前日夜の雨がうそみたいに晴天になった。5連休後半の悪天候への鬱憤晴らしも兼ねて今日は出かける。何をしに行ったかというと都内へ街歩き。わりと名前が知られているが、一度も足を踏み入れたことのないスポットを回る。前に折りたたみ自転車で都内をポタリングしたときに前を通っているが、都市部の人が多いところで自転車を止めて長時間離れるのはどうも嫌なので、そのときは外から写真だけ写したのだった。
駒込へ行って六義園へ。
樹木の間を森林浴気分で歩く。
平らな場所にあるが、築山があって上れるようになっている。そこから中央部の池を見下ろす。
樹木の間を抜けたり池のそばへ出たりして1週半歩く。広い庭園だけど40分か50分程度あれば十分だった。
駒込駅前を過ぎて霜降銀座商店街へ。ここも前に自転車で本郷通りを通ったときに、にぎやかそうな商店街があるのに気が付いた場所。
商店街からは脇道に入り、並行する大通りへ出るところにあるキッチンKという洋食屋でランチ。
一口カツとイカのアンチョビソースのAランチを食べる。
メインの料理もおいしかったけど、最後に飲んだ味噌汁が出汁がよいのかこれがまたおいしかった。
霜降銀座の商店街をぶらぶらと歩き、さらにその先の染井銀座商店街へと進む。染井銀座が終わると西ヶ原銀座という商店街があってもっと先は都電の滝野川電停へ達するらしい。そこまで歩くのは別の機会にして、今日の2番目の目的地-旧古河庭園へ行くために、染井銀座商店街の終わる場所から引き返す。
本郷通りへ戻り少し北へ歩いて旧古河庭園。
「古河」は茨城県の古河と同じように「こが」と読むのかと思っていたが、「ふるかわ」ということだ。「旧」と付くのは、昔は古河財閥の所有だったからということ。
ここは敷地内に台地の外れの急斜面がある。台地上は洋館とバラ園やつつじ園が作られている。今はバラの季節で、バラ園は写真を写す人で賑わっていた。洋館内は今日は結婚披露宴が行われていたようだ。
台地の下は池や水路が作られた日本庭園。一角には急斜面を利用した滝もあった。
そんなに広くはないので、ぐるっと一回りして30分程度で出る。
次は日暮里へ行くけど、京浜東北線の上中里駅が近いのでそちらへ向かう。本郷通りから上中里駅へ向かう道に平行して神社があるので行ってお参りもしてくる。源義家を祀った平塚神社。
旧古河庭園の敷地内に台地の外れの急斜面があったが、それと反対側の台地の外れがこの神社の裏。崖下を京浜東北線が走っている。
上中里駅の周りには多少は店もあるが、賑やかな駅前商店街などはなくすぐに住宅地。駅の建物も小さく、23区内にあるのにエアポケットのような場所。
日暮里で降りて谷中銀座へ。一旦、丘を上って、不忍通りの谷へ階段を下りたところから商店街。
駒込の霜降銀座や染井銀座は地元の人が行きかう商店街だったけど、谷中銀座は観光地化していた。柴又の帝釈天参道や川越の蔵造りの建物が並ぶ通りと同じような雰囲気。昔からの商店街が生き残って行くためには観光地化するのも止むを得ないことなのかもしれないが、テレビの情報番組で地井武男が来たとか、だれそれが来たとかのテレビ画面写真や、雑誌の紹介記事などが店頭に並べられているのを見ると興を削がれてしまう。
谷中銀座を抜けると谷中よみせ通り。こちらのほうがまだ雰囲気はいい。その一角にあった喫茶店のコロラドでアイスコーヒーを飲んで一休み。晴れたら夏日になってしまい暑い。
根津神社が近いが、前に来たことがあるのでパス。千駄木から二駅だけ千代田線に乗って湯島へ。湯島天神へ行ってみる。ここも有名だけど来たことがない。
台地の上の境内へ階段で登る。この途中に踊り場のない階段が男坂。脇に何箇所か踊り場を設けた女坂もある。
これが本堂。ここにもお参りしてくる。
湯島天神は白梅で有名というのは聞いていた。これが梅林。もちろん今の季節は咲いていない。
このあと、春日通り沿いにあるドンキホーテや上野駅そばにあるヨドバシカメラに入ったりする。ブルーレイディスクのプレイヤーは買おうと思っているが、実物がどんな感じか、実売価格がどれぐらいかを見る。
そうするうちに午後5時を過ぎる。上野というともう一箇所見に行く場所があった。一般に広く知られたスポットではないが、特徴のある場所としてテレビなど紹介されたのを何度か見ている。
それが上野駅近くの東上野にあるこの踏切。これは地下鉄銀座線の車庫へ入る線路を渡る踏切。
普段は線路の側に柵が降りている。架線からパンタグラフで電気を取るのではなく、線路脇の3番目のレール(サードレール)から電気を取る方式の地下鉄なので、人が入っていって触れたりすると感電死してしまうから、それを防ぐための処置。
こちらが地下から線路が上がってくる側。
反対側が車庫。
この付近、どうも祭囃子が聞こえてくる。道路の掲示板を見ると、今日9日と明日10日が下谷神社の大祭のようだ。
上野駅のほうへ戻ろうとするとはっぴ姿の人たちとすれ違った。
大通りを渡って先へ進むと御神酒所が設けられ、神輿も姿を見せていた。
せっかく上野へ来たのだから、晩飯は上野広小路の行徳へ行く。去年の秋以来。
お通しは空豆。飲むほうはまずビール小瓶。
魚はまずカワハギ刺し。ビールが終わったら白雪の樽酒。
次はめばるの煮物。煮物は多少時間がかかるので、その間に酒が進み、ついに3杯目を注文した。これでこの日記は翌日回しとなる。
そして締めはあらわん。
このあと、まっすぐ帰ればいいのについ足は春日通り沿いのドンキホーテへ。ブルーレイプレイヤーは、各メーカーの品についてネットで値段を調べたり、評価を見たりしていて、LG電子のにするかと心はほぼ決まっていた。
それが19,800円で売っていた。ネットでもそんな情報があったので、ドンキホーテを覗いてみたのだった。ヨドバシではたしか32,800円だったと思う。
ドンキホーテでその値段なら、明日でも次の週末でも行徳なり西葛西のドンキホーテへ行ってみればいいのだが、イチキュッパはネットで調べた最安価格よりも安い。飲んでいるうちに、あるなら今、手に入れたほうがいいと思い、すっかりその気になってしまった。お金はコンビニでも出せるし。そして、在庫があるかと聞いたら、あるということだったので購入。
だけど、酒も回っていたのによく電車に置き忘れずに帰ってこれたものだ。