評価 (3点/5点満点)
この本は、元リクルートの営業マンの著者が4万回の会社訪問から学んだ「自分を、そして周囲を変えるひとこと」について記したものです。
・「新人は早く来るべき」→「新人は早く来てくれたら嬉しい」
・「どうせ俺なんか・・・」→「ひょっとしたら俺でも・・・」
仕事ができる人とできない人は、些細なひとことで判断がつくものです。たったひとことで、その人がどういう人で、どういう行動をしていくか、わかってしまいます。
しかし、そのひとことを意識的に変えることで、行動も変わり、考えも変わっていきますよ。
【my pick-up】
◎「~だけでも一番を狙います」
もし、あなたの職場に停滞感があったとしよう。何でもいい。「○○については1位を目指そう」と口走ってみてほしい。1位を目指すと、空気が変わるからだ。1位というのはわかりやすい。わかりやすいテーマは一致団結しやすい。些細なことでもいい。何か1位を目指すことだ。マンネリを突破して、異次元に行く近道となる。やはり、1位は「特別なポジション」だということだ。具体的に言うと、まずお手本が目の前からなくなる。ゆえに、自分流のやり方でやらざるを得なくなり、それをやることが許されるようになるということだ。出勤一番、メールのレス一番、会議での質問の量が一番、何でもいい。
◎「今、辞めたら〝中退〟か〝卒業〟か」
辞めてからも、堂々と顔を出せるのが「卒業」。ちょっと顔を出しにくいなと不安になるようなら「中退」。辞めてからも、良い評価を語ってもらえるのが「卒業」。そうでなければ「中退」。そこにあるのは、やりきったかどうかという自負だけだ。辞め方に人格があらわれる。理想の卒業を迎えるための要件を整理しよう。せめて3年以上は働くこと。その職種で後輩を教えるレベルには達していること。なによりもチームワークを大事にすること。
◎「今に合わない古いルールは変えよう!」
全てのルールは、元々からあるのではなく、誰かが何かの意図で作ったものだ。そして、ルールに固執せずに新しい仕事の進め方をする人が、実は有利に勝負を進めることになっている。ルールを守る人は、行動を〝早くしよう〟とがんばる。ルールを変える人は、〝やり方〟そのものを変えたらどうだろうと考える。どんなことでもいい。今までの延長ではない、新しい「やり方」を考えてみてはいかがだろう。あなたを見る目が変わるはずである。
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