制の通販で購入したもので、ドヴォルザークの交響曲第8番、エンジェルの録音が収録されている。ブックオフなどに出ていれば特大の「お買い得」マークを付けたいところだ。

ところで、不謹慎なようだが、第3楽章はシャーロック・ホームズかエルキュール・ポワロのテレビドラマにでも取り上げられそうな、不思議な雰囲気を持っている。単純な明暗ではない、陰影に富んだ音楽だ。セルの演奏は、こういうところでもきっちりミステリアスな雰囲気を出しているのが面白い。

参考までに、演奏データを示す。
■セル/オイストラッフ/ロストロポーヴィチ盤
I=16'59" II=7'54" III=8'54" total=33'47"
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セル/クリーヴランド管の来日公演ライブ録音のこと

2005年07月13日 18時25分26秒 | -オーケストラ
ずいぶん昔の話だが、大阪万博の記念にずいぶん多くのオーケストラが来日し、それぞれ素晴らしい演奏を聞かせてくれた。その中でも特筆されるのは、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏会だろう。中には生で聞いたという幸福な御仁も多いだろうが、私の場合はNHK-FMの放送で聞くことができた。当時、まだオープンリールの時代。ナショナルの7号オープンリール・テープに、FMラジオからエアチェックした。録音できたのは、セルの練習風景とモーツァルトの交響曲第40番、それにシベリウスの交響曲第2番の途中まで。このシベリウスがなんともいえず良かった。この録音、オープンリールのままでは聞けなくなることがわかった頃、SONYのカセットテープ(C-90)にダビングした。これで、いつでも安心して聞けると思っていたら、いつの間にかカセットテープがすたれていった。これではならじと、MDにダビング。ひと安心していたら、たまたま入ったレコードショップで、見つけたのです、あの1970年5月の東京ライブの全貌を記録した2枚組CDを。

これは嬉しかった。アンコールのベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」まで全部、完全収録されているではないか。しかも、私がオープンリールにモノラル録音したよりも、はるかにはるかにいい音で聞くことができる。これは、「幻の名演奏」にしておくのはもったいない、実にいいCDだ。特に、シベリウス。速めのテンポで、甘さのない厳しく直截な表現が特徴。しかし、後半の高揚感は素晴らしく、全体として限りない憧れに満ちた感情が満たされる。何度聞いても感嘆する、そういう演奏だ。

現在、このCDはソニー・クラシカルでシリーズものの一つとして比較的容易に入手できる。
参考までに、演奏データを示す。
(このカラヤン盤も、シベリウスにこだわった彼らしいいい演奏だと思う。)
■ セル盤 (SRCR 2539-40)
I=9'20" II=12'55" III=5'51" IV=14'26" total=42'32"
■ カラヤン盤 (CC28-99005)
I=9'47" II=14'30" III=5'42" IV=16'28" total=46'27"
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『ペリカン文書』(下)を読了

2005年07月12日 20時36分01秒 | -外国文学
帰宅してから、昨日から読んでいる新潮文庫、ジョン・グリシャム著『ペリカン文書』の下巻を読了した。ダービー・ショウはワシントン・ポスト紙の記者グレイ・グランサムの協力により、ついに有力な証人となる弁護士を見つけ出すが、彼はすでに事故を装い殺害されていた。だが、殺されることを予感した弁護士は、ひそかに宣誓供述書をしたため、ビデオにより証言を行っていた。銀行の貸金庫からこれらの証拠品を入手し、ワシントン・ポスト紙はこのスクープ記事を掲載する。

先にテレビ放映された、ジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンが共演した映画もなかなか面白かったが、ビデオデッキが壊れてしまい、残念ながらもう一度見ることができない。デンゼル・ワシントンの活躍を見ていると、かつてシドニー・ポワチェが歩まねばならなかった道のりの遠さが思われる。「野のユリ」は良かったなぁ。
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壊れるときは次々と

2005年07月11日 21時23分05秒 | Weblog
機器が壊れるときは、次々とおこるものだ。まず、年代物の8ミリビデオカメラが壊れた。次に、LD/CDプレーヤーが壊れた。トレイは開くが、レーザーピックアップ部分が機械的に動作していないようだ。そして昨日、8ミリとVHSのダブルデッキが壊れた。電源が入らない。ヒューズ程度ならいいのだが、どうも電源部が原因らしい。
いずれも1990年代の骨董品に近いもので、そもそも修理できるかどうかも怪しいし、量販店に行き新品を購入してくればすむ話しではあるけれど、そうすると今までの8ミリビデオムービーに撮影した家族の記録もパーになってしまう。ここは近所の電気屋さんに来てもらい、修理可能かどうかを判断してもらうことにした。せめて、DVDにダビング作業中の8ミリデッキだけは、なんとか修理したいところだ。

あらためて思うことだが、再生装置を必要とする記録は、記録メディアが半永久的なものであっても、再生装置がすたれた時点でごみになってしまう、ということ。その点で、本というメディアはすばらしい。再生装置を必要としないために、陳腐化しないのだ。30年以上前の学生時代に読んだ、スタンダールの『パルムの僧院』(大岡昇平訳、新潮文庫)は、だいぶ古びてはいるけれど、今でも手に取り自由に読むことができる。

だが、自分の家族の生活の歴史や子どもの映像記録などは、ふつう本として残すことは困難だ。いきおいビデオ映像として残そうとするだろう。それとも、そう考えることがすでに誤りで、本として残すために、そのDTP編集素材としてビデオや写真などをとらえるべきなのだろうか。
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休日の朝、和室で「ペリカン文書」(上)を読む

2005年07月10日 09時54分37秒 | -外国文学
日曜の朝、早朝6時からいきなり地区の河川清掃。1時間ほど働いて、朝食がおいしい。今朝のメニューは、豚肉とナスの味噌いため、白魚を加えた大根おろし、取りたてのささげのおひたし、ナスと油揚の味噌汁、デザートはサクランボを送った知人からいただいたメロン。
食後、涼しい和室に移動し、出張の土産に買ってきた仙台駄菓子をつまみながらお茶を飲む。先日、BSで放送された「ペリカン文書」の映画を思いだし、文庫本で上巻を読んだ。
最高裁判事が二人、プロの殺し屋に暗殺される。過去の裁判記録を調べた優秀で美貌の大学院生、ダービー・ショウは、ある仮説をたて、レポートにまとめる。ペリカン文書と呼ばれるこのレポートが、真犯人を痛撃。早逝した父親を慕うダービーを狙った爆薬は、だいぶ年上の恋人トーマス・キャラハンを即死させる。自分が狙われていることを察知したダービーは、かろうじて逃亡。大統領と補佐官とFBIとCIAとが登場する物語は、急テンポで展開する。

正座をすると足がしびれるが、あぐらをかくよりも腰を痛めることは少ないそうだ。昔、祖父にしつけられたせいで、正座は苦にならない。足がしびれたら、文庫本を置いて休憩すればいい。朝は電話が来ないのがありがたい。
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セキュリティと生体認証

2005年07月09日 15時22分07秒 | コンピュータ
7月7日付の日本経済新聞に、「ネット侵入手口巧妙に」「企業への不正アクセス多発」「金銭目的が増加」などの見出しで、不正侵入事件に関する記事が掲載された。これは、インターネットを悪用して企業のサーバや個人のパソコンに保存された情報の売買を目的として不正に侵入する事例を紹介し、手口の高度化や企業の防衛策の遅れを指摘するものだ。
今回の侵入者は、痕跡を残さないどころか、短時間に大量のアクセスを集中させてシステムをバンザイさせ、侵入するという荒っぽい手口であったために、すぐに捕まってしまったようだが、先の米国のクレジットカード情報の管理委託先の事例のように、しばらく気づかなかったりすると、甚大な被害を蒙る場合もある。
この記事では、主な不正侵入の手口として
(1)不正操作型 不正な命令を入力し誤動作させるもの。SQL-injection。
(2)不正ソフト侵入型 スパイウェアを忍び込ませ、保存された情報やキー入力を送信させたりするもの。
(3)ネットワーク型 多数のパソコンをウィルスに感染させ、遠隔操作を可能とし、多数のコンピュータから詐欺・宣伝メール等を送信するもの。
の三つをあげている。
実際は、ソーシャル・エンジニアリングといって、電話等で上司になりすまし、担当者を頭越しに怒鳴りつけてパスワードを聞き出し、管理者としてまんまと忍び込む者もいるとか。こうなると、パスワードは情報ネットワーク社会の生命線だという気がする。私は「パスワードを教えろ、というやつは悪人だ」という大原則で仕事をしているが、中には善意の人も少なくないだろう。

そこで、パスワードに頼らず、指紋や静脈や瞳孔のパターンなどを用い、生体認証を行うというアイデアが登場する。一見、これは良さそうに思える。だが、実は生体認証には本質的な欠点があることを忘れてはならないだろう。
というのは、不正に気づいたとき、パスワードなら変更可能だが、生体認証なら変更が不可能だ、という点である。実際、米国では軍の機密をめぐって指紋認証を突破するため指を切り取られる事件が起こっているし、先日は静脈を用いた認証を大根を用いて破る可能性が示唆された。指紋認証がいったん破られてしまえば、自分で自分の指紋を変更することはできない。かなり困った事態になることだろう。
こうしてみると、いくらでも長くすることができるパスワードが、最も有効なセキュリティ確保の手段と言える。

私の場合、パスワードの作り方として周囲の人にすすめているのは、辞書にない言葉に記号と数字を組み合わせると言う方法で、具体的にはきわめてローカルな方言を種にしてこれから母音を取り去り、子音と記号と数字を組み合わせると言うものだ。少なくとも8文字以上、実用的には14~16文字程度あればかなり安全度が高いのではないかと考えているが、どんなものだろうか。
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