電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

死亡率ではなく後遺症が問題か〜新型コロナウィルス禍

2021年08月24日 06時00分44秒 | 健康
先日、お昼のテレビを観た後で、新型コロナウィルス感染症の後遺症の実態を示す映像に驚かされました。これです。

[新型コロナウイルス] 後遺症の実態 | 命を守る行動を | NHK〜YouTube より
(埋め込みは許可されていないようなので、リンクのみ記します。)

思わずノートにとってしまいましたが、かなり多くの、かつ深刻な後遺症が報告される中で、特にブレイン・フォグ(脳の霧)と呼ばれる現象に注目しました。感染し、回復後に記憶力や注意力の低下が見られるとのことで、全般的に重症になるほど認知能力の低下が顕著ですが、軽症でも一定の認知能力の低下が見られるということです。

考えてみれば、ワクチン未接種の人は新型コロナウィルスへの免疫を持ちませんので、鼻や口などから侵入したウィルスは、口腔や鼻腔から気管支、肺に及ぶ呼吸器全体を侵襲するだけでなく、その周辺の組織・器官にも感染を広げることになります。味覚や嗅覚に異常が見られるということは、神経組織がダメージを受けていることを示しており、ウィルス感染とそれに伴う自己免疫疾患のような影響は、感覚神経だけにとどまらず他の脳神経組織にも及ぶと考えるほうが自然です。であれば、ブレイン・フォグという現象は有りえます、納得できます。

以前、当地に日立建機の工場がある関係で、工場長さんのお話を聞いたことがあります。カンボジアの内戦の結果、大量の地雷が使われ、内戦終了後も残っている地雷で多くの犠牲者が出ていた実状を見かねて、地雷除去機を開発(*1)して畑にする話でした。核兵器の怖さは一瞬にして蒸発する怖さですが、対人地雷は例えば片足を失うことでその人の未来の多くを奪ってしまう。

新型コロナウィルス感染症は死亡率が低いので風邪と同じだという意見がありますが、それは対人地雷は核兵器ほど怖くないと言うようなものでしょう。対人地雷は、命は失わないけれど足を失うなどの犠牲者を多く出すことで、特に子供の犠牲者が多くなることで、敵側の負担を増大させてじわじわと弱体化させるという非人道的な兵器だったわけですが、死亡率だけで考えてはいけないということは明白です。

(*1): 日本製の誇りを売れ!命がけの超現場主義〜山梨日立建機社長・雨宮清氏〜テレビ東京

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