電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

桃「あかつき」の収穫と出荷が終わり、亡父に桃を供える

2021年08月08日 06時01分15秒 | 週末農業・定年農業
5年前に苗木を植え、一昨年頃から少しずつ収穫できるようになった桃「あかつき」の若木ですが、今年初めて農協に出荷してみました。若木がわずか2本だけですので、頑張れば1日で収穫を終えることも可能な量なのですが、真夏の暑い盛りの収穫作業は熱中症の危険もあり、早朝一時間ほどで切り上げて作業小屋内で選果作業を行い、午前中に出荷というやり方で実施してみました。8月1日から7日まで、非常勤の勤務日を避けて、実質的に出荷できたのは飛び飛びに4日間だけでしたが、出荷時期をずらすことで市場単価の変動のデータを残すことができます。来年以降の出荷予定を組み立てる上で、参考になるでしょう。




ところで、今年の出荷の内訳は、最も比率が高かったのが小玉の22玉で50%、次が20玉で29%、中玉の18玉は14%のみという結果でした。「あかつき」という品種はやや小ぶりとは言え、いささか小さすぎて不本意な結果です。今年の降雨不足と自分自身の摘果不足と両方の要因が影響したものと思われ、来年は一段と思い切った摘果が必要となるようです。




とはいえ、亡父が育てていた桃「あかつき」がぜんぶ枯れてしまい、苗木を植え直してようやく出荷にこぎつけたわけで、全量を収穫・出荷し終えてみると、ずいぶん達成感があります。東京在住の娘たちにも送ることができましたので、孫たちも大喜びだったようです。まずは一段落、ほっとしました。昭和20年8月、救援のためテント生活を送った広島で入市被曝し、長く原爆症に苦しんだ亡父(*1)のために、収穫した桃を仏壇に供え、お盆の準備にかかることができそうです。

(*1): 広島原爆ドームと資料館を見学し、亡父の体験を思う〜「電網郊外散歩道」2009年8月

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