電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

運転と音楽と涙

2008年08月07日 05時08分30秒 | Weblog
老父の死去に伴い、様々な手続きをしなければならず、ここのところ車で移動することが増えています。喪中に歌舞音曲を楽しむゆとりはなく、昨日たまたま老父の車を運転したところ、カーステレオに入っていた「日本のうた」が流れました。葬儀期間中には一滴の涙も出ませんでしたが、運転中に思わず涙があふれ出て、実に困りました。不覚でした。まさしく音楽の力です。

古代中国の墨家は、音楽を禁止したのだとか。その理由は、たぶん音楽には人間の感情の深い部分をゆさぶる力があることを認識し、一点の論理の破綻をも許さないための、自衛の方法だったのでしょうか。
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