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2017年127冊目『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』

2017-05-25 22:05:34 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、人工知能時代が私たちの生活にとって当たり前のものとなる2020年に向けて、「私たちはどう働き方を変えればいいか」「どんな能力、スキルが必要になるのか」を、できるだけ専門用語を使わずに、分かりやすいたとえでお伝えします。

・人工知能時代においては「今までとは反対側にある仕事・事柄」にチャレンジすることが求められます。営業・販売でいえば、「人と接する」ことの反対にある「データと仲良しになる」仕事。製造では、「時間を短縮させ効率を上げる」ことの反対にある「感情コミュニケーションの時間を多く取る」という仕事。技術では、「論理」の反対にある「感性・直感」の能力を活用する仕事。事務・管理では、「前例踏襲」ではなく「未来志向」、そして「コストセンター」ではなく「プロフィットセンター」のなる仕事。(P.129)

・人工知能時代のリーダーに求められる能力は、すばり次の3つです。(1)テクノロジーの最前線を常に学び続ける、(2)自らが率先しAIを活用する、(3)社内の多様なメンバーを巻き込む。(P.132)

・「AIがどこまでできるのか?」という最新の情報を社員にインプットしなければ、ただ闇雲に不安を生じさせてしまいます。「今の仕事のどんな部分をAIに任せていきたいか?」(1)面倒くささの視点:この仕事毎日同じことの繰り返し、AIに学習させられないだろうか?(2)あきらめの視点:本当は丁寧にやれたほうがいいんだけど人間がやると工数がかかりすぎてあきらめていることはないか?(3)データの視点:社内にはどんなデータがあるか?どんなデータをAIに学習させればいいか? 社内の人事・総務・ITなどバックオフィス系の人たちが集まり、実際に挙がってきたのは次のような業務でした。社内資料作成と社内資料チェック、社員からの個別問い合わせ対応、大量データの検索・抽出・整理。AIに代行させるのではなく、そもそも「なくす方向」で業務を見直すことも考えられます。(P.136~138)

・効率はよいが自分の感情を犠牲にしている仕事は何か?今の仕事より難しいがやりがいを感じそしてお金も得られる可能性がある仕事は何か?お金のためではなく自分が心からやりたくて仕方ないことは何か?この3つについて考え続けていくことが、人工知能時代における「仕事のやりがい」なのだと思います。その理由は、「感情を犠牲にして取り組んでいる仕事」は、AIが代替してくれるようになるかもしれないからです。(P.205~206)

最近、AI(人工知能)に関する書籍が多く出始めていますが、テクノロジーの専門家ではなく、働き方の専門家である著者が、AIを通していかに幸せに働き生きるかについて書いている点で、本書は希少性があるのではないでしょうか。

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