電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

横着者と社会的制裁

2021年08月17日 06時00分12秒 | Weblog
いつの時代にも横着な気持ちになることはありうるし、それを実行に移してしまう横着者は存在するでしょう。封建時代には、武家による支配の他に、例えば農村部では村八分のような形で社会的制裁が行われました。これは、火事と葬式では助けるけれど、その他は共同体の互助システムから外されてしまうもので、実際にはかなり困ったことになるため、実効性のある制裁となったことでしょう。戦後は、特に封建的な慣習として村八分というものが批判攻撃され、今だに村八分が行きている土地などというともう大変な色眼鏡で見られますので、当地で耳にすることはほとんどなくなりました。

では現代では、法令に抵触しなければ何をしても良いのかというと、必ずしもそうではない。法令には触れていないとグレーゾーンを大手を振って歩こうとする横着者は、思いがけないところで失敗し、ある日突然、社会的制裁を受けることがあります。大都市の自由な空気の中で、社会的制裁の怖さを知らずに過ごしてきた横着者が、様々な形で社会的制裁を受ける。それは逆に、法令にあるような罰の上限が示されていないだけにとめどなく続き、終わりが見えない面があります。現代の社会、とくにネット社会は、そういう村八分的な怖い面も持っています。ともすれば生じがちな横着な気持ちを抑え、横着な振る舞いをすることがないよう、大人としての自制心が求められるところと自戒しています。

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