電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

今、もしも高校生だったなら〜夏休み読書感想文はコレかな?

2021年08月04日 06時00分56秒 | 季節と行事
猛暑の夏、妻はオリンピックに夢中ですが、芸能スポーツ分野にはとんと興味関心の薄い当方は、まるで仙人のような生活をしています。昨日は早朝4時から2時間半ほど桃「川中島白桃」の防除を実施、シャワーを浴びてゆっくり休憩しました。



先日、お出かけの際に購入した『きょうの料理 8月号』と木村紀夫著『ジャガイモのきた道〜文明・飢饉・戦争』(*1)を眺めながら、ふと高校生の頃の夏休みを思い出しました。当時、夏休みの読書感想文の宿題があり、何を読んで書くべきか頭を悩ませたものでした。たしか、新聞社の読書感想文コンクールに提出するなら指定の文芸作品、校内コンクールならばノンフィクションも可、という条件だったのではなかったか。

ところが50年前に苦労して提出したはずの読書感想文の記憶はまるでありません。例えばジャクリーン・ケリー『ダーウィンと出会った夏』(*2)のような本だったら、もう少し面白く読めたのかもしれませんが、当時の私の興味関心と読書感想文コンクールの選定図書は共通の接点がなかったようです。

今、もしも高校生だったならば、畑で作っているジャガイモの栽培レポートと共に、この『ジャガイモのきた道』の「読書感想文」を書いてみたいところです。選者となる先生にはなかなかしんどいマニアックな内容を中心に感想を書き連ねたものであっても、たぶん高校二年生の時期、担任の先生(*3)は「いわゆる読書感想文とは違うけれど」と言いつつ面白がってくれたのではなかろうか。

先年、図書館で借りて面白く読み、これは自分でも手元に置きたいと探してようやく購入した岩波新書です。文芸書ではないから新聞社の読書コンクールの対象からは外れるけれど、話題としては面白いのでは……というところで気が付きました。この本、奥付によれば初版刊行が2008年です。岩波新書の赤版新刊という時点で、青版全盛期だった私の高校生の頃には、この本はまだ影も形もないのでした! 未刊行の書籍に対して読書感想文というのはありえないなあ。万能に見えるタイムスリップという想定も、整合性をとるのはなかなか大変そうです(^o^)/

(*1): 山本紀夫『ジャガイモのきた道』を読む〜「電網郊外散歩道」2020年11月
(*2): ジャクリーン・ケリー『ダーウィンと出会った夏』を読む〜「電網郊外散歩道」2012年7月
(*3): 高校時代の恩師の葬儀に参列する〜「電網郊外散歩道」2019年6月

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