萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

テマヒマ惜しまず…  ~自炊考~

2013年05月08日 | 酒食・グルメ?
この前某駅の近くにある、気になっていた居酒屋に入ってみた。いつ頃オープンしたのかはわからないが恐らく今年に入ってからだと思う。焼き鳥がメインの店のようだったので、生ビールと一緒に砂肝とネギ焼きをたのんだ。価格はリーズナブルで店の雰囲気も悪くない。その為か、店内はほぼ満席状態であった。

カウンターの隅で一人で呑んでいたのだが、隣のオジサンがたばこをぷかぷかやりだす。そうか。禁煙席ではなかったか。もっとも、空いてる席はここしかなかったので禁煙席があったとしても、選ぶことはできなかったのだが・・・。ま、この手の店ではしかたないかとあきらめた。炭火焼の煙で充満している店内だ。少々たばこの煙が混じったとしても気にするな、ということなのだろう。

炭火でじっくり焼いているためか、混んでいるためか、焼き鳥が出てくるのに結構時間がかかった。あらかた生ビールは無くなったので、ホッピーをセットで追加する。まもなく、砂肝がきて、続いてネギもきた。そもそも、砂肝とネギをたのんだのには訳がある。最近、覚えた料理(という程のものではないが)に「砂肝のソテー」と「ネギのソテー」がある。温めたフライパンに油を敷いて焼き、塩コショウをするだけのいたって簡単なものだが、これが結構旨い。酒の肴によく合うのだ。何と言っても具材が安くて簡単にできるのがいい。

この店では砂肝、ネギを串に刺して炭火で焼き、秘伝のミソだれとやらで食す。はたして、小生のソテーとどっちが旨いか確認したかったのである。両方とも一口食べて思った。我がソテーの方が旨い、と。

まず、砂肝はボソボソとしていて硬い。風味ももうひとつ。ミソだれもどこにでもあるようなにんにく風味のピリ辛のもので、これを付けて食べると口の中はミソだれ一色になり、後は砂肝のボソボソとした食感が残るのみだ。そこへいくと小生が作る砂肝ソテーは塩麹と酒で下ごしらえをしていることもあるが、砂肝の歯ごたえはそのままで、柔らかくて風味がある。柚子胡椒を少々付けて食べるのでピリ辛感もある。店の砂肝焼きは1.5cm角の砂肝が3つ串に刺さっているのが二本で250円。我がソテーは、スーパーで180g107円の砂肝を使用する(食べにくい筋を取った後でも130gある)。値段もはるかに安い。

次にネギ焼。こっちも、炭火焼のネギはポソポソしていてダメ。これもまた、ミソだれを食べているようなものだった。3cmほどのネギを三つ横にして串に刺したのが二本で200円。ほぼネギの白い部分1本分の分量だと思うが、ついこの間スーパーで買ったネギは1本25円であった。小生はそれを長めに切って、味が沁み込むように切れ目を入れ、フライパンで焼く。味付けは塩コショウだけである。上と下に焦げ目がついたところで、水大さじ2程をフライパンに投入して蓋をして1分ほど蒸らしてできあがり。こちらの方がネギそのものの風味もあり、ジューシーに仕上がる。

よくよく考えてみれば、安くて繁盛している店でさえ、原価に比べれば高くて、しかもまずい(とは言わないまでも、大したものではない)ものを提供している。それを多くの人はありがたがって享受している、もしくは享受することに慣れきっている、のではないか。と思ったその時、ほろ酔い気分で閃いた。

「テマヒマ惜しまず自分で作れば、安くて旨いものにもっと会える」

この言葉。神のお告げではないかと思い、あわててメモったのだった。

※参考


<砂肝ソテー。手前の柚子胡椒で食す。>


<ネギのソテー>
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