評価 (3点/5点満点)
会議が上手くいかない最大の要因は、みんなの意識が会議の中身(コンテンツ:内容、意見、アイデア、結論)に集中してしまい、進め方(プロセス:論点、流れ、討議方法、関係づくり)を考えるのを忘れてしまっているからです。
この本では、会議の流れ(起承転結)に沿って、適切にプロセスを舵取りするための200個の実用フレーズを紹介していきます。
固定観念の非合理性を実証しながら、少しずつ風穴を開けていくしか、硬直化した会議を変える手立てはありません。本書で紹介したフレーズは、まさにそのためのものです。
ひと言でポイントを言うと〝ファシリテーション〟。「○○しませんか?」「話し合うべきは○○では?」とプロセスへの提案や指摘という形を取ります。
ファシリテーションはリーダーシップの新しい形。会議では中身ももちろん大事ですが、プロセスをリードすることで、中見の質も変わってくるのです。
【my pick-up】
◎何も決まらずに終わってもいいのですか?
具体策は合意できなくても、候補となる選択肢はいくつか出せた。選択肢は出せなくても、大まかな方向性は一致した。方向性は一致できなくても、重要な課題は共有できた・・・。どんな小さなことでもよいから、合意をしておくのが望ましいです。それも難しければ、引き分け再試合が滞りなく進むよう、合意に向けてのプロセスを合意しておきます。次回のスケジュールや進め方はもちろんのこと、その間に課す宿題を決めておくのです。
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