厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2015年50冊目『捨てる7つの仕事の習慣』

2015-03-23 13:19:10 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本のテーマは、「日本的な仕事のやり方をやめる」「日本人を捨てて、世界で通用する仕事術を身につける」です。

日本の経済規模、ビジネス競争力の縮小は、我々の仕事の結果なのだから、我々の仕事のスタイルに問題があるということ。また、教育レベルの高い日本で労働生産性が低いのは、日本人のポテンシャルの実現を妨げる仕事のやり方が存在しているということ。そんな課題認識が出発点となっています。

今の仕事術から捨てなければならない7つのこと

1.「会社人生」を捨てる

2.「とりあえず現状維持」を捨てる

3.「情報」を捨てる

4.「プライド」を捨てる

5.「遠慮」を捨てる

6.「時間」を捨てる

7.「金儲けに対する偏見」を捨てる

これらを捨てると、仕事の生産性を劇的に高めることができます。仕事術といっても、それを変えるためには、まず仕事に対する考え方を変えなければダメというのが、著者のメッセージです。

グローバルビジネスで生き抜く・勝ち抜くための厳しい言葉が並んでいますが、考え方を根本から変えるためには、ぜひ1つ1つの言葉をかみ締めて欲しいと思います。

【my pick-up】

◎日本語を捨てる

日本語は、話をする相手との社会的位置関係によって異なる言い回しをすることが求められる。ビジネスを合理的に進めるためには、英語で考えたほうがいい。余計な配慮が消え、論理的かどうか、儲かるか儲からないか、相手に伝わるか伝わらないかでシンプルな判断ができるようになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年49冊目『資生堂で学んだまごころの仕事術』

2015-03-22 01:23:52 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

資生堂執行役員常務の関根近子さんが、資生堂のなかで長年受け継がれ、40年の仕事人生のなかで培ってきた「おもてなしの心」と、それを活かした仕事術を公開します。

「お客さま一人ひとりを思いやること」「相手を思いやる気持ち」「相手の心をきづかう」・・・よく言われることですが、具体的にどう考えて人と関わっていけばいいのか、そのヒントが満載です。

・これまでの人間関係が変わってくる。

・どうすれば相手が喜んでくれるか、自然と考えられるようになる。

・苦手な人や嫌いな上司とも関係が改善する。

・人の気持ちを明るく、前向きにすることができるようになる。

・人から信頼されるようになり、仕事にもよい影響を与える。

おもてなしの心をもって人と接すれば、たくさんの効果が得られます。

また、壁にぶつかったり、つらい経験をしたりするのは、大きく成長するチャンスだと捉える、前向きな考え・姿勢も生まれてくると思います。

【my pick-up】

◎一流の人はなぜやたらと褒めるのか

人を変えようとする前に「人の欠点に目が向いてしまう自分」を「人のよい面を見つけるのが得意な自分」に変えていく。プラスのめがねをかけて人を見る。そして、どんな小さい点でもいいのでその人のよい面を見つけ素直に褒める。そういうクセをつけてみてください。そうすれば、その人の長所を活かせる仕事を任せられます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年48冊目『決まりかけた人生も180度逆転できる!』

2015-03-20 21:22:36 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

「人生が詰む」:行き詰った状況に陥り、何となく先が見えてしまっている、そんな苦しい状態

この本は、現状や将来にモヤモヤとした閉塞感を覚え、「人生が詰むかもしれない」というときに、「人生を逆転するきっかけ」をつかむための本です。

『年収1億円思考』の著者、ファイナンシャルプランナーの江上治さんが、逆転のために今すぐできることから、報われる努力、タフな自分の作り方、目標地点を持って将来像を描く、現状の枠を外すことなど、図太さ・たくましさを持って人生を送るヒントが紹介されています。

巻末には、「思い出す・書く・振り返る」習慣をつけるための「行動記録表」のフォーマット、具体的な記載方法が掲載されており、これは自分の指針を定めることに役立つはずです。

【my pick-up】

◎確実に信用度に影響するこの分岐点

とくに若いうちは早めの出社。1時間くらい前には出社しているようにすることが、最も理想的のように思う。実際に損保会社にいたときはそうだった。できる人ほど朝が早く、そうでない人間に限って、ギリギリで出社する。しかもできる社員を見れば、早く来てつくった1時間の中で、昨日の仕事を振り返り、その日1日のスケジュールを立てているのである。だから段取りも非常にいいし、終業時間になると早々に仕事を終えられる。たった1時間の投資だけで、人生が行き詰らないための布石が打てるのである。考えようによっては、時間当たりの価値はものすごく高い。

◎時代や会社に振り回されたくないなら

大企業に属していても、独立志向を持って仕事をしている人は、時間を上手に使って、自分のためになる仕事をする時間をつくっている。たとえば朝早く出社して「会社のルーチンの仕事」を3時間で片づけてしまい、残りの時間を使って創造的な仕事をする・・・という具合である。そういう調子で仕事をしているから、忙しい会社にいても、この人はまったく残業することがない。就業後の時間を使ってたっぷり自分の勉強もしているし、外の人脈も大勢つくっているから、いつでも転職したり、あるいは独立することだってできる素地がある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年47冊目『時間資本主義の到来』

2015-03-18 14:22:28 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (4点/5点満点)

新幹線発車までの待ち時間、ふらっと立ち寄った本屋で偶然良い本を見つけました。

この本は「時間価値」というアングルで、現在生じている企業行動や消費者行動の変化を分析し、私たち人間の未来図を提示していこうという試みで生まれました。「時間価値」を意識して企業や消費者が行動パターンを決定していく「時間資本主義」という新しい時代の到来を解説しています。

携帯情報端末の発達、高齢化、都市化といった複数の要素の掛け算によって、我が国における「時間価値」は幾何級数的に増大しているのです。

・数分あるいは場合によっては数秒でできる生産的な行動が格段に増え、こま切れの時間の価値が格段に上昇した。

・高齢化とは国民全体で平均余命が少なくなることと同値であり、国民全体で見た時間の希少性は否応なく高まっている。

・労働時間は長時間化する。余暇や買い物などプライベートの時間はいきおい少なくなり、どのように業務を効率化するかなど「時間価値」への意識は急速に高まっていく。

さらに、時間価値には「節約時間価値」(その物やサービスを使うことによって時間が短縮でき、有意義な時間が生み出される)と「創造時間価値」(その物やサービスを利用することによって、有意義な時間が生み出される)があり、これはつまり「時間の効率化」と「時間の快適化」という2方向の時間価値があるということです。

そして、未来図(将来像)として、職住近接や東京一極集中が更に進むことを提示します。

本書のタイトルや端書き、目次を眺めると一見、大学の先生が書いたような難しいイメージを持たれるかもしれません。しかし実際は、経営コンサルタントの松岡真宏さんが、企業・消費者行動の実例を用いて、時間価値の捉え方をを分かりやすく説明しています。

【my pick-up】

◎自分の時間のクオリティをより上げるためには

時間資本主義の時代と大上段に構えると、どうしても「時間の効率化」という側面が強調され、「時間の効率化」に沿ったITサービスなどが想起されがちである。確かに、「時間の効率化」では負の時間帯を少なくすることは可能であるが、それはあくまでもマイナス幅が小さくなるだけであり、私たち人間の満足度のプラス幅を大きくする話ではない。

時間資本主義になればなるほど、「時間の効率化」的な話やサービスが中心になるかもしれない。だが、「時間の効率化」だけを進めて、効率化によって生まれる「かたまり」や「すきま」の時間を快適化して、時間に彩りを与えない限り、私たちの人生は豊かなものにはなりえない。「時間の効率化」だけの積み重ねは、無色透明の空虚な時空を作り出すだけの徒労である。

時間資本主義の時代とは、時間が大切になるから、いろいろな負の時間を少なくしようという単純な時代ではない。負の時間を少なくするすべがどんどん供給されればされるほど、それによって生み出される無色透明な時空を、どのように実りある時間に変えるかということが従来以上に問われる時代なのである。こうしたマインドセットの転換こそが、時間資本主義というパラダイム転換において最も求められる覚悟なのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年46冊目『ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか』

2015-03-17 21:46:40 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (4点/5点満点)

放送作家・戦略的PRコンサルタントの野呂エイシロウさんが、ここまで来られたのは「運」と「見た目」であり、能力がすぐれているのにビジネスの前線から消えていった人たちに共通しているのはファッションだと言います。

相手と一言も話さなくても、仕事の詳細を聞かなくても、洋服とネクタイでほぼビジネスマンは決まるとのこと。そのセンスが良い人は、靴も鞄も髪型もよく、仕事もスマート、お金の使い方や契約の仕方もスマートだから。さらにファッションを変えると、精神面も大きく変わる効果もあるそうです。

その効果を実感するには、格好つけず・気にせず、全部やってみることですね。

本書では、見た目だけでなく、時間の使い方や読書術、朝の運動、お金との付き合い方にも触れており、カリスマ経営者など一流の人たちの仕事・生活の良い習慣を幅広く押さえています。

【my pick-up】

◎割り勘は貧乏くさくなりがち。やるときはスマートに。

細かすぎる割り勘も、貧乏くささの典型です。たとえば、5人で飲んで2万8840円請求されたら、大ざっぱに「ひとり6千円だね」でいいでしょう。会計をまとめる人はそれだけ大変なんだし、どうしても気になるなら、あとから200円ずつでも300円ずつでも戻したらいいのです。それを、わざわざスマホの電卓機能を持ち出して、「ちょっと待って、ええと、5768円ずつだね」と言われたとして、その端数をどうやってテーブルの上でやりとりするのか。それこそ、そこにいるすべての人が貧乏くさくなってしまいます。本人は「みんなのため」にやっているつもりでも、こういうことをされると、かえって周囲は困ります。決して、割り勘が悪いのではありません。スマートにやりましょう。

◎二次会に行かないだけで、あっさりと朝型に変われる。

4時起き生活に大転換するにあたり、ボクが取り組んだのが「二次会に行かない」というものです。二次会に行っている限り、いつまでたっても4時起き生活はできないだろうと考えました。

◎ジョギングで心身を整える。

世界の一流の人はみんなジョギングをしています。実際にジョギングの習慣が身につくと、多くの変化が生まれました。体重は減ってきたし、筋肉もついてきました。それによって、疲れにくくもなりました。さらにジョギングは、肉体面だけでなく精神面にも大きく寄与してくれます。走っているうちに、その日の仕事に関してアグレッシブなアイデアがどんどん浮かんできます。ボク自身、ジョギングをするようになってから精神的な持続力がついたと思っています。だから、雨が降っても走ります。

あなたのストレス解消法はどんなものでしょう?「飲みに行くこと」や「カラオケで歌うこと」であるならば、見直してみるのもいいかもしれません。本当にそれでストレスは解消できているでしょうか?本来ストレスは、誰かと一緒にいることで生まれるものであり、人と一緒に飲んだり歌ったりしていても、ストレスは増すばかりではないかと思うのです。こうしたことのためにお金を使うくらいなら、早く帰って早く寝て、翌朝ひとりで汗を流したほうがはるかに得策です。

◎ひとりランチはなんでもいい。

朝と夜に質のいいものを食べておけば、お昼は抜きでも大丈夫です。ランチを食べるために12時になったらダッシュで会社を出て、オフィス街を息を切らして駆け抜け、店に突入する人らはいったい、会社になにをしに来ているのでしょうか。仕事じゃなくてお昼を食べに来ているのでしょうか。本当は、最初からランチタイムなんてないと考えているぐらいでいいのではないでしょうか。添加物の含まれない質のいいジュースでも買っておいて、ぐびっと飲み干せば夕方まで走れるはずです。

◎本は読まなくても生きていけるが、一流の人にはなれない。

ボクは本もたくさん読みます。読みたい本があったら読むのではなく、「本をたくさん読むことに決めている」のです。というのも、ボクが知っている一流の人たちは、みんなすごくたくさん本を読んでおり、そのマネをしたいからです。一流の人は、好きなジャンルにとらわれずに、売れている本や最新刊には積極的に目を通しています。世の中の動きに非常に敏感で、それを読み取る努力を欠かしません。本はテレビと違って、向こうから語りかけてはきません。こちらから文字面を追わなければ、なんの情報も与えてくれないのが本です。その本をあえて読むか、それとも「向こうから情報を与えてくれるテレビで十分」と考えるかで、その人のかなりの部分が決定づけられるように思います。たしかに、本を読まなくても生きてはいけますが、たぶん、一流にはなれません。本は、多く読めば読んだだけ、なにかしらのものを得ることができます。毎月5冊本を読んでいるなら、それを10冊にしてみましょう。毎週1冊読んでいるなら、それを2冊にしてみましょう。あなたのステージがひとつ上がります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする