電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

まとまった時間

2005年06月13日 22時09分55秒 | Weblog
若い頃、まとまった時間がほしいと思うことがあった。細切れの時間でなくまとまった時間があれば、あれもこれもできるのに、というわけだ。今も同じことを思わないではないが、少しさめている。たぶん、まとまった時間ができても、あれもこれも仕上げる気力は残っていないような気がする。
若い人を見るとき、可能性とか時間があることをうらやみはしない。選択することは他の可能性を捨て去ることと同義であるし、時間があっても有効に使えるとは限らない。つい衝動に動かされて動いてしまうことのほうが多いだろうと思うからだ。
だが、一つだけ若い人がうらやましいのは、気力の充実だ。新しいことを覚えてやろう、ものにしてやろう、という貪欲さがある。これがなければ、かりにぽかっとまとまった時間ができたとしても、何もできずに過ぎてしまうことだろう。
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