
<小仙丈からみた仙丈ヶ岳。今日も天気よし!>

<振り返ると昨日登った甲斐駒ヶ岳が見える>

<遠くに日本一の富士。手前に第二位の北岳。>

<仙丈ヶ岳頂上までもう少しだ>

<仙丈ヶ岳頂上着>

<頂上から甲斐駒ヶ岳方面。甲斐駒の奥には八ヶ岳が見える>
平成25年7月22日(月) 晴れのち曇り
北沢峠を基点に「甲斐駒ヶ岳」と「仙丈ケ岳」の両方を一泊二日で登る人は多いと思う。どちらを先に登るかは別として、多くの人は「見るは甲斐駒、登るは仙丈」と思って帰るのではないか。麓から見る限りは甲斐駒の堂々たる姿は実にいい。しかし、登るとなると、岩場があったり、滑りやすい砂利道があったりと結構登り難い。
それに比べ、仙丈は歩きやすいし、小仙丈への稜線へ出たあたりから、景色が素晴らしくなる。左に富士、北岳、間ノ岳の高峰が見え、振り返ると“見るは甲斐駒”の重厚な山容が横たわる。 仙丈には過去二回登ったことがある。夏一回と冬一回だ。冬はテント装備で来た。今は久留米にいるS田氏と二人のパーティであったが、早朝テントの中はものすごく寒く、シュラフから手を出してコンロに点火するのにかなりの勇気が必要だったのを覚えている。やっとの思いで火を付け、テント内が若干ではあるが温まってきてようやくシュラフから身をのり出し、朝飯の支度を始めることができた。
その日は快晴。一面の雪景色の中、小仙丈から仙丈ケ岳の稜線はまるで天国へ行く道なのでないかと思った。輝く銀世界と紺碧の青のコントラストがこの世のものではないような気がしたからだ。当時は30代後半だったので分別があったが、二十歳そこそこで、こんな素晴らしい経験をしたらこの世界にのめり込み、行くところまで行かなきゃ気が済まなくなったのではないか。そんな魅力が“冬山”には確かにあると思い知ったのであった。
幸か不幸か、景色は素晴らしかったものの、重い荷物、長いアプローチ、起床の際の恐ろしい冷え込みなどが障壁となり、その後はなんとなく冬山を敬遠し、のめり込むことはなかった。雪山は春になって山スキーを楽しむにとどまった。
しかしながら、雪の仙丈の稜線の素晴らしさは今も時々思い出す。天気にも恵まれたからではあるが、今回もこの稜線は素晴らしかった。初めて仙丈ヶ岳に登ったS二郎氏も絶賛していた。やはり、“登るは仙丈”だ。