評価 (3点/5点満点)
この本のテーマは、「日本的な仕事のやり方をやめる」「日本人を捨てて、世界で通用する仕事術を身につける」です。
日本の経済規模、ビジネス競争力の縮小は、我々の仕事の結果なのだから、我々の仕事のスタイルに問題があるということ。また、教育レベルの高い日本で労働生産性が低いのは、日本人のポテンシャルの実現を妨げる仕事のやり方が存在しているということ。そんな課題認識が出発点となっています。
今の仕事術から捨てなければならない7つのこと
1.「会社人生」を捨てる
2.「とりあえず現状維持」を捨てる
3.「情報」を捨てる
4.「プライド」を捨てる
5.「遠慮」を捨てる
6.「時間」を捨てる
7.「金儲けに対する偏見」を捨てる
これらを捨てると、仕事の生産性を劇的に高めることができます。仕事術といっても、それを変えるためには、まず仕事に対する考え方を変えなければダメというのが、著者のメッセージです。
グローバルビジネスで生き抜く・勝ち抜くための厳しい言葉が並んでいますが、考え方を根本から変えるためには、ぜひ1つ1つの言葉をかみ締めて欲しいと思います。
【my pick-up】
◎日本語を捨てる
日本語は、話をする相手との社会的位置関係によって異なる言い回しをすることが求められる。ビジネスを合理的に進めるためには、英語で考えたほうがいい。余計な配慮が消え、論理的かどうか、儲かるか儲からないか、相手に伝わるか伝わらないかでシンプルな判断ができるようになる。