行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2009年5月28日(木)の日記

2009年05月28日 | 日記

帰りは南行徳を降りてから、スイッチングハブを買いにヤマダ電機へ行く。

晩飯は駅のあたりへ戻って食べようかとも考えたが、ヤマダ電機・ダイエーの近くにある中華の味味へ行く。同じ建物で厨房が共通のお食事処里里とともに昼飯時に入ったことが何度かあるが、晩飯は初めて。

豚肉とキャベツの味噌炒め定食を食べる。

食べつつメニューをもう一度見ると、肉ニラ炒め定食もあった。じゃあ、次に来たときにでも食べよう。

家に帰り、スイッチングハブを新しいのに取り替える。左が古いほう、右が新しいほう。

自宅で使うのは5ポートあれば十分なのに、古いのは8ポートだった。実は6ポートだと思っていた。買った当時、いったい何を考えて8ポートのにしたのかは、もう思い出せない。

 

3月中旬から時代劇専門チャンネルで月~金に放映されてきた、1976年NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」は今日のが最終回。昨日のは飲んで帰って見ていない。今日は2本まとめて見る。

ひととおり見てみると、15歳のときに見たのと、50歳近くなってから見たのとでは、見え方がかなり違ってくる。

当時は、加藤剛演じる主人公 平将門のヒーロー的な部分に気持ちが引かれていた。そして、ヒーローに対して物語のヒロインである京の都の姫君役が吉永小百合。

自分が小学校の高学年ぐらいになって芸能人の話題に次第に興味が湧いてきた頃、吉永小百合に関してテレビや雑誌、新聞などを通して聞こえてくるのは「美女と言えば吉永小百合」。大人たちは誰しも吉永小百合を絶賛して止まないというイメージだった。だけど、吉永小百合はテレビへの露出は余り多くなかったので、「風と雲と虹と」までは、どんな顔の女性なのかもはっきりと見たことがなかった。だから興味はあった。そしてまた、十代の頃は大人の言うことに、いちいち反発したくなる反抗期。大河ドラマに出ると聞いて、「吉永小百合ってのはどんなおばさんだか見てやろう。」と生意気なことも考えていた。

そうして見た吉永小百合は思ったよりも日本的な顔立ち。美女というから、もっと西洋人的な彫りの深い顔立ちかと思っていた。目鼻立ちのバランスが絶妙で、そんなところが自分の気持ちも引き付けた。ちなみに、もっと後になってから、テレビ放映された映画でやはり絶世の美女として有名だった原節子を見たときは、その西洋人っぽい顔立ちは確かに整ってきれいだが、どうも気持ちは惹かれなかった。そういうのは自分の好みによるのだろう。

しかも吉永小百合演じる貴子という姫が、これがまた可憐でか弱き姫。将門との関係はなかなか進展せず、山賊に襲われて遊女に売られたりする不幸を経てようやく将門と結ばれたものの、それも束の間、戦の混乱の中で非業の死を遂げるという話だった。そうした、ヒーロー将門とヒロイン貴子姫の物語が当時、自分の意識の中心にあった。

30年以上経って再び見ると、貴子以外の女性たちもそれぞれ個性的。男の登場人物にもこんなキャラクターがいたのかと驚きを感じることもけっこうあった。

吉永小百合に関してもうひとつ言っておくと、「風と雲と虹と」に出ているのを見ているときは、こちらも熱した状態にあったのに、貴子姫が死んで出番が終わるとスーッと冷めてしまった。だから、このドラマを見てからサユリストの仲間入りをしたわけではない。その何年かあとに「夢千代日記」というドラマを吉永小百合がやっていて、チラッと見たことはあるが、全然気持ちが惹かれなかった。やはり「風と雲と虹と」では可憐な姫をやっていたのが自分の気持ちを惹いたのだろうか。

あとは目に付いてしまうのが、やはり鬼籍に入った人たち。藤原純友役の緒形拳をはじめ、30年の時間の流れを感じずにはいられない。

故人となった人には意外な人物が出ていたりもした。

小一条院家人の一人に山田康雄。「ルパン三世」で初代ルパン三世役だった人。「風と雲と虹と」ではオープニングには何度も名前は出るが、大勢の中の一人ではどの人物か分からない。それが後半に入ってから一度だけ、大きく画面に登場する。伊予の国の藤原純友を訪ねて2人で話す場面で、声を聞いて山田康雄だと分かった。山田康雄はアニメだけでなく、テレビで司会をやっているのを見たことがあったから、どんな人かという外見のイメージは記憶に残っていた。だけど、このドラマでは平安時代の扮装なのでぱっと見ただけでは分からなかった。

それに対し、アニメで声は知っているがどんな外見かまったく知らなかった人も出てきた。「宇宙戦艦ヤマト」でイスカンダルのスターシャ役をやっていた平井道子。将門の叔父 平良正(蟹江敬三)の嫡妻(正妻)という役で一回だけ登場。役名も「良正の嫡妻」だった。平井道子は亡くなったのも早くて、1984年没。まだ48歳の若さだったとのこと。「こんな感じの人だったのか」と思った。

声優さんについては、外見を知らないことが多いから、ついつい役のイメージで想像してしまいがちだが、平井道子がスターシャに似ていたわけではない。