電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

1988年6月28日(火)のNHK-FM番組

2005年06月28日 21時17分26秒 | クラシック音楽
今日も雨だ。サクランボを食べながら、書棚から昔の雑誌FM-fanを取り出し、ぱらぱらと眺めていると、面白いことに気がついた。17年前の1988年の今日=6月28日=も、やっぱり火曜日だったのだ。
ちなみに、番組の主だったところを中心に紹介すると、

6:00 あさの音楽散歩
7:15 マイクラシック (リクエスト-2) オネゲル/夏の牧歌、デュトワ/バイエルン放響他
8:10 FMサウンドクルーザー
9:00 ミュージック・ライフ ~スラブの響き~ チャイクコフスキー/晩祷から他
10:20 FMリサイタル パン・インリン(Vn)堀江真理子(Pf) シューマン/Vnソナタ第1番他
10:50 レッツシングアソング わが心に歌えば(2)
11:00 朗読 夏目漱石『門』(27) 朗読:草野大悟
11:15 邦楽のひととき
12:15 FMワイド歌謡曲 ひるの歌謡曲「アルフィー」メリーアン他
13:00 わたしの歌謡アルバム 「夢見る少女たちのメロディ」原由子、小泉今日子、立花理佐、工藤静香、中村由貴、種ともこ、斎藤由貴、中森明菜
14:00 ポップスアベニュー 「スティーブミラーバンド」
15:00 名曲ギャラリー リスト「巡礼の年」第3年 ゾルターン・コチシュ(Pf)、他
17:15 FMサウンドクルーザー(再)
18:00 各局ローカル
19:20 クラシックコンサート オトマール・スウィトナー/シュターツカペレ・ベルリン演奏会、モーツァルト「魔笛」序曲、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番(中村紘子:Pf)、ブラームス/交響曲第1番、シューベルト/劇付随音楽「ロザムンデ」から間奏曲
21:00 夜の間奏曲 荘村清志(G) タレガ/演奏会用大ホタ他
21:15 ジョイフルポップ DJ:中川勝彦、桑田靖子
22:00 アドベンチャーロード
23:00 クロスオーバーイレブン

といった具合。
この号では、プラシド・ドミンゴが松田聖子とデュエットとした話題や、ブルース・スプリングスティーン、フリオ・イグレシアス、サザン・オールスターズの復活などが取り上げられている。

実は、この号をわざわざ保存していたのは、SoundForumという記事でDENONの20ビットCDプレーヤーが取り上げられ、その関連で初期の同社のデジタル録音の苦労話がたくさん掲載されているからだ。当初の試作機はヘリカルスキャン方式でテープ編集ができない。そこで2インチテープでなんとか編集可能にしたのが実用第1号機(1972年,13ビット/8ch,47.25kHz)。1974年の2号機で14ビットになり、1979年の4号機で16ビット/4chに、1981年に収録機と編集機を分離した、HDを使ったランダムアクセス編集装置を開発、1983年にADコンバータの歪補正回路を開発、などの経過がモノクロの写真入りで説明されている。デジタル録音の黎明期の技術的なポイントが、素人にもわかりやすく解説されている。
同社初の海外録音となったスメタナ四重奏団の「モーツァルト弦楽五重奏曲」の録音は、実は教会の死体置き場で行われた、という秘話もある。これだから、当事者の話は面白い。
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