電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルト「オーボエ四重奏曲」「オーボエ五重奏曲」を聞く

2005年07月04日 21時08分56秒 | -室内楽
少しいつもより早く帰れたので、自宅でモーツァルトの「オーボエ四重奏曲」「オーボエ五重奏曲」を聞いた。演奏は、ハンスイェルク・シェレンベルガーのオーボエ、フィルハーモニア・クヮルテット・ベルリンで、1981年9月に、ベルリンのジーメンス・ヴィラで録音されたもの。(DENON COCO-70737)
残念ながら、私は他の演奏を知らないので、なんとも比較のしようがないのだが、オーボエのひょうきんな音色がときに思いがけない情感を奏でたりする。

オーボエという楽器のことは、ほとんど知らないが、高校時代にとなりの席だったヤツが、吹奏楽部でオーボエを吹いていた。ダブルリードで、他の楽器、たとえばホルンやトランペットなどと比較すると、「息が余っちゃう」のだそうだ。チャルメラでない音が出るまでが大変なのだそうで、これは何だって同じだろうと思う。

映画「アマデウス」にも、たしかゆったりした楽器の音がすると、「僕の曲だ。勝手に始めちゃって」とか言って急ぎ広間に戻るシーンがあったが、あれもたしかオーボエではなかったろうか。
オーボエの名手と言うと、ローター・コッホやハインツ・ホリガーなどがすぐ思い起こされるが、今はなんといってもハンスイェルク・シェレンベルガーなのだろう。

彼の録音は、今ちょうど通勤で聞いている「6 オーボエ協奏曲集」でも楽しんでいる。こちらは、マルチェルロやヴィヴァルディ、アルビノーニ、サンマルティーニなどのオーボエと管弦楽のためのバロック協奏曲だ。イタリア合奏団のバックで、何の困難も感じさせない、楽々と吹いているように聞こえる。難しくないはずはないのだ。よく考えると、これもすごいことだと思う。

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