電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

梶原しげる『ひっかかる日本語』を読む

2013年01月11日 06時02分37秒 | -ノンフィクション
新潮新書で、梶原しげる著『ひっかかる日本語』を読みました。当方、テレビ等とは縁遠い生活を送って二十年以上になりますので、著者についてはまったく存じ上げませんでしたが、元文化放送のアナウンサーであり、のちに司会業を中心に活躍中の方だそうで、なるほど、日本語にひっかかるのはそのためか、と思いました。構成は次のようになっています。

第1章:ひっかかる日本語
第2章:脱帽する日本語
第3章:伝えるには知恵が要る
第4章:印象は口と舌で変わる

この中で、「無礼な葬儀屋と親切な葬儀屋」には、都会の葬儀事情を垣間見ることができますし、「しつこいセールス撃退法」には、そこまでするのかと呆れてしまいます。また、「カリスマキャバクラ嬢はすごかった」なんて紹介されても、今までキャバクラ嬢などというものに会ったこともない当方には、「思わずキョトン」の世界でしかありません(^o^)/
「ラジオ通販はなぜ売れる」の秘密は初耳でしたが、ラジオの通販というものを今まで実際に聞いたことがないので、そういう商売が存在し成り立っていること自体が驚きです。

要するに、態度や話し方で人の信頼は得ることができ、信頼に裏付けられた関係を築けば、ビジネスも人間関係も、もっとスムーズになりますよ、というもののようです。



ところで、昔の新書は大項目主義の百科事典の項目を分冊化し、まえがきとあとがきを付け加えたようなタイプが多かったものですが、今どきの新書は雑誌の特集記事をコンパクトに冊子にしたようなタイプが多いと感じます。本書も後者のタイプで、歯ごたえはあまりありませんが、無類に読みやすいものです。

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