評価 (3点/5点満点)
本書のテーマは、「説明上手に変わるためのあるシンプルな動作とは?」です。
なぜ、うまく説明できないのか?
理由その1 「動作」にできていないから
理由その2 「数」を増やしすぎるから
理由その3 「すべてカバー」しようとするから
わかりやすい説明の条件とは?
ポイントその1 数を「3つ」に絞ること
ポイントその2 「構造」にはめること
ポイントその3 「動作」で伝えること
どうすれば、説明上手になれるのか?
方法その1 「3つの視点」(3C、時間・空間・人、アタマ・ココロ・カラダ)で「情報を整理する」
方法その2 「3つの構造」(Why・What・How、過去・今・未来、松・竹・梅)で「考えをまとめる」
方法その3 「3つの動作」(ポーズをとる、見せる、指さす)で「伝える」
抽象的な「動詞」でごまかしている部分はないか、安易に「4つ以上の数」でよしとしてしまっていないか、「網羅できた」といって自己満足していないか。具体的にどう行動したらいいかがわかる表現にし、すべてをカバーしようとせずにポイントを3つに絞れば、情報の整理、考えのまとめ、そして伝え方が劇的に改善すると思います。
【my pick-up】
◎情報を「捨てる勇気」を持ちなさい
「どうせ覚えきれずにほとんど忘れてしまうのだから、3つくらいでまずはよしとしよう」という、いい意味で妥協できる柔軟性がどれくらいあるでしょうか?その3つですべてをカバーするわけではないが、重要な点は概ね押さえている、まずはこれだけ頭に入れておけばOK-これが「代表性」という考え方です。数を増やしても、どうせ忘れ去られておしまいです。「代表性」は「説明下手」から脱出するためのカギとなる概念なのです。
◎説明スキルを高めるいちばんの近道
うまく3つにまとまっていない場面でも、とにかく「ポイントは3つあります」と言う。それが説明のスキルを高めるいちばんの近道になります。口に出すことで、よい意味で「自分を追い込む」ことができるのです。1つ目を話している間に、「あとの2つは何があるだろうか?」と考えるくらいでいいのです。
◎指で相手の意識を操る「視線のマネジメント」
指さしによって、ヒトの視線は必ず指をさした先に向かいます。結果、視線の先に書かれていることに集中できるようになるため、こちらの説明を短時間で理解してもらいやすくなるのです。