厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年45冊目『ペンタゴン式目標達成の技術』

2015-03-16 21:24:18 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

アメリカ合衆国の軍事防衛を統括する国防総省、通称「ペンタゴン」。そのペンタゴンで実際に行われている訓練に筆者(国防総省キャリアで現役空軍少佐)独自のアレンジを加えて一般向けに応用し、皆さんが望むべき形に人生を創造していくための方法を紹介します。

具体的には、「Body」「Mind」「Spirit」という、人間を構成するうえで欠かすことができない三要素を、まんべんなく鍛えるトレーニング方法で、この本では「呼吸」「瞑想」「認知」「知識」「健康」「自律」「時間」の7つのエリアからアプローチしています。一時期、テレビでも話題となったブートキャンプの本来の中身にも触れています。

巷にあふれる「思ったら願いはかなう」「ポジティブに考えるだけで人生は好転する」といった「他力本願」を語る内容ではなく、読者自身がこのツールを使って、日々自分を高めていく努力をすることが何よりも必須となっています。

ちなみに、本書はアメリカの原著を翻訳したものではなく、世界に先駆けて日本で出版されたというユニークなものです。よって、文章も非常に読みやすくなっていると感じました。

【my pick-up】

◎人生に言い訳をしない

自分の置かれている状況を、人や環境のせいにしているうちは、自分自身が人生の創造主であるということに、人は気づくことはできません。「困難が目の前にあっても、それを乗り切る覚悟を決める」。そのように人生を主体的に捉えるようになったときに初めて、あなたの人生はあなたがコントロール可能なものになるのです。「自律心」とは、「自分や他者に対する言い訳を捨て、少し高いハードルを越え続けること」を可能にする力です。困難な状況を避けることなく、自分の意志で立ち向かい乗り越えることを選択するために役立つ力です。「自律心」を味方につければ、あなたはどれほど困難なことであったとしても、そこから逃げるための「言い訳」を自分の中に見つけ出す前に、一歩前へ進むことができるようになります。誰の中にも、自分の限界を打破するための、眠っている力があるのです。

◎72時間ルールが時間の使い方を上手くする

「72時間対処法」は、いかなる混乱、状況、惨劇であっても、72時間以内の事態収拾を目指してミッションを行おうというものです。実は、どんなに複雑で困難に見えるような事態でも、起こっていることを俯瞰でしっかりと検証していけば、ほとんどのことは72時間以内に相当量の分析、処理、対処が可能なのです。この時間の区切りを意識しだすと、格段に時間の使い方が上手になるのです。72時間しか手持ちの時間がないと思えば、おのずと「やるべきこと」や「優先順位」が明確になるためです。

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2015年44冊目『東大医学部生だけが知る 超・知的生産法』

2015-03-15 17:33:06 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

東大医学部生時代から教育プロデューサーとして活動を始め、ゴースト暗算(2桁×2桁の掛け算を6時間でマスター)などの勉強法を考えて試してきた著者が、特に効果の大きかったと確信できるメソッドを紹介しています。

知的生産力とは、「日々の目的をすばやくこなす能力」で、「持ち時間」「集中に入る力」「集中を継続する力」の三本柱から成るとしています。

「持ち時間」:1日の持ち時間を増やすように考えること。脳のパフォーマンスを上げられたなら、体感的な持ち時間も長くできる。

「集中に入る力」:すぐに集中状態をつくれる人が、より高い知的生産力を発揮できる。一時的にでも娯楽をワキに置きたいなら、制限するのではなく遮断する。それが娯楽を忘れるための唯一の方策。

「集中を継続する力」:集中状態を継続できてこそはじめて知的生産力は最大化される。邪念は消すのではなく、別の何かで相殺する。

なるべく多くの時間に集中できれば、自ずと成果があがるということを、脳の仕組み等をうまく活用しつつ実践的に証明した1冊だと思います。

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2015年43冊目『要領よく出世する人』

2015-03-11 22:33:41 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、世界の上場企業の日本法人で人事の責任者を務めてきた村上賀厚さんが、実際に見てきた「要領よく出世する人」の思考と習慣を、数多くの実例とともに紹介します。

日系企業と外資系企業では、社風や制度など、違うところも多いのですが、共通点ももちろんあります。その共通点の最たるものが、まさに「要領のいい人が出世する」ということです。こればかりは、いつの時代の、どこの国の、どんな企業でも変わらない現実なのではないでしょうか。

・物事を上手に処理し、関係者の間でもうまく立ち回れる。つまり、働き方の「費用対効果」が高い。

・短時間で高い成果を出せるため、結果として仕事を楽しむことができ、プライベートも充実する。

・自分の信念にそぐわないことはしない。過度に会社に依存することなく自由に楽しみながら生きる。そのためのリスクは勇気をもって取る。

といった、要領よく出世する人の「8つの秘訣」「20の習慣」「15の考え方」「4つの教え」から、上司が‘あの人’を抜擢した理由を探ってみましょう。

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2015年42冊目『残業しないのに給料が上がる人がやめた33のコト』

2015-03-10 21:25:49 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本では、同じサラリーマンという環境下にありながらも‘残念な人’と‘できる人’の思考・行動パターンが生まれる背景を分析し、残念な人(=できていない人)が「できない」という言い訳を捨て去るために「手っ取り早く、何をやめればよいか?」を指し示すことを目的としています。

・多くの人たちの心労の原因となっている対人関係の当たり前を見直す(会社主催の飲み会で二次会に出るのをやめた等)

・有限である時間の使い方の当たり前を見直す(遅くまで残業して仕事をした気になるのをやめた等)

・突き抜けた評価を得るために、今の当たり前を見直す(真面目に会議に参加するのをやめた等)

・最もコントロールし難いお金の使い道についての当たり前を見直す(保険料を払い続けるのをやめた等)

・今の状況から抜け出したいと思った時によくある勘違いについて見直す(資格を取ることをやめた等)

本書で取り上げた33のコトは、著者の俣野成敏さんが、過去において勘違いをしていたために、ずいぶんと遠回りをしてしまったという実感があり、その分やめるのに十分価値があると確信を持っているのです。

33のうちのたった1つだけでも自分を変えることができたら、それをきっかけに大きな変化が一気に訪れることでしょう。

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2015年41冊目『僕が月300時間の残業を50時間まで減らした方法』

2015-03-10 13:19:19 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

この本のテーマは、「残業を減らしながら、いかにして成長できるのか?」です。

著者の金山直志さんは、過去に正社員の経験を持ちつつ、現在は派遣社員として建設業界で勤務されていますが、なるべく早く帰るようにしている人ほど、早く出世したり、資格を取ったり、社外から高い評価をもらっていることに気づき、周りに振り回されて余計な仕事を抱えることなく、生産的な仕事を行うよう心がけるようになったそうです。

「仕事量をコントロールする」「ゆとりを作る」「悩む時間を少なくする」「無理をやめる」など、月250時間の残業を減らした方法は、本書のいたるところに紹介されていますが、効果の大きかった順に250時間の内訳をまとめたページがあれば、更に良かったかなと思います。

※著者のブログ『月の労働時間を200時間以上減らしたサラリーマンの行動法』(http://ameblo.jp/kinkin-3535/

【my pick-up】

◎やる気をもちつつ自分を客観視する

会社はもちろんやる気のある人を重宝しますが、残念なことに「仕事ができる人」とは明確に区別して扱います。仕事ができる人は、やる気と結果がイコールではないことを知っているし、やる気が自分を成長させる要素とは必ずしも言えないことも理解しています。やる気があろうとなかろうと結果を出すのが仕事です。また、仕事ができる人はやる気があることを基本としつつも、自己管理にはかなり気を遣っています。これが心身を健全に保ちながら、しっかり成果を出すことにつながっています。

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